2001.8.31尼崎電車区を担当していた服部運転士は・・・・・

2005-04-30 08:43:44 | 社会
・・・・JR西日本やJR東海に根付いている恐怖の体質なのだ。JR西日本やJR東海には、ずっと前から、異常とも言える職員管理体制があって、多くの運転士たちを苦しめて来た。それは、たった30秒でも、1分でも、規定の時間に遅れるようなことがあると、その運転士は、指導助役と言う役職の古株から、連日、教育と言う名の陰湿な嫌がらせを受け、徹底的にいじめられ続けるのだ。その中でも、特に酷いとされているのが、今回の事故が起こった「尼崎電車区」なのだ。

2001年8月31日、この尼崎電車区を担当していた服部運転士は、車掌から、「P電源が点灯している」と言う連絡を受け、その処置を済ませてから電車を発進させたために、1分ほど遅れてしまった。たったこれだけの理由で、服部運転士は、乗務停止処分となり、それから連日、「日勤教育」と言う名の嫌がらせが始まったのだ。服部運転士は、過去に一度も事故を起したことのない優良運転士だったのにも関わらず、日勤教育担当の山口指導総括助役は、「過去に起した事故についてレポートを書け!」と命令し、服部運転士が、事故を起したことはないと告げても、「レポートを書かなければ認めない!」と、現実的に無理なことを強要し続けた。そして、無理なレポートを何とか書こうと努力している服部運転士に向かって、「座ってるだけで給料がもらえるなんてうらやましいな」「この役立たず!」など、連日、朝から晩まで暴言で罵り続けた。片山指導助役は、「お前など首を吊っても知ったことか!」と言い放ったと言う。しかし、どんなに酷いことを言われても、たったひとことでも言い返そうものなら、乗務停止処分は永久に延長されて行くため、何を言われても、じっと耐え続けるしかなかったのだ。

この、人を人とも思わない山口指導総括助役たちのイジメが、5日間続いたあとの9月6日の朝、服部運転士は、体調不良を訴えて、休みを申請した。そして、その日の午後、心配した同僚の運転士が自宅まで様子を見に行き、自殺した服部運転士の遺体を発見したのだ‥‥。

たった1分、電車を遅らせただけで、それも、自分には何の非もなく、車掌の連絡を受けて適切な作業をしていたために遅れたのに、自殺するところまで精神的に追い込む「日勤教育」と言う名のイジメ。そして、服部運転士が自殺したことに対して、会社側は自分たちの過失を認めるどころか、「服部は借金苦で自殺したんや」とデマを広め、すべてをウヤムヤにしたのだ。

この尼崎電車区における人権を無視した「日勤教育」と言う名のイジメは、もちろん現在でも続いており、労働組合が何度も本社へ掛け合っているのにも関わらず、本社は、「調査をしたがそのような事実は無い」と言って、本当はすべて知っているのに、何年もこの事態を放置して来た。そして、同じ尼崎電車区における今回の大事故。たった1分の遅れを取り戻そうと、運転士にアクセルレバーを引き続けさせたのは誰なのか、本当の事故の原因は何なのか、真実は、誰の目にも明らかだろう。・・・・・

*以上「きっこのブログ」から転載。
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2005/04/post_6aeb.html
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JR西日本・尼崎電車区の異常な職場管理に対し
神戸地方法務局に是正勧告を求める

 JR西労は服部さんを自殺に追いやった尼崎電車区の異常な職場管理、社員への人権侵害について、神戸地方法務局に調査と是正勧告を申告しました。申告書は以下のとおりです。

申告書
2001年12月4日

神戸地方法務局人権擁護課 殿

JR西日本労働組合          中央執行委員長 田村 豊

JR西日本労働組合 近畿地本     執行委員長 宮本 兼次

JR西日本労働組合 尼崎電車区分会 執行委員長 中村 敏孝

JR西日本尼崎電車区管理者による“人権侵害”の実態について
 1997年3月、JR東西線の開業とともに発足した尼崎電車区では、発足当初から管理者による社員へのイジメ・嫌がらせが横行し、JR西日本内で「最も人権侵害がおこなわれる悪い職場」として社員の間では有名です。

 鉄道業の最大の使命は、『安全』です。しかし、この安全を最前線で確保し、日夜業務に精通している運転士が些細なミス=ヒューマンエラーを起こせば、すぐに運転の仕事から外し、事情聴取と称してミスをした運転士を数人の管理者で取り囲み、罵声を浴びせたりしています。

 そればかりか、再乗務に向けた日勤教育の中で、事故とは関係のない『レポート』を強制するばかりか、映画等に登場する昔の軍隊のように、管理者が運転士を罵倒・恫喝する始末です。また、この日勤教育=乗務停止中は、『別紙・尼崎電車区配置図』のように、他の社員の見せしめにし、勤務時間中にトイレにいくにも管理者の許可を得なければならず、昼食休憩時間以外は喫煙や飲食すら認められません。ちなみに、他の内勤者はトイレも喫煙・飲食も自由におこなっています。また、他にも教育に専念する部屋も複数あります。

 これらこの人権侵害によって、精神的に異常をきたし、2001年9月6日には運転士の自殺も発生しています。

 以下管理者と当該運転士とのやりとりを明らかにします。

1. 1998年8月17日に尼崎電車区で古園区長・小寺指導助役からの衛藤忠文運転士への人権侵害

 小寺首席助役「質問なんてするな、聞いている事に答えたらええんや」「全部読むということは わからんということや、それだけレベルが低いということ」
 古園区長「なんや、交渉やっとんのか! 交渉やったら蹴飛ばすぞ!」「あんたそんなレベル低 いのか、区のやり方に従うか、従わないかそれだけだ」

2.1998年9月11日に尼崎電軍区で片山指導助役(当時)の衛藤忠文運転士への人権侵害

 衛藤運転士が事故(異線進入)を起こし、事情聴取に行ったところ、片山指導助役は突然「辞表持 ってきてもええぐらいやぞ!」
 また、翌9月12日には、片山指導助役は「仕事にきとるんか、遊びにきとるんかどっちや、ゆうて みい! わしは本当は温厚なんやぞ、けどお前に頭きとんのや」

3.1998年9月14日に古園区長・小寺首席助役・柴田総括・片山指導助役らによる衛藤忠文運転士への 人権侵害

 古園区長「もう乗せられんぞ、乗務員は余っとるんや。あんた組合のリーダーやろ、見てみい、 この状況を恥ずかしいと思わんのか。あんたは社員ではない、労働者や。そういう人間は会社に は必要ないんや。乗りたかったら何するんや。運転100%で事故したらどうなるかわかっとるやろ うな言ったやろ。言っとくぞ、このままやったら絶対乗せんからな」
 小寺首席助役「事故起こしたら、『覚悟はしている』言ったな、どういう覚悟かゆうてみい。ま だ乗るつもりなんか、乗れる思うとんのか」
 片山指導助役「運転土だけが職種ちゃうで。レポート書いとるが言葉だけや、課題を与えてもら わんとあんたはわからんということや。日勤したかてあんたは変わらんやろう。日勤中に他職に 身の振り方を考えた方がええんとちゃうか」
 古園区長「本当に乗務したかったら丸裸になれ。丸裸になって会社に従い、一からやり直すと誓 うんやったら考えてやってもいい。そうやなかったら絶対に乗せんからな」

4.1998年に尼崎電車区での古園区長・片山指導助役による上野運転士への人権侵害

 上野運転士が始末書を書くとき、古園区長が「決められた事ができんやつはどんどん降ろせ。今 後も守れんのであれば乗務させん、それだけや。事故をしなくても関係ない」といきまく。
 片山指導助役が上野運転士に対して大芦を出し「お前アホか!」と罵声を浴びせる。

5.1999年6月16日に尼崎電車区で片山指導助役から、山藤運転士への人権侵害

 山藤運転士が日勤期間中にレポートのテーマを手帳に書き込んだことに対して、片山指導助役(現 首席助役)は「お前こそこそ隠れて何をやっとんじゃ!」と、いきなり怒鳴りつけ「それを見せ  ろ! 貸せ!」と大声を張り上げ左の肩を掴みました。手帳提出を拒まれたことに対して腹を立 てた片山指導助役は「そんなに好き勝手したいんやったら、運転士をやめて寿司屋になれ! 寿 司屋が嫌だったら散髪屋だ!」と言っているのです。

6.1999年9月4日に片山指導助役による服部匡起運転士への人権侵害

 片山指導助役は、出勤してきた服部匡起運転士の口ひげについて
 片山「何で呼ばれたかわかるか」
 服部「わかりません」
 片山「当直にひげのことで注意されただろう」「何回注意された」
 服部「わかりません」
 片山「わからないほど注意されたんだろ」「当直が言ってもへらへら笑ってきかないんだね」  「君は制服を着て一歩外に出れば、会社の顔なんだ」「サービスマニュアルを読んだのか」
 服部「ひげはこまめに剃ると書いてあります」
 片山「剃ってないじやないか」
 服部「鼻の下以外はこまめに剃っているつもりですけど」
 片山「サービスとは何か知っているのか」
 服部「お客様を大切にすることです」
 片山「それがわかっていてなぜ剃らないんだ」「老人から子供までひとりでも不快に思われたら だめなんだ」
 服部「何か苦情でもきたのですか」
 片山「きたら遅いんだ」「お前がそれで首を吊っても知ったことじゃない」
 服部「首を吊るとはどういうことですか」 以下省略

7.2000年7月29日に矢野区長・山口指導助役による、岸田運転士への人権侵害

 事情聴取中、矢野区長「退職金がパーになる前に辞めたほうがあなたのためだ」
 山口指導助役「会社を辞めたらどうか」といい、目の前の椅子・机を蹴飛ばした。

8.2000年8月頃に尼崎電車区で山口指導助役による、中上運転士(59歳)への人権侵害

 山口指導助役が中上運転士へ「まだ出勤しているのか、いつ辞めるるのか」「さっさと辞めろ」 と発言

9.2001年8月31日から9月5日までに尼崎電車区で服部匡起運転士へ園田区長・山口指導助役からの人 権侵害

 山口指導助役「一日座って3万円や」「給料もらっているから8割書きなさい」といわれた。
 園田区長がトイレまでついて来て、監視されている。

10.2001年10月3日に尼崎電車区で、片山首席助役による衛藤忠文運転士への人権侵害

 片山首席助役「お前、俺に対して言うんやな、お前なんか絶対信用せえへんぞ」「おお、“あん た"やったらあかんのか!」

11.2001年11月20日に尼崎電車区で、山口指導助役からの田村運転士への人権侵害

 事情聴取中、田村さんに対して山口指導総括助役が「あなたは社員としてではなく、人間性に問 題がある」と発言
 以上のように、現場を指導する立場の管理者が、言葉の暴力で運転士の人権を侵害し、人格を否 定しています。このようなことがさらに続けば、鉄道業としての安全性にも影響がおよびます。 別紙資料を添付して人権侵害の申告をおこないますので、ぜひ、神戸法務局・人権擁護課の調  査・勧告をお願いいたします。

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横山@入試制度廃止論です。

罵倒され叩かれることを承知で述べます。今回のJR西日本の痛ましい事故の真犯人は、数分の遅れにさえ寛容でない日本人の価値観だと、私は思います。JR西日本の経営者たちは日本人好みの定時到着定時発車の要望に答えていただけだと思います。

今回の犯人も、数秒の遅刻で女子生徒を門扉に挟んで殺してしまった真犯人と同じ、日本人の価値観です。数分の遅れを当然と考えられない判断基準です。

事故がおきてはじめて、日勤教育(プレッシャーと競争原理)が問題になっていますが、入試制度をもつ日本の教育のなかみは日勤教育とたいした差はないでしょう。日勤教育をクリアーした異常感覚の日本人が日本をコントロールしていると思っていいでしょう。
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たろじいです。JRの脱線事故について,以下,私見です。

 JR宝塚線の脱線事故は単なる「事故」ではないでしょう。きのう(4月29
日)のNHKスペシャルで,ある専門家が「犯人さがしはすべきでない」と言っ
ていましたが,それは事故の背景をふくめて,あくまでも正確な原因調査を徹底
すべきことを言っているのであり,だれも責任を持たなくてよいという意味では
ありません。JRの組織管理の責任は,法的にも道義的にもきびしく追及する必
要があります。NHKのとりあげかたは非常に甘く,問題を真実から遠ざけ,は
ぐらかすものです。

 全体の流れとして見れば,この事故は,鉄道現場における戦争体制づくりのた
めにおこなわれた国鉄の分割・民営化の流れの上に起きた,ひとつの渦のような
ものです。国鉄労働者は当時から「分割・民営化の行き着く先は重大事故にな
る」ことを警告していましたが,権力側は戦争国家への道を進むために,抵抗勢
力である国労を弱体化することを,鉄道の安全よりも優先したということです。

 分割・民営化の過程でおこなわれた「人材活用センター」も人権無視のひどい
ものでしたが,現在のJRでおこなわれている「日勤教育」はこの流れを受けつ
いだものですね。「ミスをした」労働者個人に処罰をし,屈辱的なレポートを強
要し,人前で自分の「ミス」を大声でくりかえし申告させ,草むしり,窓ふきな
どをやらせて,人間としての尊厳を徹底的に押しつぶし,ドレイ精神をたたきこ
む。反抗するものや,自分の頭で考え発言する者は差別し,攻撃し,排除してい
く。まさに軍隊と同じです。

 問題は鉄道だけではないのです。一般の企業でも,労働運動を分断,抑圧,弱
体化し,成果主義,効率主義で個人を競争させ,ミスをしたり成績の劣る個人を
差別したり処罰することに走り,組織としての問題改善ができなくなっていま
す。警備公安警察あるいはその出身者が,一般企業の人事責任者に密着し,それ
を指導している例もあります。社会が衰退するのは必然です。

 いまの日本は,事故が起きるとわかっていても,問題を指摘した者が攻撃さ
れ,排除される社会,すなわち自由にものが言えない社会になっているわけで
す。自民・公明連立政権のもとでは事態は改善できないでしょう。なにしろ,総
理大臣が憲法を踏み破ってアフガニスタンやイラクの戦争に参加しているのです
から。




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1 コメント

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お仕置き?労役? (安頓)
2005-04-30 19:46:04
反省を促す教育的見地からではなく、労役とかお仕置きという色彩が強い罰ですね。

乗車手当約十万円も出ないようだし、脅しかな?

TBしました。

今後ともよろしく!

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