原子力大国フランスの状況とその反原発運動/コリン・コバヤシ(在パリ)

2011-11-14 17:32:00 | 世界
すこし時間がたちましたが、パリのコリン・コバヤシさんが、原発大国フランスの歴史事情と現状を紹介した論考をassociations.jpのブログに投稿しています。

ブログの見出しには、「日本の使用済み核燃料の再処理にも関わるフランスは、ド・ゴール以来営々と核兵器開発を継続することで覇権を維持する核大国である。フランスの核と原発開発の歴史、反原発運動の状況など、在仏のコリン・コバヤシ氏に寄稿していただいた。」とあります。

目次は、1.原子力大国の歴史的経緯/放射能研究から核開発へ/原子力庁設立から核実験・核武装へ/2.民事核としての原発開発/モックス燃料/フランスの再処理と密接な関係にある日本/原発労働者の実態/フランスでも繰り返す原発事故/原子力産業の再編とフランスのグローバル・ビジネス戦略/3.反原発運動/反原発から脱原発運動へ/4.福島以後、となっています。

「放射能」という言葉の生みの親、マリア・キュリー、ピエール・キュリーから始まる放射能研究から、冷戦期の第三の道としてのド・ゴール主義とともに歩む核開発、そして今日の反原発・脱原発運動まで、広範な歴史と現状を分かり易く概説しています。ぜひ、サイトでお読みください。

パレスチナ連帯・札幌 代表 松元保昭
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■原子力大国フランスの状況とその反原発運動
http://associations.jp/archives/806

日本の使用済み核燃料の再処理にも関わるフランスは、ド・ゴール以来営々と核兵器開発を継続することで覇権を維持する核大国である。フランスの核と原発開発の歴史、反原発運動の状況など、在仏のコリン・コバヤシ氏に寄稿していただいた。

フランスを想像する時、日本の多くの人が古い歴史を持った古城や、穏やかな田園風景や幅広い芸術、文化の奥行きの深さに魅了される。果ては美味しいワインやチーズ、数々の料理からシャンソン、ファッションに至るまでを夢見て、甘い気分に浸るのであるが、実は、そういうフランスの表層の裏には恐ろしい核開発の歴史が横たわっている。実際、全国に20箇所以上の核兵器関連施設があり、また58基の原発によって、ほとんど80%に達する電力生産量を誇ると同時に、数多くの研究施設やウラン鉱山(現在ではすべて閉山)が全国に点在しているのである。南仏プロヴァンス地方の美しさにうつつを抜かしているのは、まさに知らぬが仏なのである。しかし、フランスという国は、なぜ、これほどまでに原子力ずくめになってしまったのか、その疑問に答えるには、歴史を辿り直しつつ、フランスの地勢的、政治的、地政学的背景を考慮すべきであるし、また植民地主義を盛んに行って来た旧宗主国としての、ヨーロッパ中心主義的な覇権国家としての側面も念頭においておかねばならない。
*以下上記サイトで

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associations.jp全国の原発廃炉を目標にした時限運動体
http://associations.jp/


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