英国の航空機テロ未遂事件、デッチ上げか/アラビア語紙アルクドゥス・アルアラビー・ロンドン

2006-08-12 23:08:03 | 世界
9.11事件の米国政府報告を疑問視する米国人が42%に達する中、今度は英国が大掛かりなテロ計画を粉砕したと報道された。日本では英国政府の発表を無批判に垂れ流し、メディアに登場する「識者」たちがしたり顔で説明を加えているが、流石にアラブ世界はこれほど馬鹿でも無知でもなく、冷静に事件を眺めている。11日付のロンドンに本社を置くアラビア語紙アルクドゥス・アルアラビーは著名な政治分析家、アブドルバーリー・アトワーン編集長の政府による捏造を強く示唆する論説を発表した。
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米国に向かう複数の民間機の爆破計画を阻止したとの英国治安当局の情報の正確性を判断できるようになるには数ヶ月待たねばならない。各種テロ計画の報道が全て正しいとは限らず、その大部分はブッシュ・ブレア同盟の政治目的を実現するために意図的に誇張した内容を孕んでいることを、様々な体験から我々は学習してきた。

 数千人の英国人の生命を狙ったとされたサリン密造容疑のアルジェリア人の移民たちは、結局無罪で釈放された。9.11事件で実行犯とされたアルカーイダのメンバーたちに飛行訓練を施した容疑で逮捕されたアルジェリア人飛行士ライシー氏は、独立した英国の司法制度のお陰で無罪放免された。

 イスラエルの利益のために対アラブ・イスラム戦争に突入したネオコンに従属するブレアの姿勢に抗議して、国内の政界で反対に直面するたびに、ブレア政権は恐怖政策を採ってきた。

 今回の爆破未遂事件の前にブレア英国首相は、同盟者ブッシュに盲従し、イスラエルのレバノン虐殺を非難しないため、英国内外の治安状況を危険に晒したので、与党議員や自由メディア、大物言論人はもとより、閣僚内部からも辞任要求が湧き上がるなど正に危機的状況に置かれていた。

 注目すべきは、イスラエルの熱烈な支持者ロバート・マードック配下のテレビ局、スカイ・ニューズが実施したアンケートによると、7割以上の英国人が、イスラエルによるレバノンでの虐殺を非難し、即時停戦を求めている。2週間前の英紙インディペンデントによると、即時停戦に反対しているのは英国とイスラエル、米国の3国に過ぎない。
 
 ブッシュ大統領がこの事件を取り上げて、「 この陰謀は米国がイスラム教のファシストと戦争していることをまざまざと思い出させた」との声明を出したことは驚くには当たらない。ブッシュとその仲間のブレアは、レバノンでの無辜の市民虐殺l、及び専制主義撲滅や理想的な民主主義普及を口実に20万人以上のイラク人殺戮を支援している非道でファシズムの自分たちの政策から世間の目を逸らしたいのだ。

 この二人こそ真のファシストで、彼らの過激性は、イスラム、非イスラムを問わず、いかなる団体にも勝るとも劣らない。

 一体誰が米国機の空爆による児童虐殺を非難せず、バンカー。バスターズ(
地中貫通核ミサイル)をイスラエルに輸送し、自国の空港にその通過を許可したのだ! こいつら国家テロの3首魁、すなわちブッシュ、オルメルト(イスラエル首相)、ブレアこそ、戦争犯罪人として、独立した英国司法当局に突き付けるに相応しいのではないのか?

http://www.alquds.co.uk/index.asp?fname=200688-11z29.htm&storytitle=ff%20%C7%D1%E5%C7%C8%20%E5%ED%CB%D1%E6%20%20%E6%E3%D3%C4%E6%E1%ED%C9%20%C8%E1%ED%D1fff
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主犯格が、米国の傀儡のようなムシャッラフ政権に逮捕されたパキスタン系英国人であることも示唆的である。

【アラビア・ニュース】  齊藤力二朗  会員以外の転載希望者は個メールで受付
http://groups.yahoo.co.jp/group/arabianews/

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「イスラムのファシスト」 米大統領発言に反発の声/CNN
2006.08.11
Web posted at: 16:02 JST
- CNN/REUTERS

英国で発覚した航空機爆破テロ計画について、ブッシュ米大統領が「イスラムのファシストとの戦い」と発言したことに対し、米国内のイスラム教徒らが強い反発を示している。

ブッシュ大統領は10日、訪問先のウィスコンシン州で、テロ未遂についての短い声明を発表。その中で、「イスラムのファシスト」が「あらゆる手段を使って自由を愛するわれわれを倒し、わが国を傷つけようとしている」と述べ、その相手と「戦争状態にあることをはっきりと再認識させられる出来事だ」と語った。

これに対し、イスラム教市民団体「米イスラム関係評議会(CAIR)」のニハド・アワド事務局長は、ワシントンでの記者会見で「無分別な言葉遣いだ。イスラム教や同教徒をファシズムと結びつける考え方は非生産的だ」と、強い不快感を表明。「ブッシュ大統領や政府当局者に自制を求める」と述べた。

大統領や当局者らはこれまでにも何度か、国際テロ組織アルカイダやイスラム教シーア派民兵組織ヒズボラなどを指して「イスラムのファシスト」という言葉を使っている。イスラム教徒の間からは、「信仰を独裁や抑圧、人種差別などのイメージと結びつける不当な表現」とする反発の声が上がっていた。



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1 コメント

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喧嘩両成敗? (どっちもどっち?)
2006-08-13 09:46:57
「イスラムのファシスト」より「十字軍気取りのファシスト」の害が大きい。
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