「リビア市民の保護」を目的として掲げた国連安保理決議に基づいて行われた米英仏によるリビアへの軍事介入ですが、いつの間にか目的は「カダフィ政権打倒」にかわり、安保理決議を支持したアラブ連盟からも米欧の攻撃非難の声があがりつつあります。
【リビア空爆】
目標はカダフィ政権崩壊と仏国連大使
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110321/mds11032100080000-n1.htm
2011.3.21 00:07
フランスのアロー国連大使は20日、米ABCテレビのニュース番組に出演し、国連安全保障理事会決議に基づいた米欧のリビア攻撃の目標は、カダフィ政権の崩壊だと明言した。
「攻撃の目標は反体制派に勝利をもたらし、カダフィ政権を崩壊させることか」との質問に、アロー大使は「われわれは、リビア国民が自らの意思を表現できるようになることを望んでいる。つまりカダフィは退陣しなければならない」と述べた。(共同)
アラブ連盟が米欧の攻撃非難 :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE0E2E2E39F8DE0E2E2E1E0E2E3E39494EAE2E2E2;at=ALL
【カイロ=花房良祐】アラブ連盟のムーサ事務局長は20日、米英仏などのリビア空爆は「我々が求めていた飛行禁止区域の設定とは異なる」と非難し、「市民への爆撃ではなく保護を要求する」と話した。
リビアへの攻撃にアラブ諸国から批判も
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4679541.html
欧米諸国などによるリビアへの軍事介入は2日目の夜を迎えていますが、アラブ諸国の中からは爆撃について批判の声も上がっています。
19日に始まった軍事作戦では、これまでにアメリカ軍とイギリス軍が巡航ミサイル「トマホーク」を120発以上発射し、沿岸部の防空施設などを攻撃しました。
また、明け方にはアメリカ軍のステルス爆撃機など19機が政権側の飛行場におよそ40発の爆弾を投下。さらにロイター通信などによれば、アラブ諸国として初めてカタール軍機もまもなく参戦するということです。
劣勢だった反体制派も東部のアジュダビヤなどに向かい、カダフィ政権側に掌握された都市の奪還を目指しています。
「全てのリビア国民が殉教者になる覚悟をしている。勝つのは我々だ。死ぬのは欧米人だ」(リビア カダフィ大佐)
これに対し、カダフィ大佐は国営テレビで音声で演説、徹底抗戦の姿勢を崩していません。また、リビア軍は日本時間の午前4時から、2日ぶりに即時停戦を宣言しましたが、AFP通信によれば、その後、首都トリポリのカダフィ氏の自宅付近から煙が上がっているということです。
「きのうの作戦はうまくいきました」(アメリカ マレン統合参謀本部議長)
こうした中、アメリカのマレン統合参謀本部議長は、既に飛行禁止区域には政権側の航空機が飛んでいないと語りました。
一方で、カダフィ政権側が多国籍軍の攻撃で市民64人が死亡したとしている事について、マレン議長は、「そういう報告
は受けていない」と述べています。
これに対し、国連安保理決議を支持したアラブ連盟のムーサ事務局長は、「われわれが望むのは市民の保護であり、爆撃ではない」と攻撃の行き過ぎを批判。今後こうした声が広がれば、作戦の展開に影響が出る事も考えられます。(21日05:22)
アフリカ連合 リビアでの軍事行動の即座停止を求める
http://japanese.ruvr.ru/2011/03/20/47684405.html
アフリカ連合はリビアでの軍事行動が即座に停止されることを求めている。
アフリカ連合が20日、リビア問題に関してモーリタニアの首都ヌアクショットで開いている会合の結果、声明を表した。
これより先、モーリタニアのモハメド・ウリド・アブデリ・アジズ大統領は、アフリカ連合がいかなる形であれ、リビアへの外国による軍事介入には反対していることを強調していた。
日本政府、米英仏のリビア軍事介入を支持
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110320-OYT1T00764.htm
松本外相は20日、米国を含む多国籍軍のリビア攻撃について、「日本政府はリビア当局による自国民に対する暴力の即時停止を求める立場から、国連安全保障理事会決議にのっとって国連加盟国が措置を取ることを支持する」とした談話を発表した。
談話は「リビア当局が国民への暴力を継続していることを強く非難する」と強調。カダフィ氏に対し、「国民及び国際社会の声に耳を傾け、直ちに懸命な判断を行うことを強く促す」としている。
(2011年3月20日23時37分 読売新聞)
ベネズエラ大統領、リビア攻撃の米欧を批判「目的は石油」
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE0E2E2E29B8DE0E2E2E1E0E2E3E39494EAE2E2E2;at=DGXZZO0195570008122009000000
【ブラジリア=檀上誠】ベネズエラのチャベス大統領は19日、米英仏などによるリビアへの空爆について「米国は人民の命など気にしていない。リビアの石油を我が物にしようとしている」と非難した。また国連に対しても「戦争に保証を与えた」として批判した。
【リビア空爆】
欧州 軍事介入主導の背景は
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110320/mds11032017030009-n1.htm
【ロンドン=木村正人】リビアへの軍事介入は英国とフランスが主導し、慎重な米国を巻き込む形で行われた。欧州にはカダフィ政権が反体制派の本拠地を陥落すれば対岸に“敵性国家”が生まれるとの懸念と同時に資源獲得のためカダフィ政権にのめり込んだのろわれた過去への強い嫌悪感が横たわる。空爆の戦陣を切ったサルコジ仏大統領には旧植民地チュニジアやエジプトの政変で対応が遅れた失地回復の思惑がちらつく。
先月28日、英下院でリビア上空への飛行禁止区域設定など軍事介入の必要性を真っ先に訴えたキャメロン英首相は19日、「カダフィ大佐が欧州の対岸で“のけ者国家”を率いるのは英国の国益ではない」とカダフィ大佐の追放を明言した。
2003年、労働党のブレア元英首相は「中東の狂犬」と恐れられたカダフィ大佐に大量破壊兵器計画放棄を約束させ、07年には英石油大手BPのリビア沖海底油田開発を後押しするためリビアを訪れてカダフィ大佐と抱擁を交わした。その後も年に1、2度リビア訪問を繰り返し、カダフィ大佐との親交を深めていた。
先月中旬以降、カダフィ大佐が反体制派を空爆してから、キャメロン政権内では労働党政権下で深まったカダフィ大佐との関係を清算せよとの声が一気に強まった。
リビアの輸出入の6割超を欧州連合(EU)が占めており、カダフィ政権が生き残って石油・天然ガス利権を失うことへの懸念が強く働いたのはもちろんだ。
よろしければ、下のマークをクリックして!
よろしければ、もう一回!
【リビア空爆】
目標はカダフィ政権崩壊と仏国連大使
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110321/mds11032100080000-n1.htm
2011.3.21 00:07
フランスのアロー国連大使は20日、米ABCテレビのニュース番組に出演し、国連安全保障理事会決議に基づいた米欧のリビア攻撃の目標は、カダフィ政権の崩壊だと明言した。
「攻撃の目標は反体制派に勝利をもたらし、カダフィ政権を崩壊させることか」との質問に、アロー大使は「われわれは、リビア国民が自らの意思を表現できるようになることを望んでいる。つまりカダフィは退陣しなければならない」と述べた。(共同)
アラブ連盟が米欧の攻撃非難 :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE0E2E2E39F8DE0E2E2E1E0E2E3E39494EAE2E2E2;at=ALL
【カイロ=花房良祐】アラブ連盟のムーサ事務局長は20日、米英仏などのリビア空爆は「我々が求めていた飛行禁止区域の設定とは異なる」と非難し、「市民への爆撃ではなく保護を要求する」と話した。
リビアへの攻撃にアラブ諸国から批判も
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4679541.html
欧米諸国などによるリビアへの軍事介入は2日目の夜を迎えていますが、アラブ諸国の中からは爆撃について批判の声も上がっています。
19日に始まった軍事作戦では、これまでにアメリカ軍とイギリス軍が巡航ミサイル「トマホーク」を120発以上発射し、沿岸部の防空施設などを攻撃しました。
また、明け方にはアメリカ軍のステルス爆撃機など19機が政権側の飛行場におよそ40発の爆弾を投下。さらにロイター通信などによれば、アラブ諸国として初めてカタール軍機もまもなく参戦するということです。
劣勢だった反体制派も東部のアジュダビヤなどに向かい、カダフィ政権側に掌握された都市の奪還を目指しています。
「全てのリビア国民が殉教者になる覚悟をしている。勝つのは我々だ。死ぬのは欧米人だ」(リビア カダフィ大佐)
これに対し、カダフィ大佐は国営テレビで音声で演説、徹底抗戦の姿勢を崩していません。また、リビア軍は日本時間の午前4時から、2日ぶりに即時停戦を宣言しましたが、AFP通信によれば、その後、首都トリポリのカダフィ氏の自宅付近から煙が上がっているということです。
「きのうの作戦はうまくいきました」(アメリカ マレン統合参謀本部議長)
こうした中、アメリカのマレン統合参謀本部議長は、既に飛行禁止区域には政権側の航空機が飛んでいないと語りました。
一方で、カダフィ政権側が多国籍軍の攻撃で市民64人が死亡したとしている事について、マレン議長は、「そういう報告
は受けていない」と述べています。
これに対し、国連安保理決議を支持したアラブ連盟のムーサ事務局長は、「われわれが望むのは市民の保護であり、爆撃ではない」と攻撃の行き過ぎを批判。今後こうした声が広がれば、作戦の展開に影響が出る事も考えられます。(21日05:22)
アフリカ連合 リビアでの軍事行動の即座停止を求める
http://japanese.ruvr.ru/2011/03/20/47684405.html
アフリカ連合はリビアでの軍事行動が即座に停止されることを求めている。
アフリカ連合が20日、リビア問題に関してモーリタニアの首都ヌアクショットで開いている会合の結果、声明を表した。
これより先、モーリタニアのモハメド・ウリド・アブデリ・アジズ大統領は、アフリカ連合がいかなる形であれ、リビアへの外国による軍事介入には反対していることを強調していた。
日本政府、米英仏のリビア軍事介入を支持
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110320-OYT1T00764.htm
松本外相は20日、米国を含む多国籍軍のリビア攻撃について、「日本政府はリビア当局による自国民に対する暴力の即時停止を求める立場から、国連安全保障理事会決議にのっとって国連加盟国が措置を取ることを支持する」とした談話を発表した。
談話は「リビア当局が国民への暴力を継続していることを強く非難する」と強調。カダフィ氏に対し、「国民及び国際社会の声に耳を傾け、直ちに懸命な判断を行うことを強く促す」としている。
(2011年3月20日23時37分 読売新聞)
ベネズエラ大統領、リビア攻撃の米欧を批判「目的は石油」
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C9381959FE0E2E2E29B8DE0E2E2E1E0E2E3E39494EAE2E2E2;at=DGXZZO0195570008122009000000
【ブラジリア=檀上誠】ベネズエラのチャベス大統領は19日、米英仏などによるリビアへの空爆について「米国は人民の命など気にしていない。リビアの石油を我が物にしようとしている」と非難した。また国連に対しても「戦争に保証を与えた」として批判した。
【リビア空爆】
欧州 軍事介入主導の背景は
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110320/mds11032017030009-n1.htm
【ロンドン=木村正人】リビアへの軍事介入は英国とフランスが主導し、慎重な米国を巻き込む形で行われた。欧州にはカダフィ政権が反体制派の本拠地を陥落すれば対岸に“敵性国家”が生まれるとの懸念と同時に資源獲得のためカダフィ政権にのめり込んだのろわれた過去への強い嫌悪感が横たわる。空爆の戦陣を切ったサルコジ仏大統領には旧植民地チュニジアやエジプトの政変で対応が遅れた失地回復の思惑がちらつく。
先月28日、英下院でリビア上空への飛行禁止区域設定など軍事介入の必要性を真っ先に訴えたキャメロン英首相は19日、「カダフィ大佐が欧州の対岸で“のけ者国家”を率いるのは英国の国益ではない」とカダフィ大佐の追放を明言した。
2003年、労働党のブレア元英首相は「中東の狂犬」と恐れられたカダフィ大佐に大量破壊兵器計画放棄を約束させ、07年には英石油大手BPのリビア沖海底油田開発を後押しするためリビアを訪れてカダフィ大佐と抱擁を交わした。その後も年に1、2度リビア訪問を繰り返し、カダフィ大佐との親交を深めていた。
先月中旬以降、カダフィ大佐が反体制派を空爆してから、キャメロン政権内では労働党政権下で深まったカダフィ大佐との関係を清算せよとの声が一気に強まった。
リビアの輸出入の6割超を欧州連合(EU)が占めており、カダフィ政権が生き残って石油・天然ガス利権を失うことへの懸念が強く働いたのはもちろんだ。
よろしければ、下のマークをクリックして!
よろしければ、もう一回!
と、
「カダフィ政権打倒」
とって、区別線引きできるものなの?
リビアをはじめ中東は民主化して苦労するのは市民だ。得するのは欧米だけ。
ガダフィの悪行はフセインと一緒。
情報操作。
リビアで起きていることは、もはや反政府運動と言うより、内戦。日本で言えば、東京政権に虐げられた西軍が蜂起したようなもの。
これに乗じて軍事介入なんて、火事場泥棒に過ぎん。ショックドクトリンで、石油をはじめとする利権を新自由主義的にがめるハラなんだろう。
>>内富一さんから
>>一刻も早い国際社会の介入が求められます。
http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/95b684fda0ad9de12699c6fe75d69b7b