制作グループは3日のプレスリリースで「『南京大虐殺』は南京大虐殺の歴史を日本語で語る初の記録映画。南京大虐殺の真相を日本の観衆に伝えることのできる、現時点で唯一の公開ルートでもある」と述べた。
米国の独立映画制作者、Rhawn Joseph氏が自費制作した「南京夢魔」は、70数年前に旧日本軍が南京で犯した暴行を、大量の史実と貴重な写真資料によって観衆の前に示している。
YouTubeで無料公開された英語版「Rape of Nanking」と中国語版は数百万ヒットを記録した。
日本語版は準備から完成までの2年余りに幾重もの困難に遭遇した。日本の右翼分子からの脅迫はその最たるものだ。
日本版の制作に加わった2人の日系米国人は、日本在住の親友が右翼分子による妨害や迫害を受けないよう、字幕では本名を伏せている。(編集NA)
「人民網日本語版」2007年12月4日 http://j.people.com.cn/2007/12/04/jp20071204_80622.html
YouTube南京夢魔―南京大
http://jp.youtube.com/watch?v=hIUro3olXlY
http://jp.youtube.com/watch?v=qw0GuDHdflI&feature=related
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/5d/9fb81b055807f283189cf135172d6a80.jpg)
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世界臨時増刊号 沖縄戦と「集団自決」―― 何が起きたか、何を伝えるか |
アジア太平洋戦争末期、約3ヶ月にわたって日米両軍が激突し、住民を巻き込みながら凄惨な戦いを繰り広げたのが「沖縄戦」である。米軍は1500隻の艦艇、54万8000人の兵力を投入、日本の守備軍は、青年義勇隊や学徒兵も入れて約11万人であった。日本軍は壕などに潜んで持久戦の戦法をとり、住民と日本軍合わせて20万人以上の犠牲者を出した (「平和の礎」には日米軍民ほか約24万人の犠牲者の名が刻まれている)。 沖縄守備軍(第32軍)の戦争方針は、「軍官民共生共死」。住民も陣地構築や救護などに徴用したほか、戦える者は防衛隊として動員、そうでない者も捕虜になることを決して許さなかった。負傷した兵士らには手榴弾や青酸カリが渡され、自決が強要された。戦場を彷徨する住民は、日本軍から壕を追い出され、食料を奪われ、あるいはスパイ容疑で処刑された。軍は、決して住民を守ることはなかった。 そうした中で起きたのが、住民の「集団自決」である。慶良間列島の渡嘉敷島、座間味島、慶留間島での約600名の他、伊江島、読谷、糸満などで合わせて1000人以上の犠牲者が出た。多くはあらかじめ軍から手渡されていた手榴弾が使われた。女性、子ども、老人の死者が多かった (したがって「自決」ではなく、「強制集団死」といわれる)。 最近見られるのが、これら住民の「集団自決」は、軍の命令によるものではなかった、軍関与はなかったという主張である。小社と大江健三郎氏が被告となっている「沖縄集団自決」裁判(2005年8月~)も、文部科学省の検定による歴史教科書修正(2007年3月)も、そうした主張を背景になされた。主張の核心は、「自決」は、むしろ住民自らが国に殉ずる「美しい心」で行った、というものである。 沖縄県民は、こうした主張に激しく反発した。それは沖縄戦の体験と記憶、教訓を踏みにじるものだからである。その一つの表れが、9月29日の「教科書検定撤回を求める県民大会」への全県民的な結集である。いま問われているのは、無謀な戦争に人びとを巻き込み、人びとの命を道具のように扱い、残虐に殺し、本土防衛の捨石にした、そのような日本軍の行動を是とするのか否とするのか、ということである。
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・ 沖縄戦とは何だったか |
皇軍と沖縄 安仁屋政昭 (沖縄国際大学名誉教授)
沖縄にとって戦後とは何だったか 比屋根照夫 (琉球大学名誉教授)
<強姦>と<去勢>をめぐる恐怖の系譜――「集団自決」と戦後の接点 北村 毅 (早稲田大学) |
・ <証言>沖縄戦と「集団自決」 |
証言者が語る「集団自決」 謝花直美 (沖縄タイムス)
ルポルタージュ 元日本兵は何を語ったか――沖縄戦の空白 國森康弘 (ジャーナリスト)
島クトゥバで語る戦世――「集団自決」と戦後の接点 比嘉豊光 (写真家) |
・ 拡がる怒り――教科書検定から9.29県民大会まで |
点火された歴史的記憶――何が島ぐるみの怒りを招いたのか 新崎盛暉 (沖縄大学名誉教授)
教科書検定撤回の声はどう拡がったか 山口剛史 (沖縄戦の歴史歪曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会)
「集団自決」歪曲検定意見の構造的矛盾点 高嶋伸欣 (琉球大学)
政治的な「密室検定」への異議申し立て――沖縄戦検定問題の現段階とこれからの課題 石山久男 (歴史教育者協議会)
歴史が時の政権に左右されてはならない――9・29県民大会の発言から 玉寄哲永 (沖縄子ども会育成連絡協議会)
民主主義の原点 大浜敏夫 (沖縄県教職員組合)
滴る水から大河へ 城間えり子 (コープおきなわ)
「沖縄戦の教訓」から基地のもたらす痛み・苦しみへ 赤嶺玲子 (学生、虹の会)
9.29八重山郡民大会の声――9.29県民大会の発言から 山根頼子 (沖縄県立八重山農林高校) |
・ アジアは沖縄の怒りをどう見たか |
沖縄抗議事件に見る右翼の「弱さ」 徐宗懋 (台湾・作家)
沖縄へ送る韓国社会の熱い視線 権赫泰 (韓国・聖公会大学)
沖縄がわれわれの眼に映るとき 孫歌 (中国・社会科学院文学研究所)
加油! 沖縄人 陸培春 (マレーシア・ジャーナリスト) |
・ いまなぜ沖縄に新基地なのか |
沖縄の米軍基地とは何か――変革・再配置のなかの沖縄 我部政明 (琉球大学)
「基地撤去亡“県”論」という神話 普久原均 (琉球新報) |
・ 沖縄「集団自決」裁判とは何か |
沖縄戦「集団自決」裁判で何が証言されたか 村上有慶 (沖縄平和ネットワーク)
梅澤氏・大江氏は何を語ったか――11月9日公判傍聴記 普久原均 (琉球新報)
沖縄「集団自決」訴訟の概要 編集部 |
・ 沖縄戦と「集団自決」――私たちはこう考える |
新川 明 (ジャーナリスト)、坂本義和 (東京大学名誉教授)、宮内勝典 (作家)、高良 勉 (詩人)、佐喜眞道夫 (佐喜眞美術館館長)、澤地久枝 (評論家)、森口 豁 (ジャーナリスト)、平良夏芽 (牧師)、安里麻里 (映画監督)、大田静男 (地方公務員)、比嘉 慂 (漫画家)、佐高 信 (評論家)、東 琢磨 (文化批評)、小森陽一 (東京大学)、佐藤 学 (沖縄国際大学)、下嶋哲朗 (作家)、米谷匡史 (東京外国語大学)、丸川哲史 (明治大学)、屋嘉比収 (沖縄大学)、西谷 修 (東京外国語大学)、小熊英二 (慶應義塾大学)、仲里 効 (文化批評)、小波津正光 (お笑い芸人)、佐藤 優 (作家・起訴休職外務事務官)、牛島貞満 (小学校教員)、DUTY FREE SHOPP.×カクマクシャカ (ミュージシャン) |
資料 |
教科書検定意見撤回を求める県民大会 大会決議文
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双子のようによく似てる。