YouTubeで記録映画「南京夢魔」日本語版を公開

2007-12-11 22:39:28 | 世界

制作グループは3日のプレスリリースで「『南京大虐殺』は南京大虐殺の歴史を日本語で語る初の記録映画。南京大虐殺の真相を日本の観衆に伝えることのできる、現時点で唯一の公開ルートでもある」と述べた。

米国の独立映画制作者、Rhawn Joseph氏が自費制作した「南京夢魔」は、70数年前に旧日本軍が南京で犯した暴行を、大量の史実と貴重な写真資料によって観衆の前に示している。

YouTubeで無料公開された英語版「Rape of Nanking」と中国語版は数百万ヒットを記録した。

日本語版は準備から完成までの2年余りに幾重もの困難に遭遇した。日本の右翼分子からの脅迫はその最たるものだ。

日本版の制作に加わった2人の日系米国人は、日本在住の親友が右翼分子による妨害や迫害を受けないよう、字幕では本名を伏せている。(編集NA)

「人民網日本語版」2007年12月4日 http://j.people.com.cn/2007/12/04/jp20071204_80622.html

YouTube南京夢魔―南京大

http://jp.youtube.com/watch?v=hIUro3olXlY

http://jp.youtube.com/watch?v=qw0GuDHdflI&feature=related

********************************

 

特 集2 南京事件70年

悲劇の記憶
実証と認識――南京大虐殺の史実を共有するために

http://www.iwanami.co.jp/sekai/2008/01/216.html
  張憲文 (南京大学)

日中交流のために
負の遺産を克服するために――中国における南京事件研究の到達と課題

http://www.iwanami.co.jp/sekai/2008/01/223.html
  張連紅 (南京師範大学)

否定派批判
南京事件論争の過去と現在

http://www.iwanami.co.jp/sekai/2008/01/229.html
  笠原十九司 (都留文科大学)

インタビュー
政治家と歴史認識――日中戦争・南京事件70年に思う
  野中広務 (政治家)

報  告
国際化する〈ノーモア・南京〉――南京事件70周年国際シンポジウムの意義
  尾山 宏 (弁護士)

座談会
続く世代にとって〈南京〉とは何か
  荒川美智代 (南京への道・史実を守る会)、齋藤一晴 (関東学院大学教員)
  中竹忠浩 (「心に刻む会」実行委員会)

---------------------------------------

世界臨時増刊号 沖縄戦と「集団自決」―― 何が起きたか、何を伝えるか

 アジア太平洋戦争末期、約3ヶ月にわたって日米両軍が激突し、住民を巻き込みながら凄惨な戦いを繰り広げたのが「沖縄戦」である。米軍は1500隻の艦艇、54万8000人の兵力を投入、日本の守備軍は、青年義勇隊や学徒兵も入れて約11万人であった。日本軍は壕などに潜んで持久戦の戦法をとり、住民と日本軍合わせて20万人以上の犠牲者を出した (「平和の礎」には日米軍民ほか約24万人の犠牲者の名が刻まれている)。
 沖縄守備軍(第32軍)の戦争方針は、「軍官民共生共死」。住民も陣地構築や救護などに徴用したほか、戦える者は防衛隊として動員、そうでない者も捕虜になることを決して許さなかった。負傷した兵士らには手榴弾や青酸カリが渡され、自決が強要された。戦場を彷徨する住民は、日本軍から壕を追い出され、食料を奪われ、あるいはスパイ容疑で処刑された。軍は、決して住民を守ることはなかった。
 そうした中で起きたのが、住民の「集団自決」である。慶良間列島の渡嘉敷島、座間味島、慶留間島での約600名の他、伊江島、読谷、糸満などで合わせて1000人以上の犠牲者が出た。多くはあらかじめ軍から手渡されていた手榴弾が使われた。女性、子ども、老人の死者が多かった (したがって「自決」ではなく、「強制集団死」といわれる)。
 最近見られるのが、これら住民の「集団自決」は、軍の命令によるものではなかった、軍関与はなかったという主張である。小社と大江健三郎氏が被告となっている「沖縄集団自決」裁判(2005年8月~)も、文部科学省の検定による歴史教科書修正(2007年3月)も、そうした主張を背景になされた。主張の核心は、「自決」は、むしろ住民自らが国に殉ずる「美しい心」で行った、というものである。
 沖縄県民は、こうした主張に激しく反発した。それは沖縄戦の体験と記憶、教訓を踏みにじるものだからである。その一つの表れが、9月29日の「教科書検定撤回を求める県民大会」への全県民的な結集である。いま問われているのは、無謀な戦争に人びとを巻き込み、人びとの命を道具のように扱い、残虐に殺し、本土防衛の捨石にした、そのような日本軍の行動を是とするのか否とするのか、ということである。

 

・ 沖縄戦とは何だったか

皇軍と沖縄
  安仁屋政昭 (沖縄国際大学名誉教授)

沖縄にとって戦後とは何だったか
  比屋根照夫 (琉球大学名誉教授)

<強姦>と<去勢>をめぐる恐怖の系譜――「集団自決」と戦後の接点
  北村 毅 (早稲田大学)

・ <証言>沖縄戦と「集団自決」

証言者が語る「集団自決」
  謝花直美 (沖縄タイムス)

ルポルタージュ 元日本兵は何を語ったか――沖縄戦の空白
  國森康弘 (ジャーナリスト)

島クトゥバで語る戦世――「集団自決」と戦後の接点
  比嘉豊光 (写真家)

・ 拡がる怒り――教科書検定から9.29県民大会まで

点火された歴史的記憶――何が島ぐるみの怒りを招いたのか
  新崎盛暉 (沖縄大学名誉教授)

教科書検定撤回の声はどう拡がったか
  山口剛史 (沖縄戦の歴史歪曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめる会)

「集団自決」歪曲検定意見の構造的矛盾点
  高嶋伸欣 (琉球大学)

政治的な「密室検定」への異議申し立て――沖縄戦検定問題の現段階とこれからの課題
  石山久男 (歴史教育者協議会)

歴史が時の政権に左右されてはならない――9・29県民大会の発言から
  玉寄哲永 (沖縄子ども会育成連絡協議会)

民主主義の原点
  大浜敏夫 (沖縄県教職員組合)

滴る水から大河へ
  城間えり子 (コープおきなわ)

「沖縄戦の教訓」から基地のもたらす痛み・苦しみへ
  赤嶺玲子 (学生、虹の会)

9.29八重山郡民大会の声――9.29県民大会の発言から
  山根頼子 (沖縄県立八重山農林高校)

・ アジアは沖縄の怒りをどう見たか

沖縄抗議事件に見る右翼の「弱さ」
  徐宗懋 (台湾・作家)

沖縄へ送る韓国社会の熱い視線
  権赫泰 (韓国・聖公会大学)

沖縄がわれわれの眼に映るとき
  孫歌 (中国・社会科学院文学研究所)

加油! 沖縄人
  陸培春 (マレーシア・ジャーナリスト)

・ いまなぜ沖縄に新基地なのか

沖縄の米軍基地とは何か――変革・再配置のなかの沖縄
  我部政明 (琉球大学)

「基地撤去亡“県”論」という神話
  普久原均 (琉球新報)

・ 沖縄「集団自決」裁判とは何か

沖縄戦「集団自決」裁判で何が証言されたか
  村上有慶 (沖縄平和ネットワーク)

梅澤氏・大江氏は何を語ったか――11月9日公判傍聴記
  普久原均 (琉球新報)

沖縄「集団自決」訴訟の概要
  編集部

・ 沖縄戦と「集団自決」

――私たちはこう考える
新川 明 (ジャーナリスト)、坂本義和 (東京大学名誉教授)、宮内勝典 (作家)、高良 勉 (詩人)、佐喜眞道夫 (佐喜眞美術館館長)、澤地久枝 (評論家)、森口 豁 (ジャーナリスト)、平良夏芽 (牧師)、安里麻里 (映画監督)、大田静男 (地方公務員)、比嘉 慂 (漫画家)、佐高 信 (評論家)、東 琢磨 (文化批評)、小森陽一 (東京大学)、佐藤 学 (沖縄国際大学)、下嶋哲朗 (作家)、米谷匡史 (東京外国語大学)、丸川哲史 (明治大学)、屋嘉比収 (沖縄大学)、西谷 修 (東京外国語大学)、小熊英二 (慶應義塾大学)、仲里 効 (文化批評)、小波津正光 (お笑い芸人)、佐藤 優 (作家・起訴休職外務事務官)、牛島貞満 (小学校教員)、DUTY FREE SHOPP.×カクマクシャカ (ミュージシャン)
資料

教科書検定意見撤回を求める県民大会 大会決議文

 

 



最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
暗い話だが (実は)
2007-12-12 21:17:45
タリバンと日本のB層右翼は、国籍が違うだけの同じものなんだよ。

双子のようによく似てる。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。