尿から微量の放射性物質 福島市の子供10人から 仏研究所「内部被曝の可能性」

2011-07-01 00:36:39 | 社会
尿から微量の放射性物質 福島市の子供10人から 仏研究所「内部被曝の可能性」/産経

 福島県内の保護者らでつくる市民団体「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」などは30日、福島第1原発事故の影響調査のため福島市内の6~16歳の男女10人の尿を検査した結果、全員から微量の放射性物質が検出されたと発表した。

 放射性セシウム134の最大値は8歳の女児で尿1リットル中1・13ベクレル、セシウム137の最大値は7歳男児で同1・30ベクレルだった。

 尿は5月下旬に採取し、チェルノブイリ原発事故で周辺の子供の被ばく量を調査した経験がある、フランスの放射線測定機関「アクロ研究所」に検査を依頼した。

 アクロのデービッド・ボアイエ理事長は記者会見で「福島市周辺の子供らに極めて高い確度で内部被ばくの可能性がある。事故前の数値はゼロだったと考えられる」と話した
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110630/bdy11063012220001-n1.htm

福島市の子ども10人中10人の尿からセシウム検出/OurPlanet-TV
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1144
*動画サイト
福島県内の保護者らがメンバーの市民団体「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」などは、6月30日、福島原発事故の影響調査で、福島市内の6歳~16歳の男女計10名の尿を検査した結果、全員から放射性物質セシウム134、137が検出され、内部被ばくの可能性が極めて高いと発表した。
 
検査対象となったのは、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」のメーリングリストで応募した6歳~16歳、男子6名、女子4名の合計10名。全ての対象者は、福島原発事故当時、福島市内に在住していた。5月20日~22日の間で採尿(350ml~500ml)され、フランスの原子力安全機関(ASN)認定を受けているアクロ研究所で高純度ゲルマニウム半導体によるガンマ・スペクトロ・メトリでガンマ線分析を行った。
 
その結果、10人中10人の尿からセシウム134(半減期2年)、セシウム137(半減期30年)が検出された。セシウム134は、1リットルあたり0.41~1.13ベクレル、セシウム137は、1リットルあたり0.43~1.30であった。
 
記者会見では、検査結果を伝えた保護者からの意見が読み上げられた。中学生の息子さんが転校を嫌がっていたが、検査結果を説明したところ、転校を納得したというケースでは、「数字は残酷でもありますが、現実を受け入れること、先を考えるためには重要な要素です」との保護者からの意見が読まれた。
  
アクロ研究所の所長デービッド・ボアリーさんは、避難の基準について、フランスの放射線防護・原子力安全研究所(IRSN)は10ミリシーベルトに設定するべきだと言っていることについて触れ、その場合、福島ではさらに7万人が避難することになる計算だという。避難の基準については、日本国内で、民主的な話し合いが必要であると指摘した。
 
「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」は、今回の検査結果について、尿中から検出されたセシウムが呼気からの摂取によるものと、食物からの摂取による両経路があり、体内被ばく量の推定が難しいため、国や県に対し、尿検査やホールボディカウンターでの内部被ばく検査を早急に行うことを要望した。
 
<プレスリリース>「福島市の子供たちの尿からセシウム検出」
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/press/pr20110630
 
子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
http://kofdomofukushima.at.webry.info
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
http://homepage3.nifty.com/fukurou-no-kai
国際環境NGO FoE Japan
http://www.foejapan.org
グリーン・アクション
http://www.greenaction-japan.org/modules/jptop1
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)
http://www.jca.apc.org/mihama
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン
http://www.greenpeace.org/japan/ja/

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海外にもこのニュースは流れています。
記者さんが枝野さんに質問してくれて枝野さんが「詳細を知りたい。データを専門家に分析してもらいたい」というようなこと言ってます。
専門家に分析してもらっても、健康に問題はないというだけでしょうが。NHKでは専門家がこの量では健康被害が起きたという報告ないとしています。

問題は、10人中10人からでたこと。
だから、福島の子ども全員調査をしなければならない。

それから、内部被ばくをしている、ということ。
だから、内部被ばく調査をしなければならないし、防護策をとらなければならない。

内部被ばくによる疾病の解明はされていないので、健康に問題はないとかたづける前に、予防原則にのっとって対策をとらなければならないはずです。この量で健康被害が起きた報告はなくても、自分の体にセシウムがはいって、細胞の直近から放射線を当てられているのだから、
低くてもなんらかの健康影響がでる可能性があるということ。

あと、同じくOur Planet TV の
「福島第一原発の津波~14メートルは誤り 市民が追求」の表紙(?)は山崎久隆さんです!

*今日の国との福島子ども避難をめぐる交渉であまりにも前進できなかったことがくやしくて眠れません。

***福島の子どもたちを守る緊急署名にご協力ください***http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/3/blog/35356

鈴木 かずえ
国際環境NGO グリーンピース・ジャパン
エネルギー/核問題担当
Kazue Suzuki Nuclear/Energy campaigner
Greenpeace Japan
Tel:+81-3-5338-9800
Fax:+81-3-5338-9817
Mobile:+81- 80-3017-0046
Email: kazue.suzuki@greenepace.org
http://www.greenpeace.org/japan
Twitter: gpjTweet
グ リーンピースは、280万人の個人会員にささえられて世界40カ国で活動する国際環境NGOで す。サポーターを募集しております。...................................................................

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柳澤桂子著・地湧社刊「放射能はなぜこわい――生命科学の視点から」(1988.11.10.初版)から/川本ちょっとメモ(ブログ)
柳澤桂子著・地湧社刊「放射能はなぜこわい――生命科学の視点から」(1988.11.10.初版)からアトランダムにノートします。小見出しは私がつけました。「P12」という表記は本書記述箇所のページを示しています。

◇柳澤桂子略歴
お茶の水女子大学理学部植物学科卒、コロンビア大学動物学科大学院修了Ph.D.取得(遺伝学専攻)、慶應義塾大学医学部分子生物学教室助手、三菱化成生命科学研究所主任研究員、東北大学理学博士、現在サイエンスライター


●まえおき
P12 ただひとつ、私は生命科学を研究してきたものとして、はっきりと言えることがあります。それは「放射能は生き物にとって非常におそろしいものである」ということです。

P19 私たちのからだは、六十兆個の細胞が集まってできています。


●遺伝子情報 DNA
P19 実際の細胞では、まん中にもうひとつ袋があります。これは核と呼ばれているもので、その中に情報テープが入っています。
  ※DNAのことを「情報テープ」とわかりやすく表現しています。

P20 私たちが息をして、食べ物を消化して、そのエネルギーを使って動けるのも、その方法が情報テープの中に書かれているからです。ですから、情報テープは細胞の中の総指令部にあたります。
  ※総指令部の「指令」という文字は本書の通りに転記しました。

P21 細胞の中の情報テープは、デオキシリボ核酸(DNA)という長い分子でできています。細胞をすりつぶして、よけいなものを除いて、アルコールを加えると、白い糸状のものが出てきます。これがDNAです。

P23 人間のひとつひとつの細胞の中にあるDNAは、この四種類の分子が繰り返し、繰り返し三十億個も連なったものです。
  ※四つの分子‥‥①アデニン(A)、②チミン(T)、③グアニン(G)、④シトシン(C)

P25 人間のひとつの細胞のDNAは、すでに述べたように三十億個の文字から成り立っています。これは普通の長さの小説一万冊分に相当する文字の数です。

P27 DNAの中にA、T、G、Cの四種類の文字で書かれている情報は、RNAという分子を通して、さらにタンパク質という分子に写し取られます。

P27 DNAは総指令部にあたりますが、タンパク質は、一般の社員さん、工員さんです。

P28 タンパク質はアミノ酸が長く連なってできた分子です。タンパク質を構成しているアミノ酸には二十種類のものがあります。ひとつのタンパク質には数百から千個ぐらいのアミノ酸が含まれています。

P28 タンパク質の性質を決めているのは、アミノ酸の配列順序であるということになります。

P28 アミノ酸の並び順を決めているのがDNAなのです。


●放射線障害は電離作用による
P34 さて、私たちがこのような放射線をあびると、からだにはどのような悪い影響があるのでしょうか。私たちのからだは細胞からできていますが、その細胞は分子からできています。分子は原子からできています。原子の中心には陽子と中性子からなる原子核があり、そのまわりを電子が回っています。

P35 陽子はプラスの電気をもち、電子はマイナスの電気をもっています。放射線がひとつの原子にあたると、その原子からは電子が大きなエネルギーをもって飛び出します。飛び出した電子は、いく先々で無数の分子にぶつかって、自分のもっているエネルギーを少しずつ分け与えていきます。エネルギーを受け取った分子は、興奮状態になったり、電子が飛び出してしまったりします。

P35 電子を失った原子を電離原子と呼びますが、放射線の影響のほとんどが、からだの中に生じた電離原子による複雑な化学反応の結果引き起こされるものです。生物の放射線による障害は、電離作用によるものです……。


●変異するDNA 放射線は遺伝子情報に変化を起こす
P37 短時間に1シーベルト以上の放射能を浴びると、吐き気、だるさ、血液の異常、消化器障害などがあらわれ、死ぬ人もでるでしょう。このような放射線障害を急性障害と呼びます。

P37 けれども0.25シーベルト以下になると目に見える変化は何もあらわれず、血液を調べても急性の変化は見つけることができません。ところが、からだの中では着実な変化が起こっているのです。ここが放射線のおそろしいところです。

P38 微量の放射能を浴びると、人体に何が起こるのでしょうか。放射線は細胞の中でも電離原子を生じ、複雑な化学変化が細胞の中の分子に起こります。細胞の中の情報テープ(※遺伝子情報のこと)も電離原子の影響を受けます。その結果、情報テープが切れたり、アデニン、グアニン、チミン、シトシンという分子の文字で書かれている文章にまちがいが起こったりします。

P38 遺伝子に起こったこのような変化を突然変異と呼びます。

P40 放射線によって損傷を受けた細胞がすぐに死んでしまうときにはそれほど問題がありませんが、その細胞が傷をもったまま増えるといろいろ問題が起こります。

P40 細胞が増えていく過程で、情報テープも正確にコピーされて新しい細胞に組み込まれます。コピーされるときには、放射線によって起こったまちがいもそのままコピーされます。
http://blog.goo.ne.jp/kawamotoblog/e/36db5234cca3042056ed7ffd31510503

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●「小出裕章非公式まとめ」
http://hiroakikoide.wordpress.com/



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