駅前不動産屋今日も回りは敵だらけ

株式会社 ハウスショップ 東京都町田市

人は言葉を生み出し 言葉は人を動かす

2018年05月25日 | 社内事情

若い人達にとってはバブルはもう歴史になってるようで 
 
良く私に当時の話しを興味深そうに尋ねてくる人がいます。 
 
私が若い頃良く戦争体験者に話しをせがんだのと一緒で 
 
私ももしかしたら歴史の一証人 
 
って事になるかも知れません。 
 
でそんな人達がよく浴びせて来る質問に 
 
“またバブルは来るでしょうか” 
 
ってのがあります。 
 
まぁ何度も書いてる通り私は先の事は分りませんから 
 
断定的には言えませんが 
 
私の考えは伝えます。 
 
私は私たちが体験したようなバブルはもう来ないと思っています。 
 
来ないといっても今の人が生きてる時代には来ないと言う話しであって 
 
50年100年単の話しで来ないと思っています。 
 
歴史は繰り返すと言いますから 
 
22世紀になればまったく違う時代になりますからね。 
 
で私がどうしてあのバブルは来ないと思うか? 
 
あるいは中国のバブルもどうして大爆発を起こさないのか? 
 
理由は一緒です。 
 
それは 
 
“バブル”と言う言葉ができたからです。 
 
私が体験したバブルは 
 
そのまっただ中にある頃はそんな言葉はありませんでした。 
 
もちろんその言葉を使ってた経済学者はいたと思いますが 
 
それは全く普及して無くて 
 
一般社会でもマスコミでもその言葉を耳にする事はありませんでした。 
 
バブルって言葉ははじけて初めてみんなが口にするようになった訳です。 
 
つまり 
 
その言葉がありませんから 
 
当時は単なる好景気で有り 
 
それが調整は行われるとしても 
 
崩壊するとは思う人は少なかったのです。 
 
だからどんどん過熱したのです。 
 
ところが今は 
 
例えば沖縄の不動産はバブル 
 
なんて言われますが 
 
この言葉を使った段階で 
 
人の心に安全装置が芽生え 
 
結果私たちが体験したように 
 
数ヶ月で2倍3倍になるような状態にはならないのです。 
 
中国も同じで不動産バブルって言葉が使われますが 
 
猪突猛進型の国民が増える一方 
 
日本のバブルの知識がある人は自制心を働かしますから 
 
国が崩壊するような大惨事にはならないのです。 
 
つまり 
 
日本の壊滅的な経済崩壊は 
 
バブルって言葉を普及させ 
 
それが安全装置の役目を果すようになった 
 
これを私が実感として感じていますから 
 
私は昔経験したバブルはもう来ない 
 
って思っているのです。 
 
このように私たち人間社会は 
 
ひとつの言葉が生み出される事によって 
 
社会の意識が大きく変わる 
 
そんな性質があります。 
 
最近つくづく思うのは 
 
パワハラ、セクハラって言葉ですね。 
 
この言葉が出来てから 
 
序列のある会社だとか学校だとか 
 
随分変わりました。 
 
今の日大のアメフト部があれほど叩かれるのは 
 
その背景のひとつには 
 
パワハラと言う言葉がもたらした 
 
時代の変化があるのです。 
 
私たちが若い頃の会社を思い出すと 
 
パワハラ、セクハラだらけでしたね。 
 
私自身そんな物を目にするのが嫌で会社を起こした面もあります。 
 
ですからもしかしたら 
 
今の時代であれば 
 
自分で会社を起こす事も無かったのかも知れない 
 
って思う事があります。 
 
そんな感じで私たち人間社会は 
 
社会が言葉を生み出し 
 
言葉が社会を動かす 
 
こんな面があるのです。 
 
ですから 
 
私たちのような零細企業でも 
 
経営者は会社の中で飛交う言葉 
 
これを野放しにしては 
 
会社が間違った方向に行ってしまうのです。 
 
社員が毎日下ネタばかり話していては 
 
いつかセクハラ問題を起こすでしょうし 
 
仕事も売り上ばかり口にしては 
 
社員はお金に意識が行き過ぎ 
 
いつかスルガ銀行のような問題を引き起こす 
 
そんな事になってしまうのです。 
 
そして 
 
社内で飛交う言葉は 
 
基本的に経営者の内面が反映される 
 
そんな傾向にありますから 
 
私は日頃から自分の言葉を意識して発するようにしています。 
 
私が 
 
“アノ客は” 
 
みたいな口調になってしまうと 
 
社員は 
 
お客様を見ればカモ 
 
そんな意識になります。 
 
会社は 
 
経営者が口に出す言葉によって 
 
その性格や 
 
あるいは将来の生死まで決まる 
 
わたしはそう思っています。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする