駅前不動産屋今日も回りは敵だらけ

株式会社 ハウスショップ 東京都町田市

価値は比較によって決まる

2018年05月22日 | 不動産業界
私は高校生の頃は 
 
両親とは離れて暮らしてましたから 
 
食べ物はロクなものは食べてませんでした 
 
そんな私が惨めに見えたのか 
 
よく同級生や先輩が自宅に招いて 
 
そのご家庭の料理を食べさせてくれました 
 
有難かったですね。 
 
日本人が本当に好きになる 
 
そんな出来事でした 
 
当時本当にたくさんのご家庭に招かれましたから 
 
多分私ほど色んな家庭の料理を味わった人は滅多にいないと思います。 
 
で 
 
私は日頃ロクなものを食べてませんから 
 
どこでも美味しくガツガツ食べてた訳ですが 
 
そんな中気づいた事があります。 
 
それは 
 
友人達が私を食事に誘うときに 
 
ウチの味噌汁は本当に最高だから 
 
とか 
 
ウチの母ちゃんのカレーはどこにも負けないとか 
 
そんな話しをするのです。 
 
その話しはウソではなく美味しいのですが 
 
しかし 
 
私のように色んな所で食べてれば比較もできますが 
 
自分の家庭の料理しか食べてないのに 
 
なんで一番って言えるか? 
 
それには疑問を感じていました。 
 
まぁしかしこの歳になると分かりますが 
 
私達人間は元来そんな生き物なんですよね。 
 
つまり 
 
自分の目の前の世界 
 
これが一番 
 
本能的にそう感じるのです 
 
そしてそのように思えれば幸せですから 
 
それは幸福の追求と言う意味では 
 
とても大切 
 
そう思っています。 
 
私自身 
 
自分の母親を大変尊敬していますが 
 
しかし母親は他にいませんから 
 
比較して尊敬してる訳ではありませんよね。 
 
自分との長い交わりの中で 
 
私自身が満足してるから最高だと言ってる訳です。 
 
この与えられた環境に満足する事 
 
これは幸福の追求には本当に大切な事であるのは間違いありません。 
 
ただ 
 
この意識が大きくマイナスに作用する 
 
そんな世界があります。 
 
それはビジネスの世界です。 
 
このビジネスの世界は 
 
自分の置かれてる立場を客観的に見て評価しなければ 
 
自画自賛に陥り 
 
結果消滅の道を歩みます。 
 
零細不動産屋にはよく見られます 
 
自分はお客様から信頼が厚い 
 
なんて思ってる内に 
 
家主も顧客も皆去ってしまう人 
 
これは全てこの自己満足が自分自身を見えなくしてるからです。 
 
不動産の世界以外でも 
 
零細企業はこの原理で潰れて行きますね。 
 
当社でも色んな出入りの業者とお付き合いしますが 
 
潰れた会社の中には 
 
明らかに自分の信用を過信して 
 
今の時代についていこうとせずに 
 
結果尻すぼみで消えて行きます。 
 
商品の納入業者であれば 
 
ネットの時代で大きく価格が下落してるのに 
 
それから目を反らし信用でカバーできると勘違いしてるのです。 
 
実際には顧客は 
 
いくら笑顔を見せられても 
 
高い物を押しつけられてはお付き合いを止めざるを得ないのです。 
 
当たり障りの無いように去って行く 
 
これが自然の流れです。 
 
まぁしかし 
 
ビジネスの世界は淘汰の世界 
 
そうやって潰れる会社があって 
 
全体として活気が出る訳ですから 
 
それはそれで大切な役目を担っています。 
 
ただ 
 
だからと行って淘汰される仲間には誰もなりたくありませんから 
 
残るためには 
 
自画自賛 
 
これは大敵だって事 
 
これを私はいつも社員に語る訳です。 
 
社員は 
 
お客様と出会ったら 
 
自分の妄想の世界で自分の評価を上げるのではなく 
 
お客様は 
 
私の高校生時代と同じで 
 
たくさんの他社の営業マンと接し 
 
その比較の上でアナタを評価するって事です。 
 
にも関わらず 
 
勝手に自分の評価を上げて舞い上がっては 
 
もう淘汰の道にまっしぐら 
 
そう思って間違いはありません。 
 
以前ありましたね 
 
零細建て売り家の社長さん 
 
少し値引を入れただけで 
 
“ウチの物件の価値が分からない客は要らない” 
 
とブチ切れました。 
 
価値が分からないのは 
 
その社長さんです。 
 
お客様はたくさんの物件を見て歩いてる訳で 
 
自分の物件しか知らない社長さんよりは 
 
はるかに価値を良く知ってる訳です。 
 
まぁ資産家ですからね 
 
塩漬けでも良いのかもしれませんが 
 
しかしそんな人は 
 
私達仲介する立場からすれば迷惑ですから 
 
そんなに主観的な思い入れがあれば 
 
できれば 
 
公開せずに 
 
自分で売ってもらいたいものです。 
 
値引交渉を入れただけでブチ切れるのであれば 
 
ビジネスの世界には向かないし 
 
もしかしたら精神科の範疇 
 
私はそんな風に思ってしまいました。 
 
 
コメント
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