学ぶ喜びを生きる力に☆奥田塾

三重県桑名市にある小さな英語塾・奥田塾のブログです。テーマは、学ぶ!楽しむ!分かち合う!

「初恋のアルバム」

2015年08月17日 | 韓国・韓国語
前回の記事に引き続き、夏にオススメの韓国映画をもう一つ紹介します。
タイトルは『初恋のアルバム~人魚姫のいた島~』(2004年製作)です。
〔韓国語原題:『인어공주』(人魚姫)〕



主人公の女性(ナヨン)が30年前にタイムスリップして若き日の両親(父・ジングク、母・ヨンスン)と出会うという不思議な物語です。
この作品を読み解くキーワードを、僕なりにいくつか挙げてみます。

青い海。白い磯着。潮の香り。
緑の丘。赤い自転車。頬を撫でる風。
ときめき。胸の高鳴り。
ひたむき。学ぶ喜び。分かる喜び。
苦悩。葛藤。そして和解。

タイトルには「初恋のアルバム」「人魚姫」といったロマンチックな言葉が使われていますが、この作品の一番重要なテーマはやはり、「苦悩」「葛藤」から「和解」へのプロセスでしょう。
そうかといって、重苦しい雰囲気があるわけではありません。
ヨンスンの健気で微笑ましいエピソードを通して「ときめき」や「ひたむきさ」が丁寧に描かれているので、誰もがヨンスンの「初恋成就の応援団長」になってしまうからです。 (*^^*)

見終わったあとで、それ以前に比べて少しだけ優しくなった自分、少しだけ成長した自分を発見できる映画。
そんな言い方もできるかもしれません。

それでは今回も、僕が好きな3つのシーンの台詞を紹介します。


◆シーンA

진국:
제가 가르쳐 드릴게요.
연순 씨 이름 쓸 수 있을 때까지 같이 공부해요.


ジングク:
僕が教えてあげます。
名前が書けるようになるまで、いっしょに勉強しましょう。


◆シーンB

진국:
제가 없어도 공부 잘 할 수 있죠?
・・・연순 씨가 이거 읽는 거 듣고 싶었는데.

ジングク:
僕がいなくても、ちゃんと勉強できますよね。
・・・ヨンスンさんがこれを読むのを聞きたかったのに。


◆シーンC (ヨンスンがジングクに宛てて書いた手紙)

글자 가르쳐 주신 거 감사해요.
공책, 지우개, 연필 사 주신 거 감사해요.
그때 말하지 못한 것이 있습니다.
많이 보고 싶습니다.


字を教えてくれたこと、感謝しています。
帳面と消しゴムと鉛筆を買ってくれたこと、感謝しています。
あの時、言えなかったことがあります。
とても会いたいです。
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「僕の、世界の中心は、君だ。」

2015年08月14日 | 韓国・韓国語
この季節にオススメの韓国映画を紹介します。
タイトルは『僕の、世界の中心は、君だ』(2005年製作)。〔韓国語原題:『파랑주의보』(波浪注意報)〕



『世界の中心で、愛を叫ぶ』(=セカチュー)の韓国版リメイク作品です。
「セカチュー」は見ていないので、比較してどうこう言うことはできませんが、一言でいうと、美しく、儚く、切ないラブ・ストーリーです。
特に後半のクライマックス・シーンは泣けます。(T_T)

何年か前に、韓国映画にかなりハマっていた時期があって、レンタルショップでDVDを借りてきては、夢中になって見ていました。
聞き取りの練習も兼ねて、「いいな」と思う台詞を文字に書き起こしたりもしていましたが、そんな中で、テキストで学ぶ表現とは若干異なる日常会話独特の言い回しにも多く触れることができ、ずいぶん勉強になりました。

今回は、印象に残る3つのシーンの台詞を紹介しようと思います。
(ただし、僕が聞き取ったものなので、正確でない部分もあるかもしれません。ご了承ください。日本語訳はDVDの字幕をそのまま掲載します。)
主人公のスホ(チャ・テヒョン)とスウン(ソン・ヘギョ)の台詞です。
さあ、これらをつなぎ合わせてストーリー展開を想像してみましょう! (^^)/


◆シーンA

수은:
널 처음 봤을 때 넌 바다에서 만나 온 아이 같았어.
대신 내가 바다에 빠져 버린 기분이었어.
지금 내 기분을 말하지 않는다면 숨이 막힐 거 같애.
난 너랑 같이 있는 게 너무 좋아.


スウン:
初めて会ったあなたは、海から来た子どもみたいだった。
私が溺れた気分だったわ。
この気持ちを話さなければ息が詰まりそう。
スホ、私はあなたと一緒にいるのが楽しい。


◆シーンB

수호:
나 결심했어.
난 너 때문에 울고 너 때문에 웃을 거고 너 때문에 살 거야.
앞으로 내 세상의 중심은 너야.

수은:
넌 잘 삐치고 질투도 많고 허둥대고 거짓말 할 때 말도 더듬지만
난 그게 좋아.
연원히 여기 있었으면 좋겠다.


スホ:
決めたよ。
僕は君のために泣き、君のために笑い、君のために生きる。
これから、僕の世界の中心は君だ。
スウン:
あなたはよくすねるし、ヤキモチ焼きで慌て者、ウソをつくときは口ごもる。
そこが好きよ。
ここに永遠にいたいな。


◆シーンC

수은:
고마워 수호야.
좋은 기억만 간직하게 해 줘서 고맙고 그 고마운 사람이 너라서 더 고마워.
넌 내 인생의 파랑이야.
그래서 미안해.
네 곁에 있어 주지 못해서 미안하고
널 사랑해서 미안해.
행복해야 돼.
내가 사랑하니까 더 행복해야 돼.


スウン:
ありがとう、スホ。
楽しい思い出をありがとう。
あなたは私の人生の「波」よ。
だからごめんね。
そばにいてあげられなくて。
あなたを愛してごめん。
幸せになってね。
私が愛してるから、絶対幸せになってね。
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夏にナニヨム?

2015年08月10日 | 日々の雑感
「今年のお盆休みは、ゆっくり読書でもしようかな…」

そんな皆さんにオススメの本を何冊か紹介します。
といっても、僕が選んだものではなく、中学2年生の国語の「夏休みのワーク」で紹介されていたものです。

A、明治図書 『サマースクール・国語2』~「夏にナニヨム? 読書案内」より

*映画も楽しむ!…『魔女の宅急便』(角野栄子)
*スポーツ選手から学ぶ!…『青い炎』(羽生結弦)
*恋にときめく!…『陽だまりの彼女』(越谷オサム)
*部活に熱中!…『キケン』(有川 浩)
*キャラが好き!…『くまモンの秘密』(熊本県庁チームくまモン)
*科学を好きになる!…『感じる科学』(さくら剛)
*環境を考える!…『タマゾン川~多摩川でいのちを考える』(山崎充哲)

B、正進社「基礎からじっくり・みんなのサマー・国語2」~「オススメ・読書急便!」より

*ドキドキ…『図書館戦争』(有川 浩)
*スカッ!…『天地明察』(冲方 丁)
*じ~ん…『とんび』(重松 清)
*きゅん…『陽だまりの彼女』(越谷オサム)
*ハラハラ…『ミッキーマウスの憂鬱』(松岡圭祐)
*スカッ…『聞く力』(阿川佐和子)
*じ~ん…『博士の愛した数式』(小川洋子)

このうち、『聞く力』と『博士の愛した数式』は以前に読んだことがあります。
それ以外の本も、大人が読んでも楽しめそうなものばかりですよね。
さっそくブックオフで2冊買ってきました。


『とんび』と『陽だまりの彼女』です。
『とんび』は「心にしみる数々の名言にも、涙することがしばしば! ハンカチかティッシュが、読むときの必需品かも」という紹介文に惹かれ、読んでみたくなりました。
『陽だまりの彼女』は、A・B両方のテキストで取り上げられているので、「必読の価値あり!」と判断しました。(^^)

*  *  *  *  *

7月31日、8月2日の記事で「読書感想文」について書きましたが、もしも今、「『とんび』を読んで感想文を原稿用紙5枚書きなさい」と言われたら…。
やはりちょっとシンドイですよね。

最近は、「読書感想文」に代わって「人権作文」を夏休みの必修課題にしている中学校も多いようです。
先日、ある塾生(中2女子)が「人権作文を原稿用紙5枚、今度の登校日に提出しないといけないのに、全然書けない。どうしよう…」と泣きそうになっていました。
連日の猛暑で、ただでさえ思考力や集中力が低下しがちなこの時期に、原稿用紙5枚は確かにかなり厳しい。
このままだと、「人権について考えることは面倒なこと」と考える生徒が増えてしまうのではないかと、少し心配しています。
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「夢見る人」

2015年08月08日 | アコースティック・ギター講座
アコースティック・ギター講座で学んでいるJさんからの要望に応え、さだまさし作詞・作曲の『夢見る人』の楽譜を作ってみました。
少し前まで放送されていたテレビドラマ『天皇の料理番』の主題歌です。
Jさんは、ドラマはもちろん、この曲にもすっかりハマってしまい、「大好きな曲を弾き語りで歌ってみたい!」という気持ちが抑えられなくなったようです。(^O^)/



Youtubeで歌を聴いて譜面に起こしたものを、楽譜作成ソフトを使ってパソコンで清書し、先日のギター講座のときに配布しました。
オリジナルのキーは「A(イ長調)」ですが、女性が歌う場合は「D(ニ長調)」あたりが良さそうです。
ただ、「D」だと新しいコードを覚える負担が大きいので、カポ2で「C(ハ長調)」で弾けるようにしてあります。

これまで練習してきた『乾杯』や『青葉城恋唄』に比べて、かなり難しそうに感じられるのは、コードが2拍ずつ、目まぐるしく変わる小節が多いからだと思います。
さらに、「C♯dim(シー・シャープ・ディミニッシュ)」などという見慣れないコードも登場して、「何じゃこりゃ~?」という感じです。

でも大丈夫。
Jさんのように「この曲を弾きたい!」という熱い想いがあれば、必ず乗り越えられます。(^^)v

ところで、この歌は出だしの「♪ ゆくりなく人は出会い ゆくりなく人は憧れゆく ♪」という歌詞が印象的ですよね。
実は僕、恥ずかしながら、今回初めて「ゆくりなく」(=思いがけず)という大和言葉を知りました。
「ゆくりなくも美しい言葉に出会い…」
こんなふうにさりげなく使えたらいいなあ。
さだ先生、いや、まっさん(←ファンは親しみをこめてこう呼びます)、これからもずっと僕の日本語の先生でいてください! (^^)
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朋あり遠方より来たる

2015年08月06日 | 奥田塾通信
夏の朝のウォーキング。
自宅から約30分歩くと揖斐川(いびがわ)の堤防に出ます。
上流方向に見えるのは、長良川河口堰(写真右手)と、その奥に伊勢大橋。
対岸の長島町には、「なばなの里」、「長島温泉」、「ナガシマスパーランド」などがあります。



塾生のNさん(中2女子)は、その長島町から自転車に乗って伊勢大橋を渡り、奥田塾の夏期講座に通ってくれています。
「伊勢大橋」は揖斐川・長良川にかかる国道1号線の橋で、全長1105.8mの長い長い橋です。
真夏の厳しい暑さの中、ペダルをこぎ続け、2つの大きな川を越えて、はるばる学びに来てくれるのです。

こんなに嬉しいことがあるでしょうか。
本当は「よく来てくれたね。ありがとう…」と思い切り抱きしめたいくらいですが、それはちょっとまずいので、いつも言葉だけにしています。(^^;

ずっと昔に習った『論語』の一節が思い出されます。

朋あり遠方より来たる また楽しからずや
(同じ志を持つ友人が遠くから訪ねてきてくれる。何と楽しいことだろう。)

僕にとって塾生は、教える側と習う側という立場の違いはあっても、「言葉を上手く使えるようになりたい」という同じ志を持ち、学びを通してお互いを磨き合い、高め合うことのできる「友人」です。
そう考えると、Nさんの姿はまさに「朋あり遠方より来たる」ですよね。

Nさんの他にも、東員町、朝日町、四日市市など、遠いところから時間をかけて通ってくれる「友人」がいます。
もちろん、歩いて数分の距離を通ってくれる塾生も皆、僕のかけがいのない「友人」です。 (^^)

友よ、訪ねてくれてありがとう。
さあ、心ゆくまで語り合おうじゃないか。 (^O^)/
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