学ぶ喜びを生きる力に☆奥田塾

三重県桑名市にある小さな英語塾・奥田塾のブログです。テーマは、学ぶ!楽しむ!分かち合う!

「ラブ・レター」

2016年06月15日 | 日々の雑感
1週間ほど前から、ずっと本の整理をしています。

多くなりすぎた本の量を減らして、部屋をスッキリ片づけたい…
何よりも、もっと身軽になりたい…
そんな思いで始めたものの、なかなか思うように作業は進まず、かなり疲れ気味です。(^^;)

今のところ、ブックオフで買い取ってもらったのが二百数十冊。
そのほかに、段ボール2箱分ぐらいは、資源ごみ回収センターへ持っていきました。
まだまだ終わりそうにありませんが、ちょっと作業を中断しています。

そんな中、久しぶりに手にとってみたのが、浅田次郎の短編集『鉄道員(ぽっぽや)』。



僕が密かに大好きなのが、この中に収められている『ラブ・レター』という作品です。
初めて読んだとき、自分でも信じられないくらい大泣きしました。(T_T)

白蘭(パイラン)という中国人女性が、夫である高野吾郎に宛てて書いた2通の手紙の文面が切なすぎるんです。

物語の前半に出てくる1通目の「ラブ・レター」の一部を紹介します。


「高野吾郎さんへ。
昨日の朝、急にお腹が痛くなって、救急車で病院来ました。お客さんとは別れたあとだったので大丈夫です。ホテルの人にたのんで、救急車来ました。
とても悪いようなので、中国の家と吾郎さんへ手紙を出すことにしました。夜こっそり書いてます。
(中略)
謝謝。それだけ。海の音きこえます。吾郎さんきこえますか。
みんなやさしいけど、吾郎さんがいちばんやさしいです。私と結婚してくれたから。
謝謝。多謝。おやすみなさい。
白蘭」


あ~、やっぱり今回もこの時点ですでにうるうる…。
白蘭のことがたまらなく愛おしく思えてくるのも、初めて読んだときと同じだ。
そう、僕は再び白蘭に恋をしてしまったのだ。(*^^*)

おそらくこのまま読み進めれば、物語の最後に出てくる2通目の「ラブ・レター」を読んでいる途中で、あふれる涙を抑えられなくなります。
そして最後は吾郎と同じように、声を上げて泣くことになるのです。(T_T)/~~~
コメント
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