体調不良のため一部行けなかったところもありましたが、今年も弊社の各営業所・工場をぐるりと回ってきました。そうすると必然的に(なのか?)麺を食べることが多くなります。昨年は今回行けなかった、いわき(福島)・小山(栃木)の麺をご紹介しました。今年は、富士(静岡)・甲府(山梨)・行橋(福岡)・博多(福岡)からです。
まず初めは2006年、2007年とB-1グランプリ連覇を飾り、一躍有名になった富士宮やきそば。昨年末の「富士・山梨合同忘年会に参加しました」でもご紹介しました。当初、「お好み食堂 伊東」もしくは「富士宮やきそば うるおいてい」という地元の有名店を予定していたのですが、生憎両店とも定休日。そこで富士山本宮浅間大社入口にある、「富士宮やきそば学会」のアンテナショップへ行きました。
学会のアンテナショップだからなのか、トッピングに極力アレンジを加えておらず、肉かす(油かす)、いわしの削り粉、青ネギのオーソドックスなスタイル。ソースは甘めに仕上がっていました。太めの麺のモチモチ感がとても良いです。
甲府では、全国のラーメン屋100選に選ばれ、初めて支那そばを復元したという「蓬莱軒」へ。
店内には、地元甲府出身の竜電関の手形色紙が飾ってありました。怪我がちですが、白鵬に似た体型の楽しみな長身力士です。
蓬莱軒は大きな焼き餃子も有名だというので、こちらも頼みました。皮がやや厚めで食べ応えがあります。
そして、チャーシュー麺大盛。ご覧の通り、このチャーシューの厚さ。まさに肉を食らうという感じです。チャーシューは冷たいので、最初に沈めておき、後で食べるのが良いと思います。最初の一撃は鰹節や昆布の旨味が染み渡る、この歳になると安らぎさえ感じる優しい醤油スープ。しかし、食べ進むにつれ力強さも感じるようになります。恐らく並盛でも結構大きめで、大盛となればかなりの量です。食べても食べても現れる縮れ麺、そしてその後に沈んでいたチャーシューが待ち構えています。それでも一気に食べ終わり、大満足でした。
北九州へ飛び、行橋市役所前の「黒豚とんこつ 金田家」へ。小さなお店ですが、ロンドンに三店、香港にも四店出店するなど、かなりの名店。泡立つクリーミーな豚骨スープは濃厚ながらくどさを後に引かないさっぱりさも備えており、チャーシューは創業以来のたれに漬け込み、作るのに三日かかるそう。山梨の蓬莱軒とは対照的に、細麺はスープと絡み、一気に食べ終わります。
ラーメンのことは詳しくありませんが、以前ご紹介した「一幸舎」をはじめとする、スープを敢えて泡立てた豚骨ラーメンは「泡系」として一ジャンルを形成しているようです。フランス料理でも1980年代ごろからカプチーノ仕立てというように、それまでタブーとされてきた、敢えて泡立てたスープが発達してきました。クリーミーな口当たりになりボリューム感も増すためですが、豚骨ラーメンも同じような道を辿ったのかもしれません。
そして福岡市内、中洲では「清湯系豚骨」と称する驚きの豚骨ラーメンが。何とスープが白濁することなく、まるで塩ラーメンのように透き通っているのです。
お店は「豚そば月や」。向かいは中洲屋台の名店、「やまちゃん」(上写真)です。頼んだのは三枚肉がのった「豚々そば」。見た目からあっさりしているのかと思えば、スープはむしろしっかりとした豚骨で力強いです。相当手間ひまかかるのか、量はやや少なめ。
夜中まで食べ続け飲み続けた後だったので、さすがに頼みませんでしたが、中州の飲み屋街に位置するお店だけあり、ラーメン以外の一品ものも充実しています。
最後に。ここまでくると45歳の病み上がりの胃はさすがに安らぎを求めます。それに元々福岡ではラーメンよりは饂飩が食べたい僕としては、福岡を発つ前、空港内にある「博多やりうどん 別邸」へ。福岡ならではの柔いうどんに、しっかりとした飛魚だしの汁。揚げたての長いごぼう天と天かす、青ネギを加えた肉うどん。なんて優しい味…。
富士宮やきそば学会アンテナショップ
静岡県富士宮市宮町4-23
蓬来軒本店
山梨県甲府市中央4-12−28
金田家 行橋本店
福岡県行橋市大橋1-4-3
豚そば 月や
福岡県福岡市博多区中洲2-5-2
博多やりうどん 別邸
福岡県福岡市博多区上臼井348-1 福岡空港国内線旅客ターミナルビル3F
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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