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これもアンコール・ワットに描かれるヒンドゥー教の天地創造神話ですが、現在修復中であり、一部しか見られませんでした。
神々は不老不死の水、アムリタを作るため、ビジュヌ神の指揮の下、マンダラ山を攪拌棒とし蛇神ナーガの王である大蛇ヴァースキを絡ませました。マンダラ山は大亀クールマが支え、神々と阿修羅がそれぞれヴァースキの頭と尾を持って引っ張り続け、海をかき混ぜました。この作業は1,000年間続いたといいます。
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海はやがて乳海となり、アムリタが造られました。また、このとき乳海から生まれた水の精が、アンコール・ワットに1,000体以上も彫られている「アプサラ」です。
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ところが、このアムリタを独り占めしようと、阿修羅のひとりであるラーフ(写真)が盗み出しました。それに気づいた月と太陽がビシュヌ神に告げ口し、怒ったビシュヌ神は円盤(チャクラ)を投げてラーフの首を切り落としました。しかし、ラーフは既にアムリタを途中まで呑んでいたため、首から上だけが不死となりました。
それ以来、ラーフは月と太陽を恨み、彼らを追い掛け回しては、時折彼らを飲み込むのだそうです。しかし、ラーフは胴体がないため、月と太陽は脱出します。この、時々月と太陽が飲み込まれて光が失われる時が、いわゆる月食と日食なのだそうです。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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