アンコール・ワットの壁画が神話や王の偉業を讃えるものが中心であったのに対して、バヨン寺院の壁画は、実際の戦争の様子や当時の人々の暮らしぶりが描かれ、実に興味深いものです。
それぞれの民族の習俗も細かく描かれており、例えばクメール人(カンボジア)は耳が長く、裸に褌をしていますし、
中国人の傭兵は髪を束ね、髭を伸ばしています。冒頭の写真で左側がチャンパ人(現在のベトナム南部)ですが、彼らは兜をかぶっています。
行軍には家族も伴っていた様子が描かれています。上の写真は飯を炊いているところ。
亀に尻を噛まれている男。
鳥を狙っている男。
チャンパ人は、雨季になりトレンサップ湖の水が増水してくるのを利用し、メコン川を遡ってクメール王国に攻め込んできたものと思われます。上の写真はトレンサップ湖での水上戦の様子です。
船から落ちた兵士が鰐に襲われています。当時のトレンサップ湖には鰐もいたということが分かります。
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
よろしければクリックおねがいします!
↓
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます