窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

山賊打線とエースに力負け-日本プロ野球2019 横浜vs西武1回戦

2019年06月12日 | スポーツ観戦記


  関東地方に梅雨入りが発表された6月7日、横浜スタジアムに横浜vs西武の観戦に行ってきました。今年は既に5月14日の観戦予定が雨天中止。そしてまたしても雨。朝からずっと雨が降り続き、試合開始直前など「本当に試合やるのだろうか?」と思わせるほどの大雨でしたが、定刻より少し遅れて始まりました。前半はレインコートを着ての観戦となりましたが、幸いにも中盤以降、雨は上がりました。



  交流戦ということで、両チームのOBがゲストとして試合開始前とイニング間のイベントに登場しました。横浜側は、2013年にプレーしたナイジャー・モーガン選手。あまりホームランは打たず、肩が弱かったのが印象に残っていますが、明るい性格と独特のパフォーマンスで人気を博しました。

  一方、西武側は2004年から2011年までプレーしたG.G.佐藤選手。2008年北京オリンピックの悪夢を覚えていらっしゃる方もいると思いますが、何とイベントは「フライの捕球競争」でした。



  始球式は、東京バレエ団の沖香菜子さん。さすがバレエダンサーだけあり、往年の西本投手のように足を頭の上まで高く上げる投法で観客を湧かせましたが、それ以上に球がちゃんとキャッチャーまで届き、球場をどよめかせました。



  さて、横浜の先発は、既に6勝を挙げ、防御率も1点台という今永投手。結果的には4失点で敗戦投手となりましたが、やや球数が多かったものの、7回まで毎回の12奪三振で調子は決して悪くなかったと思います。



  それ以上に、西武の先発、2014年ドラフト1位、こちらも既に5勝を挙げている高橋光成投手が良すぎたとしか言いようがありません。低めに制球が決まり横浜打線を7回3安打に封じ込めました。



  試合が動いたのは4回表。先頭の源田選手が左中間深く二塁打を放ちます。



  すると続く外崎選手が、守備に難のあるソト選手のいるライトを破るタイムリーを放ちます。それにしても、記録こそヒットでしたが、並の選手であれば普通にライトフライという打球。これでは投手が気の毒です。因みに、この日のソト選手は頼みの打棒も精彩を欠き、全く良いところが見られませんでした。なお、外崎選手は三安打三打点の活躍。球場にいても、とにかく外崎選手にやられたという印象がありました。

  さらに、6月頭で早くも25本塁打60打点という驚異的な数字を残している山川選手を敬遠。中村選手は三振でしたが、岡田選手に四球を与え、一死満塁。



  すると、金子選手に犠牲フライを打たれ、2点目。続く愛斗選手を申告敬遠で再び満塁にしましたが、高橋投手を三振に切り、それ以上の得点を許しませんでした。ただ、この回と6回もですが、次が投手とはいえ、打率1割台の愛斗選手を二度に渡り申告敬遠する、石橋を叩いて渡るような戦術が必要だったのか、個人的には疑問です。強力な西武打線であればこそ、なおさら投手としては次の回を安打製造機の1番秋山選手から迎える方が嫌だったのではないでしょうか?



  しかし横浜もその裏。一死から宮崎選手がレフトにヒットを放ちます。これをレフトの金子選手が後逸し、宮崎選手は二塁へ。



  続く筒香選手は四球。さらにロペス選手がヒットを放ち、一死満塁のチャンス。すると高橋投手の暴投により宮崎選手が生還。走者はそれぞれ進塁し、一死三塁・二塁。



  ここで伊藤選手はしっかりとセンターへ犠牲フライを放ちます。これで2vs2の同点。



  せっかく同点に追いついたのですが、直後の5回表。秋山選手、源田選手とうるさい1、2番を連続三振に討ち取ったのですが、続く外崎選手の時に、外のスライダーが真ん中に甘く入ってしまった失投のように見えました。レフトへのホームランで、すぐさま西武が勝ち越し。

  一方の横浜は、5回、6回、7回と神里選手の一安打に封じ込められ、反撃の糸口がつかめません。



  西武は6回表。二死から金子選手の打球がライトスタンドのポール際に飛び込みます。一旦は本塁打の判定となりましたが、ビデオ検証の結果、二塁打の判定となりました。ポールよりわずか左のフェンス上部に打球が当たり、内野スタンドに飛び込んでいました。

  そして前述のとおり、二死二塁から愛斗選手を再び申告敬遠。ここまで慎重になる必要があったのか、ということです。



  結果論になりますが、7回表。先頭の秋山選手がヒットで出塁。



  源田選手は三振に討ち取りますが、続く三度外崎選手。ほぼど真ん中の甘い球をレフト線に弾き返し、二塁打。これで4vs2。山川選手はセカンドゴロで、二死三塁。



  するとここまで精彩を欠いていた中村選手が、真ん中低めの球を軽くレフト前にヒット。5vs2、高橋投手の出来を考えれば、大勢は決しました。やはり、二度の申告敬遠が疑問に思えてなりません。



  8回表、西武は秋山選手が横浜の三番手砂田投手からタイムリーヒットを放ちますが、もはやおまけのようなもの。



  横浜の収穫と言えば、9回に登板した2年目、もうすぐ20歳の櫻井投手が、見るからに緊張しながらも強力な西武の中軸打線を三人で切って取ったということぐらいでした。櫻井投手は日大三高時代、西東京大会決勝で早稲田実業の清宮幸太郎選手(現日ハム)から五打数五三振を奪い、一躍有名になった投手です。



 昨年の観戦に続き、今年も西武に力負けでした。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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