
5月12日、以前から気になっていたモンゴル料理専門店「GALA」へ行ってきました。GALAとはモンゴル語で「火」という意味があるのだそうです。

お店に入ると、何とモンゴル遊牧民の住居であるゲルが出迎えてくれます。この再現されたゲルの中で、モンゴル料理を楽しむことができます。

その上、モンゴルの民族衣装も無料貸し出し。関内に突如現れた異空間、楽しいです...。

さて、メニューをいくつかご紹介したいと思います。まずは、このお店の名物、ホルホグ。石鍋で焼いた霜降り牛肉です。石鍋が上げ底になっており、内縁の溝に肉の脂が落ちるので、意外にあっさりと食べられます。
その他のメニューも全般的に脂がしつこくなく、あっさりとしていました。

ラム肉の串焼き。ややスパイシーな羊の炭火串焼き。羊肉独特野の臭みがなく、あの匂いが苦手という方でも美味しく食べられるのではないかと思います。

ボーズ。元々は包子でしょうか、いわゆる小龍包です。小龍包や水餃子は女真族のいた現在の中国東北部が発祥で、それがモンゴル帝国成立の過程でユーラシア大陸各地に伝播したと聞いたことがあります。ロシアのピロシキ、ポーランドのピエロギ、トルコのマントゥ(明らかに饅頭が語源と思われます)、ネパールのモモなどのルーツと思われます。
一方、諸葛亮が南蛮征伐の帰路で、荒れた河を鎮めるために生贄として捧げる人の頭の代わりに小麦を練って頭の形に丸めさせたものが「饅頭」になったという伝説も聞いたことがあります。これはあくまで伝説と思われますが。

ホーショール。これもいわば揚げ餃子といえます。刻んだ羊肉と玉ねぎを生地で包んで揚げたものです。

チーズ春巻き。蜂蜜が入っているのか、ほんのりと甘い、スイーツのような一品でした。

モンゴルのお酒といえば、連想するのは馬乳酒ですが、馬乳酒は保存が難しい関係で置いていないのだそうです。代わりに北海道産の牛乳焼酎がありました。牛乳焼酎は飲んだことがあるので、もうひとつモンゴルらしいお酒として今回頼んだのが、チンギスハーン・ウォッカです。
モンゴル平原の地下水を利用し、二回蒸留、六回濾過を施したモンゴルのプレミアム・ウォッカ。度数は39度とウォッカとしては高くありません。以前このブログでご紹介した白酒「文君酒」ほどではありませんが、梔子や沈丁花の花を思わせる甘い香りがあり、ボディはミディアムでスムース、飲みやすいウォッカでした。
モンゴル料理専門店 GaLa
横浜市中区弁天通2-28
ライオンズマンション関内2階
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
