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窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

BAR KEITH

2007年11月10日 | BAR&WHISKY etc.
 新神戸に出張ということで現地に入った夜、バー・キースを訪問しました。三ノ宮駅近く中山手通1丁目にあるバーですが、慣れない土地で探すのに苦労しました。この日はクライヌリッシュ14年とマックキロップスチョイス、インヴァーレイベン1989年。インヴァーレイベンは初めて飲んだローランドモルトですが、64.1度という度数からかオイリーな感触がさっと洗われフィニッシュは短いもののしっかりとした甘みがあり、非常に良いモルトだと思いました。初めニートで楽しんだ後、ほんの少し加水するとレーズンのような甘みが開いてまた違った味わいが広がります。あまり見かけない銘柄ですがお勧めです。

BAR KEITH

神戸市中央区中山手通1丁目15-7
東門エースタウンビル1F



  繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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「もったいない」ということ

2007年11月10日 | リサイクル(しごと)の話
 11月2日行われた国際後継者フォーラムの研修「マーケティングスクール・アドバンス」で事例のひとつとして取上げられていた滋賀の和菓子屋「たねや」に興味を魅かれ、ちょうど7日に新神戸へ出張する予定があったためついでに滋賀まで足を延ばして本場を見てみたいと思いました。その前に少しでも予習をということで「たねや」関連の本を2冊購入。新神戸に向かう新幹線が途中事故で45分ほど止まりましたが、その代わり本を1冊読み終えることができました。

 その本、『商いはたねやに訊け』のp.136にこんな件がありました。

 忘れられない光景が佐藤にある。6年前のひなまつりのころだ。80歳近い男性の患者が、ベッドの上で正座し、たねやの和菓子を手のひらに置いたまま「もったいない、ありがたい」と涙をこぼしていただのだという。「お菓子とはいいながら、本物の菓子には心に訴える何かがある」。佐藤はそう信じるようになった。

 読んでいて普段何気なく使っている、特に近年は流行言葉のように使われている「もったいない」という言葉はどういうことなのだろうとふと思いました。辞書による意味だけで解釈すれば有用な物を無駄にするのが惜しいとか、畏れ多いということなのでしょうが、なぜ惜しいとか畏れ多いと感じるのか。

 恐らくこのお年寄りは入院して多くの人に厄介をかけていることに負い目を感じていたのかもしれません。お菓子を通じて自分のことを大切に思ってくれている人がいることを感じ涙を流されたのでしょうか。「もったいない」というのは人でも物でもその価値を認める言葉、逆に価値や尊厳を認められたときについて出る感謝の言葉なのかもしれません。

 上の一文の中でも述べられていることですが僕もそのお菓子に作った人の思いやそのお菓子を選んだ人の「幸せになってもらいたい」という思いが本当に込められていたからこそ、このお年寄りの心を動かしたのだろうと思います。

 この他、心に残った言葉が2つありました。

*「人には幸せを、自分には鞭を。」
*「逃げず、引っ込まず、言い訳せず」

商いはたねやに訊け―近江商人山本徳次語録
山本 徳次
毎日新聞社

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