吸って吐いて

先日の審査会場、控え室でのこと・・・・

面接の勉強をしながら一次の結果発表を待っているとき、
壁に立てかけてあった私の弓を凝視している男性に気づいた。

物腰を見ていると、どうやら翌日の七段審査を受けるため、
会場の下見に来られた教士の先生らしい。
約３４０人分の居並ぶ弓のうち、あえて立ち止まらせるような
注目する何かがあるのかしら？　

　「それ、私の弓です。三寸詰なんですよ」

声をかけてみると、持ち主がそばにいたことに驚きつつ、
私の弓の特徴についていろいろご教示くださいました。
（どうやらコンパクト感が目をひいたようです。）

細く短く軽い、だけど強度をもたせるための工夫が
なされていて、首折れしにくいように作られている。
身体にあったいい弓ですね。

先生の質問に答えられるだけの情報を製作者から聞いていたことも
話が弾む要素になったのかな。
初対面の方と親しくなれるのも、他県に出る楽しみの１つですね。

偶然の縁 については、今は秘密にしておきましょ。

その後、二次試験まで観覧されていたとのこと。
私の大失敗について、審査に臨む心構えや
欠点＆落ち度などのアドバイスをくださいました。
一番足りなかったのは 息合い の意識ですね。

まずは、通過率９％の壁を超えられたことをヨシとしよう。
次の壁を超えるべく、「吸って」「吐いて」を心がけたいと思います。