旅人

旅大好き 人生は旅よ
あと 何回行けるかな~

黙って行かせて。(書名)

2005-10-15 | 私の本棚
ヘルガ・シュナイダー著 著者はオーストリアの女性。父は画家、母は、ヒトラーの信奉者として、生涯を捧げた。
その為、著者は、父と子供を捨てた母ガ許せない。それ以上に母の行ってきた行為に、子としての慙愧な思いが、著者を未だに苦しめている。母はアウシュビッツの、忠実な看守であったから。大勢の人の苦しみに加担していたのだ。
戦後母に会うが、決して許せない気持が、この本の中で語られている。戦後になっても尚ヒトラーを賛美する母であった。人間が如何に容易く、狂信的に為れるか いつの世にも有りうること、 として、自省しながら読み終えた。