せろふえ

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詩人なんて呼ばれて 谷川俊太郎インタビュー

2023年08月13日 | 
 聞き手:尾崎真理子
 詩なんて読む趣味はないのだが、谷川俊太郎だけは気になる。
 もちろんインタビューだけが気になったのだが、地?の部分もだいぶ読んだ(つまりだいぶ飛ばした)。僕は、詩壇がどうの、というのにまったく興味がない。そのくせ、彼の書いた詩だけでなく、分かれた3人の妻のことやつまり私生活のことはなんとなく週刊誌的興味があるらしい。
 他人の評なんて読んでもしょうがないと思うが、インタビューはそこから人となりが垣間見え、あるいは透けてみえ、おもしろいと思う。それだって編集されていたりするのだから、だから、編集者のバイアスがかかってしまうのだが。

ダサさ、朴訥さ、誠実さ

2022年12月02日 | 日記
 前の記事で「ださいイギリスの男の子」などと、もしかしたら人種差別的でもあるかもしれないようなことを書いたけれど、それはむしろそういう誠実?さに対する羨望とやっぱりうさんくさいなあと言うのとないまぜになっているのかもしれない。
 直接関係ないけれど、イギリスの上流階級はちょっとどもるという話をいろいろなところで読んだ。それがちょっと朴訥な誠実さを演出しているというのだ。谷川俊太郎は「上流階級の気取り」なんて書いている。同時にあまりに流ちょうにしゃべられることに不信感を感じる、というようにも書いていて、いやまったくそうだなあと思う。
 書きながら、そういえば若いときのフランス・ブリュッヘンもぼやっとした大男だったなあと思い返している。

電線のない空

2022年05月29日 | 日記

 電線のない空はちょっと新鮮だが、まあうちの方は田舎だ。どこでも。
 最近はあちこち電線の地下埋没を進めているのかな。でも画角いっぱい電線がないとうれしい気がする。


 一方、もう何十年も前だが谷川俊太郎が
「前は電線ごちゃごちゃで汚いと思っていたけど、最近はそれが生きてるあかしだと感じられる」
 みたいなことを言っていてそれも新鮮だった。


 天気は爽やかだが気分は晴れないなあ。
 はとても順調に回復している。自転車も乗れそうだ。昨日は半時間以上も散歩した。楽器も出して練習した。書くほどのことでもないか。

2月23日は中島みゆきの誕生日

2022年02月23日 | 日記
 そんでもって、2月23日は中島みゆきの誕生日だ。
 中島みゆきは高校の予餞会に来たのだ!すごい。当時の生徒会、すごいなあ。(こんなこと書くとすっかりバレる?)
 感動してねえ。以来ファンである。

 中島みゆきのすばらしさは、もちろんそのすべてなのだが、特に歌詞だよなあ。たしか卒業研究は谷川俊太郎だったというのを、なるほどと思ったものだ。
 最近のと言うか、もう何十年も、うすっぺらい前向きソングばかりの中で、気づかないでいる本質を見せてくれるのが中島みゆきだと思うのだ。
 少なくともぼくは「女なんてものに」が原点だと思っていて、その、誰がなんと言おうともぶれない本質を突いていると思う。
 ぼくが何を書いても意味はない。最近聴いてない。たまには昔を思い出すか。

ジョゼットねむたいパパにおはなしをせがむ ウージェーヌ・イヨネスコ

2021年04月20日 | 
ジョゼットねむたいパパにおはなしをせがむ ウージェーヌ・イヨネスコ著 谷川俊太郎訳 角川書店197909
 ネットで見ると、不思議な魅力とあり、別の所では、子どもにはもったいないとか、谷川俊太郎が訳したくて売り込みに行ったとか、あるいは衝撃的な内容とあったりするのだが、ちっともわからない。
 ときどきある、西洋のワケのわからないセンスの絵本、だと思う。僕にはちっともわからない。少なくとも、日本の子どものための絵本でないことだけは確かだ。


 日曜にはひさしぶりにガットを引っ張り出したが緩んでもなく、丈夫だなあと感心。マッセを少し弾いたが難しくて。チェロピッコロの方はe線が切れてた、やっぱり。もうdamianがなくなってしまって、手に入らない。ガムトガット(あるいはギャムト?)のはどのくらいもつかなあ、心配だ。

戦争広告代理店 高木徹

2021年04月14日 | 日記
 ドキュメント戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争図書 高木 徹/著 講談社200206

 ボスニア紛争のことは今でもセルビアが悪者になっていて、ミロシェビッチは獄死している。そうなってしまったのはどちらかが一方的に悪者なのではなく、情報戦に負けたのだ、勝敗を決したのはアメリカPR企業の仕事だ、というノンフィクション。
 すごい話だと、おもしろく?読み、そして、絶望的な気分だ。だがたぶん、ここに書いてあることは「ほぼ真実」なのだ。
 こういうことを知っていることは現代に生きる者として義務だ、と思う。こういうこと、というのは情報は操作されている、もしかしたらねつ造されている、あるいは切り取られて、ある一面しか表に出てない、ということだ。すべての真実を知るすべはない。だから我々にできることは 「美談は泣きながら疑うことを誓う」(谷川俊太郎の「年頭の誓い」)くらいしかない。
 たとえば、中国のウイグル族にやっているらしいことは許されないと思う。人権問題を中国は内政干渉するなと言う。とんでもない話で、ドメスティックバイオレンスを「うちの家庭の問題だ。口出すな」とまったく同じで、許されない話だ。
 だが一方あそこは部分的に?すぐ近くのアラブと通じていてテロの隠れ蓑になっているという話を聞いた。
 本当だろうか?アラブと通じるとそれがテロなのか?ということもあるし、だからわからない。疑うことしかできない。
 人権は内政問題ではない。情報は公開されるべきだ。


 別の話。中に書いてあるが、日本の外交はまったく絶望的にダメだ。今や世界は情報戦で動いていることを知ろうともしていないと思う。
 政治も同じ。いや、強権を持ってテレビを牛耳ってしまっている自公政権は知っているのか。真実を明らかにしようとしない姿勢はけっして許されない。このままではセルビア-ミロシェビッチのように、日本が世界の悪者に、あるいはガラパゴスになり(すでになっている?)取り残され、われわれ国民市民がとてつもない不利益を被ると思う。

そらいろ男爵 ジル・ボム/文 ティエリー・デデュー/絵 中島 さおり/訳

2021年03月27日 | 
 とても感じのいい絵本。名作?らしい。絵も良い。でもそうねえ、別に悪くはないけれど。
 例えば詩なんかでは、気づかなかったけれどなるほどそうだ、とか、もしかしたら気づいていたかもしれないが言葉にできなかったことを表現してあるとか、そういうのが真の価値だと思う。すぐ思いつくのは谷川俊太郎で、年頭の誓いとか「朝のリレー」(地球は自転しているから、次々朝がくる。朝をリレーしているのだ、というとても美しい表現)とか…。絵本だったら、ヨシタケシンスケなんてものいいよね。
 この本にはそういうのはなかったなあ。言ってることはおっしゃるとおり、まったくそうなんだけどさ。


 サッカーなんかやってるもんでつい見てしまって、まあ良いんだけど、楽器触らず。
 サッカーはオリンピックなのか、オリンピックなんてやれるのかね?きのうも新規感染判明者2000人ほど、東京376人、埼玉135人、大阪300。
 所属する市民オーケストラは練習を再開することになったが、僕はもうしばらく自粛することにした。

さようなら、ギャングたち 高橋源一郎

2020年08月11日 | 
  著者の処女作だという。wikiによれば「ポップ文学」と言うのだが、どういう意味?
 まあ、われわれ老人が普通に思っている小説ではなく、字面だけ追っていってもなにが書いてあるんだかわからないような書き方のもので、でもまあ、楽しめた。いろんな引用がちりばめられていて、僕自身がそんなに博学ではないので、わからないところ、気づかないところがたくさんあるのだと思う。中島みゆきと谷川俊太郎が並ばっていて、ちょっとおかしかった。

私たちの耳は聞こえているか 武満徹

2020年06月30日 | 
 図書館で見かけた。「人生のエッセイ」だそうで、それが最初に目に入ったら借りなかったかもしれない。谷川俊太郎と2冊並ばっているもので、思わず借りてしまった。谷川俊太郎はたいていエッセイもおもしろいのだが、あまり感じなかった。武満は難解だ、というのを岩城宏之からの影響であまりにもそう感じていて、でもこれはそれほどでもなかった。だが人生について書いているものを集めたものらしいが、こうやってまとめればいいというわけではないと思う。たまに雑誌で見かけて一つだけ読むものなのだろう。そうした方が考えさせられると思う。まあまあ。

2019 元旦

2019年01月01日 | 自閉症

 昨夜はそれこそ NHK なんか見たくなくて22過ぎには寝てしまい、今朝は5時に起き、コーヒー飲んで快便。体も少し動かしたし、快適だ。
 今年はどんな年になるかな。世の中んどん悪くなりそうで、しかも頭だけ隠して、俺はいなかったと強弁し、ほんとうに気持ち悪い。谷川俊太郎の年頭の誓い、じゃなくて 生きる じゃないか、隠された悪を注意深くこばみたいが、押しつけてくるものには怒り狂わなければならないのか。
 次女が起きてくると、今日は火曜日。自閉症としてはプラゴミのの日なのだ、袋をいそいそ出している。いったん倉庫に収めた。日常がうれしいのだが、それだけでなく、正月はごちそう、きれいな茶碗やお箸もうれしいらしい。今日は作業所どころか、スーパーも開いてない。どうしてすごそうか?
 写真は次女のうれしい担当の栗きんとんの裏ごし

年頭の誓い

2018年01月20日 | 日記
 もう2018年も6%ほど終わっってしまったこの時期、年頭の誓いもないもんだが、

「禁酒禁煙せぬことを誓う」

 から始まる、谷川俊太郎の「年頭の誓い」が好きだ。


 たしかサマセット・モームだと思ったのだが、マーク・トウェインらしい、失礼。

「禁煙なんか簡単だ。俺はもう、何度もやったことがある。」

 というのも。