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戦争広告代理店 高木徹

2021年04月14日 | 日記
 ドキュメント戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争図書 高木 徹/著 講談社200206

 ボスニア紛争のことは今でもセルビアが悪者になっていて、ミロシェビッチは獄死している。そうなってしまったのはどちらかが一方的に悪者なのではなく、情報戦に負けたのだ、勝敗を決したのはアメリカPR企業の仕事だ、というノンフィクション。
 すごい話だと、おもしろく?読み、そして、絶望的な気分だ。だがたぶん、ここに書いてあることは「ほぼ真実」なのだ。
 こういうことを知っていることは現代に生きる者として義務だ、と思う。こういうこと、というのは情報は操作されている、もしかしたらねつ造されている、あるいは切り取られて、ある一面しか表に出てない、ということだ。すべての真実を知るすべはない。だから我々にできることは 「美談は泣きながら疑うことを誓う」(谷川俊太郎の「年頭の誓い」)くらいしかない。
 たとえば、中国のウイグル族にやっているらしいことは許されないと思う。人権問題を中国は内政干渉するなと言う。とんでもない話で、ドメスティックバイオレンスを「うちの家庭の問題だ。口出すな」とまったく同じで、許されない話だ。
 だが一方あそこは部分的に?すぐ近くのアラブと通じていてテロの隠れ蓑になっているという話を聞いた。
 本当だろうか?アラブと通じるとそれがテロなのか?ということもあるし、だからわからない。疑うことしかできない。
 人権は内政問題ではない。情報は公開されるべきだ。


 別の話。中に書いてあるが、日本の外交はまったく絶望的にダメだ。今や世界は情報戦で動いていることを知ろうともしていないと思う。
 政治も同じ。いや、強権を持ってテレビを牛耳ってしまっている自公政権は知っているのか。真実を明らかにしようとしない姿勢はけっして許されない。このままではセルビア-ミロシェビッチのように、日本が世界の悪者に、あるいはガラパゴスになり(すでになっている?)取り残され、われわれ国民市民がとてつもない不利益を被ると思う。

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2 コメント

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Unknown (ifuri36)
2021-04-14 06:20:03
早起きですね~

切実な問題ですね!
読んでみようと思います。
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老人なので早起きでーす (せろふえ)
2021-04-14 06:37:46
ifuri36さん、おはようございます。

 読む価値のある本だと思います。読んでいておもしろいし、おすすめします。
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