せろふえ

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とっちらかっているので、気になるカテゴリーやリンクを

ファザーファッカー 内田春菊

2024年07月09日 | 
 内田春菊の漫画を読んでいると、その人物も知りたくなって、検索し、これも読まなきゃあなあと思って図書館に入っているのを借りて読んだ。自伝的小説。義父(と実母)に性的虐待を受けたことを中心に生い立ちから家出までを書いている。一読の価値はあるが、マンガのほうがすばらしいね。本人も言っているが、小説の方が社会的地位が高い。だから直木賞芥川賞の候補になったりして、知名度も上がったのかもしれない。でもマンガの方がすばらしいし、マンガという入れ物が文字だけの小説よりすぐれている、と実感する。といっても文学は文学として存在価値は揺るぎない。ともかく内田春菊がこれほど壮絶な人生を送り、そして健康な精神でいることに敬服する。他のマンガも気づいたら読む。

老後の資金がありません!

2024年07月05日 | 映画・テレビ
 昨日は危険な暑さ、できるだけ外に出るな、と言うので、もちろん農作業(と言ったってできることはたいしてないのだが)せず、涼しいところでグズグズしてた。だるくてシャワー浴びた。昼寝でちょっと眠ることができ、夜眠れず(だって次女が9時半にねる?と言うのだ。)あっと言う間に目が覚めた。


 もちろん今やってるらしい映画

 の宣伝なのだろう。前の映画「老後の資金がありません!」をテレビでやっているのを見た。まあ普通のTVドラマだね。みんな見慣れた俳優陣で楽しく見える。映画館で見るような感じではない。九十歳の方も1年後にテレビで見るなあ、たぶん。ごめんね。

「九十歳」の原作を書いている佐藤愛子の「楽天道」も図書館で借りてみた。こちらも(映画以上に)たいしたことない。著者はきっとすばらしい常識人、普通の人なのだと思う。読んで感じるところがなかった。途中で放り出した。
 

絵で書いた日本人論 ジョルジュ・ビゴーの世界  清水勲

2024年06月20日 | 
 図書館の漫画なんかを置いてあるところで見かけて借りたのだが、とてもおもしろかった。
 明治時代に日本に来て日本人と結婚した(そしてそのうち妻子を捨てて日本を去ったらしい)画家が描いた漫画が当時の日本のこと、描いた本人の考えを表していてその作品そのままを紹介したもの。
 著者(清水)は画家と言い、作風から不当に評価が低いと考えているらしいが、これは漫画だ。漫画として評価が低いのかどうかはちっともわからない。
 変な評伝でなく、作品が収められていてすばらしい。描かれている人物の表情などをかってに解釈していてそれは実に良くない。
「その表情は、仕事に徹することからくる無表情な冷たさがうかがえ」
 などと描いてあったりするが、そうかなあ、僕には全然そんな風には見えない。
 これは楽譜の校訂にもよくあることだが、その時代の一般的な考えが盛り込まれてしまったり、個人的な解釈が入ってしまったりする。仕方のない面もあるが、ダメなことも多い。
 この著者はダメなところが多く、あまり参考にならない。
 逆に、もともとキャプションがついているものが多く、それをちゃんと逐語訳して欲しかったが、なくてとても残念だ。

 しつこく書くがともかく原典が大切。解釈は解釈としてあくまで個人あるいはその時代の解釈なのだとわかるようにすることが大切。考古学でも、今は、今の時代の技術、解釈で修復したりせず、埋め戻すというようになっていたりするのだ。(埋め戻したからと言って経年変化を完全になくすことはできないけれど。)

古本で漫画2冊

2024年06月15日 | 漫画
 古本屋で見かけておお!と思い買った。

蟹に誘われて panpanya - せろふえ

同僚に借りた。カオスノート(吾妻ひでお、なんと記事にしていなかった。)を貸したら、不条理ものでこれを思い出した、みたいなことを言って貸してくれた。でもこれは不条...

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 S4G 内田春菊
 こちらも古本屋で買ったのだが、ほぼ同じ物だった。

マンガ日本性教育トーク 内田春菊 - せろふえ

図書館に入っていてすばらしい。いつもの内田春菊で、この人の壮絶な人生と健康な精神と作品とが完全には消化できない気もするのだが、ともかく作品はその健康な精神がすば...

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 再読はうれしい。

 昨日は少ーーしチェロ出して練習。こんな書き方するくらいで、ほんとに怠け者だと思う。
 家にひいている光回線を更新して速くした。違う気もするし、あんまり変わんない気もする。電話番号(固定電話)を換えなければならず、釈然としない。ルータの返却とか、まだまだ面倒な手続きがあるなあ。
 運動はほとんどせず、歯医者に自転車で行っただけ。時計はいちおう運動したと認めているが、うーん。
 ここんところ農作業を全然してなくてまずいのだが、もう暑くて何もできない季節だなあ。梅など剪定した枝が放置したままなので、草むしりしながら薪にする作業をしなければならないのだが、本(まんがも)ばかり読んでいて、ほんとに怠け者だなあ。

バッタを倒しにアフリカへ 前野ウルド浩太郎

2024年06月09日 | 
 新聞の書評で知ったのだったか、図書館で借りた。古本屋で何冊も見かけた。
 著者のアフリカでの綱渡り?のような研究の日記のようなもの。楽しく読めて、それから著者が職を得て、研究活動ができているようだし、ツイッター(x)はアクティヴらしいし、よかったよかった。


 政府自民党の政治資金規正法は「裏金維持法」と言われている。そのとおりだ。

 ここに写っている特にこの三人が見にくいのはその精神の醜さが表れていると思う。
 この記事にこんな見にくい政治記事をくっつけて申し訳ない。でも書かざるをえなかった。

クライム・マシン ジャック・リッチー

2024年06月08日 | 
 吾妻ひでおがおもしろいと書いていたので図書館で借りた。ほんとにおもしろい。著者は短編ばかり書いているようで、こういうのはユーモア・ミステリ、と言うのか、へー。魅力的なキャラクターのシリーズをたくさん書いているらしく、それがまたいい感じだ。


アンのゆりかご 村岡花子の生涯 村岡恵理

2024年05月27日 | 

 中学生になってしばらくした頃、本屋でばったり小学校の時の担任に会った。今思うと本屋で会ったのがうれしかったのではないか、本をプレゼントしてくれた。中学生の男子生徒に赤毛のアンってことはないだろう、と思っていたのだが、読んでみるととてもとてもおもしろく、このシリーズを次々と10冊すべて読んだ。続編以降はあまりおもしろくないよねえなどという人が何人もいたのだが、僕はとてもおもしろく読んだ。またたまには読み返してみるかなあ。再読は人生の大きな楽しみだ。
 図書館でこの本を見かけ、実は僕は「周辺」をあまり見ない方で好きな本の映画化されたもの、その逆などには慎重なのだ。自分の良いイメージを壊されたくない。まあそれでも見ることはある。連続テレビ小説の村岡花子のは全然見る気がせず、見ていない。後悔してない。
 この本はとても良かった。お孫さんが書いたものらしいが、誠実な書き方で心に染みた。

教えたくなる名短篇 北村薫 宮部みゆき編

2024年05月24日 | 日記
 図書館で見かけた。短編小説集
青い手紙(アルバート・ペイスン・ターヒューン)
人間でないことがばれて出て行く女の置き手紙(蜂飼耳)
親しくしていただいている編集者に宛てた、借金申し込みの手紙(角田光代)
手紙嫌い(若竹七海)
カルタ遊び(アントン・パヴロヴィチ・チェーホフ)
すごろく将棋の勝負(プロスペル・メリメ)
ほんもの(ヘンリー・ジェイムズ)
荒涼のベンチ(ヘンリー・ジェイムズ)
蛇踊り(コーリー・フォード)
焼かれた魚(小熊秀雄)
音もなく降る雪、秘密の雪(コンラッド・エイケン)
舞踏会の手帖(長谷川修)
ささやかな平家物語(長谷川修)
 最初のふたつみっつはごく短く、ショートショート的なオチもあったりして(そうか?)次のを読ませる工夫がしてある。そのうち長く、読みようによってはおもしろいのかもしれないが、全然おもしろくない感じになってきて、荒涼のベンチは読み飛ばした。その後も余裕がないと楽しめないなあ。まあ時間はあるのだ、と思い、ちょっとおもしろがれた気もするが、そうねえ。どんな作品も存在価値はある、と言う気はする。

100均資本主義 郭洋春

2024年04月25日 | 日記
100均資本主義 〜脱成長社会「幸せな暮らし」のつかみ方 郭 洋春

 

100均フリーダム 内海慶一 - せろふえ

100均の笑える商品を紹介した写真集。企画会議だか商品開発の会議だかともかく複数の目で見て商品にすることを決めたのかあやしいような、100均は自由だ!と叫んでいるよう...

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 がおもしろかったもんだから、つい図書館で「100均」で検索して借りたものだ。
 おもしろく読んだが、読み終えて何日か過ぎ、なんていうかたいしたことないな、学者はあたりまえのことを偉そうに書くだけだと再認識している。(すみません、シロートのたわごとです。)
 煎じ詰めれば100均は企業の努力のたまもので、消費者は恩恵をうけている、インフレじゃなくて良い。というもの。
 そんなのあたりまえじゃない?
 前から書いているが、デフレというのは物の値段がさがると言うことだが、別の言い方をすれば金の価値が上がると言うことなのだ。インフレは金の価値が下がると言うこと。小金しか持っていないが、こっちは老人なのだ、金の価値が下落するのはたまったものではない。
 

マンガ日本性教育トーク 内田春菊

2024年04月18日 | 漫画
 図書館に入っていてすばらしい。
 いつもの内田春菊で、この人の壮絶な人生と健康な精神と作品とが完全には消化できない気もするのだが、ともかく作品はその健康な精神がすばらしいと思う。「性教育」なのかよくわからないが、いつもの性がらみのあれこれが健康な精神(ってこれしか書いてない)で描かれている。おもしろかった。

少女漫画家「家」の履歴書 文春新書

2024年02月27日 | 漫画

 図書館で目に入り借りたもの。
「あの名作は、こんな「家」から生まれた! 少女漫画の黄金期である1970年代までにデビューした12人の漫画家が、これまで住んできた家の履歴を通して、半生とともに作品歴を語る。『週刊文春』連載を書籍化。」
 という図書館の案内でこれ以上のことはない。根拠無く、週刊文春らしいなあと思ったことだ。なかなかおもしろかった。

基礎力のつく死活 林海峰

2024年01月27日 | 囲碁
 昔やはり林海峰の書いたものに、シロートの碁は目をつぶってやってるボクシング、というようなことが書いてあり、いたく感心した。シロートもプロに習ってジャブ、ストレートと打ち方はできるようになっても、目が見えてないんだから目が見えている人にパンチを当てられるはずがないし、よけられない。目が見えるようになることのいかに難しいことか。
 図書館で借りてきて、ごくやさしいのだ。すごーく読めなくて自分にあきれかえっている。

マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ 古内一絵

2024年01月24日 | 

 これも図書館の福袋に入っていたもの。
 ドラァグクイーン(ゴージャスな衣装ととびきり派手なメイクで女装した、男性のパフォーマーのこと、らしい)の営む夜食カフェに集まる人たちのあれこれ。確かにうまそうな食い物がいろいろ出てきたりしてこの福袋に入っていそうなものだ。おもしろいことに「めぐり逢いサンドイッチ」のほうは全然感じなかったのに、これはおもしろかった。いや、それ以前に読む気になった。なぜだろう?よくわからないけれど、まあ、女装家なんか持ち出して、つまり「周辺」感があるからかもしれないなあ。ただの「やさしい」?喫茶店よりなにかありそうだ。
 細かいことではいろいろ気になることもあったのだが、まあいいか、全体としておもしろかった。登場人物がみんな魅力的だ。続編も評判が良いらしい。


めぐり逢いサンドイッチ 谷瑞恵

2024年01月16日 | 

 図書館の福袋に入っていたもの。題名のとおりで、サンドイッチ屋をめぐるあれこれを描いた軽い短編小説集。
 あまりおもしろくなかった。
 これ、漫画にしたらもう少し良いんじゃないかなあ。それなら読むかもしれない。つまらないのは僕と気が合わなかっただけだ。

もうレシピ本はいらない 稲垣えみ子

2024年01月11日 | 
 稲垣えみ子は月の電気代が1000円以下で生活しているらしい。冷蔵庫は捨てたそうだ。この本は土井善晴の一汁一菜みたいな、ごはんと味噌汁、干し野菜とぬか漬けさえあれば食生活は大丈夫!と言う本。本当にそう思える。
 僕は、ぬか漬けはじつは何度も挫折しているのだが、やっぱりまた挑戦してみようかな?


 こんなのもあった。→

5アンペア生活をやってみた岩波ジュニア新書 斎藤健一郎 - せろふえ

すごくおもしろかったし、とても良かった。「新聞記者の著者が、東日本大震災をきっかけに始めた、電気に頼らない暮らしをつづる。」と図書館の紹介なのだが、ほんとうに無...

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