特定非営利活動法人白河花里倶楽部れぽーと

東北の南端福島県白河市で活動するNPO法人。2017年10月より、動物関連はアメブロ「花里れぽーと」で更新致します。

野鳥とスズメバチの攻撃の中、最後まで巣を守ろうとした蜂たち

2013-06-30 15:17:44 | 昆虫観察
蜂たちに悲劇が訪れました。それは一昨日の昼頃・・・突然に

蜂の巣は、窓枠(外)の上部にありました。室内にいると、突然鳥が止まる音がし、次には何かを突く音がしました。音の場所は蜂の巣のある部分です。蜂の巣を攻撃していると感じ、部屋から鳥のいる部分をドンドン叩き、外に出てみました。鳥は、音に驚き飛んでいきましたが・・・

巣は落とされ、1メートルも飛ばされ転がっていました。そして、巣のあった場所の地面には、あの2匹の蜂たちがいました。1匹は、身動きもできずにジィーと。もう1匹は、仰向けに転げ落ち、足をバタバタしていました。この蜂は、小枝に摑まらせ、向きを変えてあげました。しかし、動くこともできずにいます。

1メートルも先に飛び転がった蜂の巣には、まだ蜂の子がいるようでしたので、2匹の蜂の間に置いてみました。



すると、写真のように、身動きできずにいた蜂が、必死に歩き、巣に近寄りました。巣の穴の中には、黒いものが見えます。これが蜂の子のようです。

このまま、飛べずに動けずにいる蜂2匹と巣・・・。また、野鳥の攻撃を受ける可能性もあったので、カゴを被せました。



被せた後、動ける1匹の蜂が、カゴの外を歩きだしました。カゴを1周歩いて点検。その後、歩いて・・・どこかへ消えました。

残った蜂と巣を地面に置いたままでは、他の虫や動物に攻撃されるので、以前あった場所にカゴを吊るしました。瀕死の蜂さんは、枝に摑まらせて移動。



瀕死の蜂さんが落ちた時のために、下には葉っぱを敷き、小枝を何本か入れておきました。蜂の巣は、空中に針金で吊るしてあります。

この数時間後に見に行くと、歩いてどこかへ行った元気な方の蜂さんが戻っていました。巣がある限り、そこに蜂の子がいる限り、蜂は戻ってくるんですね。瀕死の蜂さんは、巣ではなく小枝に摑まったままでしたが、仲良く2匹で顔を寄せ合ったりしていました(巣の世話をする蜂はメスが多いらしいが)。

そして昨日・・・また、動ける蜂さんがカゴの外にいました。そして・・・姿を消し、戻ってはきませんでした。カゴの中には瀕死の蜂さん1匹。巣を見ると、子がいません。黒い頭も見えず、穴の蓋は全部破かれていました。

きっと・・・スズメバチに襲われたのでしょう

動くことのできない蜂さん・・・あとは死を待つだけ。自分の何倍もある大きなスズメバチに巣が襲われた時、小さな蜂たちには何の抵抗もできません(ミツバチは、全員で包んで熱で殺すそうですが)。ただ体を強張らせ、むしゃむしゃと子を食べる蜂を見ているしかないのです。また襲ってくることがわかっていても、最後の子がいる限りは、巣を離れません。そして、全員殺されたことがわかると・・・どこかへ飛んでいきます。

瀕死の蜂さんは、歩くことも飛ぶこともできず、蜂の子が殺され、仲間が去った後もカゴの中にいました。花をカゴに入れてあげましたが・・・

襲撃から2日過ぎた今日・・・花の中で死んでいました

毎年、同じような小型の優しい蜂が巣を作ります。昨年はスズメバチに攻撃されましたが、野鳥の攻撃は初めてです。どうせなら、スズメバチの巣を攻撃してほしい 最近、野鳥が増えたように感じます。昨年の夏頃から、キジを見かけます。近寄ると走り出すのでビックリしますが、それまでは姿を見かけない鳥でした。どうしてでしょうか?自然破壊が原因なのか?森林公園の除染などが原因なのか?生態系が微妙に乱れているように感じます。自然界は過酷。弱肉強食です。スズメバチの天敵はなんでしょう?ハナバチと違い怖い存在です。

毎日、働き者の蜂さんを観察するのを愉しみにしていましたので、ガッカリしました。計3個の蜂の巣が野鳥の攻撃により消えました。あの時、気付かなければ、巣も2匹の蜂も野鳥の餌となっていたのでしょう。でも、スズメバチに発見されないようにすれば・・・と悔やんでいます


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急成長するエリカ! ~クロアゲハ蝶の幼虫観察日記~

2013-06-30 15:07:55 | 昆虫観察
クロアゲハ蝶の幼虫「エリカ」は、元気にレモンの葉を食べ、日々成長しています。昨日の写真は、



約5センチに成長しました

そして、今日のエリカは、



愛らしい姿です

約5、5センチに成長していました。日々成長しています。枝をむぎゅとつかむ姿が可愛い



愛しいエリカですが、触ったりはしません。ビックリしますからね

このまま無事に蛹になり、美しいクロアゲハ蝶になってほしいです。蛹になる時には、脱走をします。蛹になった場所を探すのも一苦労です。

エリカは順調ですが・・・蜂の巣には悲劇が訪れました。次のブログをご覧ください

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クロアゲハの幼虫飼育日記 ~食事中~

2013-06-27 16:18:32 | 昆虫観察
クロアゲハ蝶の幼虫「エリカ」の成長日記です。今日は、食事中を激写しました。




レモンの葉が大好きです。無農薬栽培ですので、安心して食べさせることができます。





シッカリ枝につかまって葉を食べていたようですが、私が近付くとストップ 面白いです。

クロアゲハ蝶の幼虫飼育をしたいと思う人は、レモンの木を(寒い地方では鉢植え)庭に出しておけば・・・幼虫に出会えると思います

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ドラマチック!日々変化する昆虫 ~青虫と蜂の巣の観察~

2013-06-26 17:56:48 | 昆虫観察
青虫と蜂の巣の観察をしています。まずは、今日の青虫のエリカです



朝見た時には、変化はなかったように感じましたが、先ほど写真を撮ると、昨日よりも青色に変化していました。素敵

そして・・・軒下の蜂の巣には大きな変化が

まずは、先日椿の枝の中から出現した蜂の巣は・・・昨日の夕方消えたことを確認しました

先日の写真は・・・



昨日の朝はあったのに、夕方には巣が消えていました。下に落ちた気配もなく、原因は不明です。

そして・・・



落ちた巣を補修した蜂の巣は、蜂さんが2匹になっていましたどこから来たのか・・・これも不明。もしかすると、外出先で意気投合して連れ帰った?

この蜂の巣の約1メートル前、クレマチスが絡むフェンスにも、同じ種類と思われる蜂の巣がありました。ここには、3,4匹の蜂がいましたが、夕方見ると・・・



中央部分のベローンと伸びきった薄茶色のものが、朝までは蜂の巣でした。雨や風で壊れるような巣ではありませんので・・・原因不明。

言えるのは、自ら巣を壊すことはないでしょうから、何か天敵が現れたのでしょう。日々、天敵に壊される恐怖の中で、必死に生きているのでしょうね。昆虫の「生」のサイクルは短い。だからこそ、日々ドラマチックなのだと思います。

昆虫観察は、お金も要らず、手間も要らず、簡単に楽しめる最高の趣味だと思います。変人扱いされようが気にすることはありません。ただ、農薬を気軽に散布するようなお庭では難しいでしょうね

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青虫の飼育 ~エリカの成長日記~

2013-06-25 14:52:45 | 昆虫観察


一昨日、室内入りした青虫のエリカですが、本日見ると、写真のように大きく成長していました

3センチと少しあり、昨日より大きくなりました。糞もいっぱいありました昨日よりも緑色になったように感じます。

そして、私の思惑通りに、デコポンの木からレモンの木へと移動してくれました。賢いエリカちゃんこのまま成長して、美しいクロアゲハ蝶になって飛び立ってほしいものです

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