特定非営利活動法人白河花里倶楽部れぽーと

東北の南端福島県白河市で活動するNPO法人。2017年10月より、動物関連はアメブロ「花里れぽーと」で更新致します。

保護犬もみじのお見合い

2014-09-25 13:12:52 | 譲渡先募集中 犬・猫
昨年10月末、あまりにも劣悪な環境で、散歩もされずに飼育されていた黒柴犬を保護しました(私個人が)。元飼い主は、移転予定であり、飼育が困難ということもあり、小屋掃除に行ったはずが、犬を連れ帰ることとなりました。

糞尿とゴミの山の中にいた犬でしたので、車での移動ではなく、徒歩で帰りました。

その当時の写真です。



役所への登録も狂犬病ワクチンも、もちろん、その他の医療も受けたことがありませんでしたが、近隣住民のモラルにより、妊娠することもなく、フィラリアも陰性でした。

紅葉の季節でしたので、名前を「もみじ」にしました。性格は最高に良い犬ですが、繋がれたまま散歩をされたことがなかったために、トイレができませんでした。このトイレの躾に、とても時間がかかりました。

そして、約5カ月ほど前より、里親募集サイトに掲載をさせていただきました。何件も希望をいただきましたが、遠方であったり、屋外飼育希望であったりと、マッチングしないまま月日が流れました。

そして先日、2件のご希望を同時にいただきました。1件は遠方のためにお断りしなければなりませんでしたが、とても良い方で、地元の譲渡会に参加して、恵まれない犬を引き取る予定だそうです。そして、もう1件は、県内在住の方でした。先日23日に、私の自宅でお見合いをさせていただきました。



「写真以上に可愛い」との言葉をいただき、もみじのお嫁入りが決定致しました

お帰りになる時、立ち上がって脚に手を回し抱き着いて離れなかった「もみじ」の姿が印象的でした。待った分だけ幸運に恵まれたようです。

新しい飼い主様は、以前より里親サイトに掲載した「もみじ」を気にしてくださっていたそうです。可愛いけれど決まらない理由は、厳しい条件だと自分でも理解していますが、それは、絶対に「もみじ」を幸せにしたいという願いでもありました。トイレができないまま外飼育すれば、庭を汚します。室内でも室外でも、トイレ掃除は同じです。屋外の場合は、それに慣れて、汚い扱いをする可能性があります。「もみじ」に出逢った時、元飼い主が、「汚い」とビニール手袋をして糞尿の山から連れて来たことが忘れられず、厳しい条件を変えませんでした。

新しい飼い主様は、室内飼育をしてくださるそうです。管理職ということで、お忙しいと思いますが、ご家族も協力していただけるとのことです。



美味しいお菓子をお土産にいただきました。3個食べてから写真を撮りましたので、箱が空いてます

今月末、「もみじ」はお嫁入りをします。保護犬卒業です



相棒だったビーグル犬の「びぃ~」ちゃんです。保護した時、早く譲渡できるだろうと、ビーグルだから「びぃ~」と簡単に付けましたが、それから7年半が過ぎました。持病もあり、問題も多い子なので、一生我が家で暮らします。いつも2頭で遊んでいましたので、しばらくは淋しいでしょう。びぃ~ちゃんは、オスですが、基本的にオスが好きですそれでも、「もみじ」とは仲良くしてくれました。



今度は、お婆ちゃんと仲良くしてもらいましょう。先日、保健所から出所したカレン婆様は、とてもとても元気です。毎朝、ドッグランに出して、その間にお掃除をします。ドッグランは、徘徊ランドとしても使えます。愛犬シュー蔵も徘徊老犬なので、2頭で徘徊。カレン婆様は、シュー蔵爺様に興味があるようですが、シュー蔵爺様は・・・逃げます。老犬のシニアラブは実らずでした

1頭が保護犬を卒業すれば、1頭を幸せにするチャンスが生まれます。新しい飼い主様は、「もみじ」だけでなく、保健所抑留場にいる犬にもチャンスを与えてくださいました。

本当に有難うございます。



※保護・引取りのご依頼は、すべてお断りしております。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県南保健所出所犬、カレン婆様パワーアップ中!

2014-09-16 11:22:21 | 福島県県南保健所 出所動物
衰弱した老犬カレンが、県南保健所より出所して1週間が経ちました。現在、カレンお婆ちゃんは、担当職員さんの予言通りに・・・

パワーアップ中です



甘える仕草も見せてくれるようになりました。



脱走も2回しました。ナント、閉めていたドアを自分で開けて、段差をジャンプして、庭に飛び出したのです。が、庭の中で寝てしまいました。2度とも、すぐに発覚したので、危険はありませんでしたが、意外にお転婆な婆様だとわかり、ドアには鍵をつけ、サークルも設けました。

ケージの中では、仕方なく排便排尿をしてしまったようですが、意外にキレイ好き。行動範囲が広がると、ケージの外でトイレするようになりました。ただ、徘徊系の認知症症状があり、くるくる回ったり、やたらと動くので、ウンチを・・・踏んで広げます。



お外が大好きなカレン婆様です。毎朝、起きると安否確認をするのですが、婆様は起きていて、写真のように外を見ながら待ってます。戸を開けて、抱っこして庭に出そうとするのですが、待ちきれずにジャンプして自分で降りるようになりました。トコトコと元気に庭を歩きます。



少し歩くと疲れます。



そして・・・



寝ちゃいます可愛い婆様です。

老犬特有の激痩せと、認知症の徘徊がありますが、食欲もあり、元気にしております。思ったよりも、長生きしてくれるかもしれません。

また、昨年暮れより保護中の黒柴犬に、里親募集サイトより2件も問い合わせをいただきました。どちらも事情を理解された上で、社会貢献として飼育をしたいと考える方のようです。1件は、遠方のために、残念ながらお断りしなければなりませんでしたが、もう1件は県内です。ご意思確認のアンケートを送付させていただくこととなりました。

良縁に恵まれることを願っております。

1頭を幸せにすることができれば、抑留場から、別の1頭を出所させたいと考えております。こんな小さなボラが、白河に、県南に、増えれば、つながる命も増えるのですが・・・。


辛い抑留生活に耐える犬たちが、たくさんいます。クリック県南保健所収容動物情報HP

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県南保健所抑留場出所犬カレンの食欲回復中

2014-09-10 11:49:46 | 福島県県南保健所 出所動物
一昨日、県南保健所抑留場を出所した時には、すぐに死んでしまうのでは?と思うほど衰弱していた老犬カレンでしたが、朝晩の輸液の効果か、食欲も回復してきました。



昨日の晩御飯も全部食べました。朝行くと、顔を上げて私を見ていました。外に出たがるので、庭に出すと、突然数歩歩きだし、オシッコをしました。オシッコさせてくれるのを待っていたようです。良い子ですね。

本日の朝ご飯も全部食べました。先ほど、めざしを与えると、ペロリと食べました。そして・・・



また庭に出してみると、オシッコをしました。オシッコする時は、数歩頑張って歩きます。



立つことも難しかったのですが、輸液で少し元気が出たようです。



自分のシッコの臭いを嗅いでます。



カメラ目線してますさすが女の子です。

カレンお婆ちゃんの下に生えている草は、雑草ではなく、ペニーロイヤルミントというハーブで、とても良い香りがします。この小道に芝生のように敷きつめたいと思っています。



補助付の散歩を終えてケージに戻ると、自分からめざしの入ったお皿に行きました。食いしん坊のお婆ちゃんのようです。

ということで、出所犬カレンは、とても元気にしております。今までお世話になった保健所職員さん及びお世話係の皆様、有難うございました。大きな回復は期待していませんが、10年以上もの間、飼い犬として生きた老犬を、飼い犬として看取ってあげたいと思います。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県南保健所抑留犬 年老いたメス犬の出所

2014-09-09 10:46:30 | 福島県内保健所 収容動物
9月1日に、市内大阪山で捕獲された老犬がいます。ヨボヨボで歩くのも困難な状況ですので、脱走とは思えません。最後を看取りたくない人が遺棄したのではと推測します。



昨日、この犬を引き取りました。1週間の抑留生活は、老いた体には辛かったのでしょう。写真で見るよりも衰弱していました。シャンプーは、衰弱しているために控えたとのことで、下半身は糞尿で色が変色し、ガチガチベタベタ。強烈な悪臭を放っていました。

そんな状況で、立ち上がることも難しいのに、震えながら立とうとする老犬。ガタガタ震える姿は、あまりにも憐れでした。

その後、いつもお世話になっている動物病院に直行し、診ていただきました。あまりにも強烈な臭いですので、診察室ではなく、車内の老犬を診ていただきましたが、すぐに洗わないと蛆が湧く・・・とのこと。以前、保護ボラをしている知人から聞いた話を思い出しました。肌の中に繁殖した蛆をピンセットで1匹1匹つまみ出したらビニール袋がいっぱいになった・・・という話。その他、伝染病の心配はなく、シャンプーなしのお湯で洗い流した後にノミダニ駆除をし、とにかく栄養を与えることとのアドバイスをいただきました。

早速、帰宅後に介護の達人の夫が、風呂場に犬を抱きかかえて入り、シャワーで洗い流しました。※介護の達人=母親の介護を24年行ったので、達人となった。

今の季節、夜は冷えますので、人肌のお湯をペットボトルにいれてケージに容れました。下にはペットシートを敷き、身体には毛布を掛けて夜を過ごしましたが、無事に朝を迎えることができました。

昨夜は殆ど食べなかったのですが、輸液をすると食欲も元気も少し回復。



めざしと魚肉ソーセージとスープでおかゆのように柔らかくしたドッグフードを与えています。一度にたくさん食べることはできないようですが、食欲はあります。多少、咀嚼機能が弱っているかもしれません。お腹を抱き上げるようにして立たせると散歩したがります。以前、愛犬の介護をしていた時に、犬友からいただいた釣り上げ散歩ベルトがあるので、それを使ってお散歩もできそうです。



昨日は、朝起きたら死んでるのでは?と思うほどの状況でした。明るい場所で見ると、なかなかの美人。



古く、錆びて固まった首輪をしていました。それを外して、いただきものですが新品の赤い首輪を付けました。





朝、シッカリと尿と便をしていました。もしかすると、朝晩散歩すれば、その時にするのかもしれません。歩きたいのですから、補助すれば歩けるでしょう。

どれだけ生きるかわかりません。ただ、人知れず抑留場の片隅で、ボロ雑巾のように蛆にまみれて死ぬのが、飼い犬として生きた老犬の最後とは思いたくない。殺処分ゼロを目指す日本は、抑留場の改築をする必要があると思います。予算は、ドイツのようにペット税を財源とし、ペットを飼育する人からのみ徴収すればいいと思うのです。1週間で殺処分するという前提で建てられた抑留場の限界を感じます。

老犬の名前は「可憐(カレン)」にしました。お世話が増えましたので、日々忙しくしております

※保護・引取りのご依頼は一切お断りしております。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

県南保健所抑留犬 現在3頭が譲渡可能となっています

2014-09-05 13:08:03 | 福島県内保健所 収容動物
現在、県南保健所には3頭の譲渡可能犬がいるそうです。その他にも、捕獲された犬は、たくさんいますが、この3頭は環境省が定めたテストに合格した犬たちということになります。人馴れしていて、譲渡に適した犬だということでしょう。

白河市東地区で捕獲されたオスの柴犬。ブームにつられて購入し、飼いきれなくなったのでしょうか。人馴れした犬だそうです。



西郷村で捕獲されたミックスのオス犬。一度見たら忘れられない可愛さ。会ってみたいと思い、昨日連絡してみたところ、すでに希望者がいるようです。早く譲渡が決まりますように。



白河市白坂地区で捕獲されたミックスのオス犬。人馴れしていて、やんちゃな性格だそうです。見るからに遊び好きそうですね。お子さんのいる家庭なら、良い遊び相手になりそうです。




抑留犬の中でも、シニア犬や病気の犬の捕獲を見ると切なくなります。最後を看取ることができない人は、絶対に飼わないでください。動物も年を取ります。病気にもなります。覚悟してください。天国の愛犬は、年齢不詳の捨て犬でしたが、寝たきり状態となり、約9か月間看病をしました。床ずれをして骨が見えました。高価なお薬を肉につけ、毎日膿を洗い流しました。人間と同じように、4時間おきに向きを変えないと床ずれします。食事も時間がかかります。

それができない人は、最初から飼わないことです。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする