特定非営利活動法人白河花里倶楽部れぽーと

東北の南端福島県白河市で活動するNPO法人。2017年10月より、動物関連はアメブロ「花里れぽーと」で更新致します。

東北大地震 白河地区で避難された人のペットについて

2011-03-23 21:26:58 | 放射能問題・除染
 本日、自宅が半壊し避難された人のご自宅に残された犬を見かけました。お世話に通っていらっしゃることと思いますが、この時は水の容器が空でしたので、フードと餌を持って出かけました。家は危険な状況。犬も通常の場所とは違う場所に繋がれていました。

 親戚の家に避難されたのか、避難所に避難されたのか不明でしたが、私の連絡先を書いたメモを残してきました。今後、要望があれば一時預かり、餌やりを行いたいと考えております。

 白河では、まだガソリンや灯油を購入することができません。犬の飼い主さんが避難された場所が遠くであれば、自宅に戻って世話をするのは大変なことだと思います。また、今後改築となれば犬の居場所なども問題となると思います。住宅の問題が解決するまでお預かりすることができれば、安心して避難できるのではと思います。このような需要がどれだけあるのかわかりません。でも、住宅の問題という大きな悩みを抱え、最悪の決断をすることがないように、最後まで家族としてペットを飼っていただくために、何かできないかと考えています。

 白河地区で、自宅の全壊半壊などが原因で避難された方々の中で、ご自宅にペットを残し世話などができずに困っている方、花里倶楽部までご連絡ください。餌やりなど協力できることがあれば無料でさせていただきます。ケースによっては、一時預かりも検討します。

 

 先日、南相馬市の住民がバスなどで他地区に避難されたそうです。その時、最後まで残った高齢者は犬を飼っているために残ったとか・・・。他県の動物愛護団体がレスキューに入ったそうですが、そうでなければ人の命が危険な状況になりました。避難バスや自衛隊の車は、絶対にペットをのせないそうです。他県からレスキューに来て下さった方々に心から感謝致します。

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福島原発事故により白河地区にペットと一緒に避難された方々へ

2011-03-21 18:58:07 | 放射能問題・除染
 本日の環境放射線の数値は、1.6です。確実に減少しています。このまま下がることを祈ります。

 今朝8時頃、私の家も通水となりました。まずはトイレを流しました。10日間の断水でしたが、貴重な経験になりました。

 昨日、給水に行った際に、原発近くから避難されたご家族と偶然にお話をしました。ペットと一緒に車で避難されたそうですが、殆どの方は、家に閉じ込めたままか外に繋いで避難されているそうです。家族同然のペットですが、避難所には入れることができないために、ペットと避難された方々は、車にペットを残して避難所にいるそうです。また、親類などの家に避難された場合も、住宅事情により気を使うことが多いと思います。今後の見通しが不明の状態で、不安な思いをされていることと思います。

 このご家族には、現在の場所でペットと共に避難していることが難しい場合、一時的にお預かりすることを約束し、名刺をお渡ししました。また、もし白河近郊で部屋を借りる場合は、ペット可住宅を探すお手伝いをすることもお約束しました。この方々のお知り合いにも、車に犬猫を残し避難所暮らしをする方や、ペットと一緒に車で寝泊まりする方がいるそうです。同じくペットを家族と思う者の一人として、お役に立ちたいと思っています。

 福島原発の事故により、原発周辺から白河地区へ避難された方で、犬猫の一時預かり(無料)を希望する人。若しくは、猫のトイレがない、フードがない、等の悩みを抱えた方々。慣れない場所で不安を抱えていることと思います。微力ではありますが、お力になりたいと考えております。

 もし、このような要望があれば、避難所の職員を通じ、NPO法人白河花里倶楽部の大竹までご連絡ください。
 ※原発周辺から白河に避難されている方に限定させていただきます。

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東北地震から1週間 年間放射線数値をX線数値と比較する

2011-03-18 15:40:53 | 放射能問題・除染
 県南地方振興局が発表している環境放射線測定値ですが、本日3月18日15時の測定値は、2.6(県南振興局HPより)。確実に減少しています。
 また、本日から一日の平均数値も発表されました。

 
     3月11日 0.06  
     3月12日 0.05
     3月13日 0.06
     3月14日 0.06
     3月15日 2.8   
     3月16日 3.8   
     3月17日 3.2   


 国や県は、この数値は「直ちに」健康に害を及ぼす数値ではないとしています。また、安全を訴えるために、集団検診のX線写真の数値が1回で600であることを比較数値として出しています。
 発表数値は1時間の数値ですので、一日平均数値に24時間を掛けてみます。例えば、3月11日は、1時間の数値は0.06ですが、一日となると1.44。これが1年間続くと525.6となります。
私たちは、普通でも500程度の放射能を1年間に受けているようです。

 さて、3月17日の平均数値3.2に24時間掛けると76.8になります。もし、これが1年間続くとなると 28032になります。つまり、胃のレントゲンを1年間に47回受けた計算です。

 「直ちに」という表現。疑問です。10年後20年後はどうなのでしょうか?

 私たちは、この数値を厳しい目で見守る必要があると思います。白河は、南相馬市と同程度の数値です。国や県の方針を待たず、無駄な外出を控え、雨や雪には触れないようにし、外出する時にはマスクと帽子をする必要があると思います。また、専門家が言っているように、外出時に着用した衣服と靴はビニール袋に入れて密封する。外気を室内に入れないように、換気扇は使わない。このような努力をするべきであると思います。

 「直ちに」とか、毎日漂う中で1時間という小さな単位の放射線数値と、1年に1度しか受けないレントゲンなどの数値を比較するという手口に疑問を感じます。もし、1年間に47回レントゲンを撮った場合の健康被害を教えていただきたい。

 白河市の水質について、市議を通して市役所に検査を申し込んでいますが、まだ公表されていません。国や県からの指示待ちという行政体質を感じます。

 今は、日々下がるであろう放射線数値を見守り、第一原発で命をかけて仕事をされている自衛隊、消防、警察、東京電力社員の無事を祈ります。神に祈るような思いで見守る方々が多いことと思います。

 昨夜、一人暮らしの高齢者から電話をいただきました。大きな余震で目を覚まし、テレビで放射線の数値を見て不安になったそうです。もし避難となったら・・・大きな不安を抱え、それでも皆が励ましあって生活しています。地震から1週間。今も続く余震。悲しみと恐怖は終わりません。ここでは、放射能の恐怖に不安を抱える人が増えています。水道は、80%が通水されましたが、高台地区の通水が大幅に遅れています。外出後、放射線を洗い流したくても水が出ません。また、ガソリンも不足しているために、長時間歩くか自転車で給水場に行きます。私は、1週間ぶりにシャンプーをしました。それを知った知人がお風呂を貸してくださるそうです。人の親切が身にしみます。
コメント (2)
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福島原発から約80キロの白河市

2011-03-17 17:09:09 | 放射能問題・除染
 本日の県南合庁環境放射線サーベイ結果は、3月17日15時の発表数値3.0です。昨日から微妙に減少しています。このまま減少が続くことを祈ります。
 この数値は、直ちに健康に被害を及ぼすものではないとの発表がされています。また、屋内であれば数値は減少するそうです。しかし、減少スピードが遅ければ、長期間となるので、数値×24時間×日数になってしまいます。私自身は、

雨や雪に極力触れない。外出時はマスク・帽子をする。来ていた洋服と靴はビニール袋に入れておく。帰ったらうがいと手洗いをする。できるだけ屋内にいる。

 このような注意をしています。残念なのは、断水のため水で顔や手を洗い流すことはできません。
 念のためですが、心配な人は実践されてはどうでしょうか?

 さて、自衛隊の方々が被ばくの危険の中、水を落としてくださったそうです。本当にありがとうございます。また、県外の知人から電話やメールをいただいています。本当に嬉しく思います。私を含め、福島県民は大きな不安の中にいます。米国は原発から80キロ圏内を危険地域とし、米国人に避難指示を出したそうです。白河市は原発から80キロの地点。不安です。

 しかし、そんな中でも福島県民、白河市民は協力をし、皆を気遣い、助け合っています。東北人は忍耐強いのです。雪に耐え、寒さに耐え、生きてきた。避難所で食料や飲料が不足していても分け合い助け合っています。でも、誰かが言わなければ「我慢」するものは放置されることもある。昨日は、配送の車が福島県の前で帰るため荷物が来ないことについて県知事が語気強く訴えていました。
 地元スーパーでは、本日もミネラルウォーターや弁当、生鮮食品など販売されていました。通常時よりは量も少ないですが、食べ物に困ることはありません。ただ、ガソリンが不足しているため、自転車か徒歩で来るしかなく、高齢者や体調の悪い人にとっては辛いことです。また、夜は冷え込みますが灯油も販売されていません。

 不安の中、多くの人が普通通りに働いています。警察、消防、市役所などの公務員、市議、スーパーや商店の方々。皆で励まし合い、笑顔で暮らしています。政府は、この忍耐強い東北を見捨てないでいただきたい。本日、海江田経済産業大臣の記者会見があったようです。その中で、被災地へのガソリン供給方法について図を用い説明されていましたが、福島は矢印の下に隠され、矢印の先は宮城県でした。説明の中でも、福島県を除く被災地の名前が登場しました。納得いかず、首相官邸・民主党本部・福島県庁に個人名で意見をしました。

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福島県内各地方 環境放射能測定値(暫定値)

2011-03-16 12:55:13 | 放射能問題・除染
 福島県庁と県南地方振興局のHPに、福島県内各地方の環境放射能測定値(暫定値)が公開されていました。

 白河市は、昨日15日2時頃より数値が激増(それまでは、ほぼ平常値)しています。その後、少し下がり本日16日10時半、11時の数値は、3.9です。平常値は、0.04~0.05だそうです。これは更新されていくようです。

 この数値によって、市民が何をすればいいのか?行政からの指示は?詳しくは不明ですが、この数値であれば、人体に危険があるものではないという判断のようです。しかし、一番数値が高い時間に、それも雨の中、消防団は雨に濡れながら仕事をしていました。危険を回避するためにも、行政頼りではなく、自分で数値を確認していきたいと思います。(※県の発表によれば、胃のX線集団検診1回当たりの放射線量=600)

 多くの地域で通水となりました。残念ながら高台はまだです。家は高台のため断水が続いていますが、自治会館の水とトイレを使用することができます。多くの地域で通水されれば、知人友人を頼ることもでき、水道の問題は減ると思います。

 被災地のガソリン・灯油不足が深刻となっています。自転車が売れていますが、高級自転車しか残っていません。本日、有難いことにキャンセルが出て、やっと購入できました。皆が古い自転車を出し、修理して使用しているそうです。こんな時、地元のお店が頼りになります。大型店は閉鎖したままのようです。

 ガソリン不足などの理由により、旧市内の避難所は中田の体育館に集約されたようです。原発近くから避難される方々もいるようです。お疲れのことと思います。

 原発の状況は、テレビでしか知ることができません。今できることは、数値を確認し、それが高い時には極力外出を控えることだと思います。また、テレビで報道されているように、念のため、帰宅後は手洗いやうがいをしています。窓を閉め、外気を入れないようにすると効果的だそうです。

 井戸水について、行政から何の指示もありません。あとは数値を見て、自己判断だと思います。


 県内の天気予報では、本日から今週いっぱい西風だそうです。陸から海へ吹く風。今は神の風です。


福島県庁HP

県南地方振興局HP

 私は、このHPを見て、昨日1時頃までは平常値であったことを知り、安心しました。それまでは、今までの行動の中で被ばくしていたのではと不安でした。行政は、不安を取り除くためにも、情報公開をするべきだと思います。

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