特定非営利活動法人白河花里倶楽部れぽーと

東北の南端福島県白河市で活動するNPO法人。2017年10月より、動物関連はアメブロ「花里れぽーと」で更新致します。

オープンガーデンバスツアー参加報告

2010-04-22 14:38:43 | イベント参加
19日、郡山市NHK文化センター主催の「オープンガーデンバスツアーいわき」に個人的に参加してきました。オープンガーデンは個人の庭を一般に公開することで、英国ではチャリティーとして行われ、日本からも多くの愛好家が訪れているようです。イングリッシュガーデンという言葉が流行っていますが、英国のお庭は本当に美しく、園芸が一つの芸術となっているようです。また、チャリティーに関しても日本とは違った意識を持っています。これが組み合わされ、個人の庭を有料で公開し、そこで苗や自家製ケーキ・紅茶などを販売し、その利益をすべて寄付するという制度になっているそうですが、英国全土でのオープンガーデンの利益はものすごい額だそうです。また、ガイドブックに掲載されるということは大変な名誉だということです。このような文化・芸術とチャリティーがうまく組み合わされ絶大な効果をあげる・・・という制度は日本では難しいかもしれません。それでも、この福島でもチャレンジされている団体があるのです。


会長さんの自宅前 カフェをされているそうです。

NHK文化センター主催のバスツアーは3年目だということですが、案内役は毎年「オープンガーデンいわき」の代表の方だそうです。この会は設立して14年だそうですが、4年前より一般公開に踏み切られているそうです。今回、ガイドブックを購入しましたが、その中には公開に参加される会員さんの住所と電話番号が掲載されています。直接連絡し、そのお庭を訪問できるのだそうです。これは簡単なようで大変に勇気の要ることだと思います。会長さんの言葉の一つ一つに重みがあり、私は感動しました。その中で、「単なる庭自慢ではなく、社会貢献という意識がなければ長く続けることは難しい」というような言葉があり、家に戻ってからも何度も言葉の意味を考えました。体験から得られた大変に深い言葉だと思います。全く知らない人を自宅の庭に招き入れるということは、勇気が要ることです。嫌なこともあるでしょうし、素晴らしい出会いもあるでしょう。嫌なことがあった時には、続ける意味、公開する意味を考えるかもしれません。それが社会貢献でなければ続ける必要もなくなるでしょう。

今回は、会員さんのお庭を5つ訪問させていただきました。どのお庭も本当に素晴らしく、感動しました。似たお庭は一つもなく、どの庭も庭主さんの溢れる愛情と情熱を持って造られていました。大きな公園や植物園も良いですが、個人のお庭にはオリジナリティがあります。そして、一つの庭を造るにもバイタリティが必要であり、当然皆さんは生気に溢れて輝いていました。そのパワーを浴び、こちらまで元気になりました。また、大変に安い値段で苗や種を販売されており、その代金は寄付されるそうです。素晴らしい活動だと思います。

福島県内では、行政が設立したオープンガーデンの会が福島市に。また、須賀川市には移住されてきた方が設立された会があるようですが、こちらは会員さんだけに公開されているようです。白河市には、もちろんありません。

今回のツアーで、オープンガーデンいわきの会長さんのお人柄に感動しました。花への愛情、花を愛する人たちへの愛情、包容力、素晴らしい方だから県内一の会となっているのだと思います。できることならバラの季節に行ってみたい。

事務局も「花バカ」は有名になりつつあるようです。現在、必死で庭に畑を造っていますが、出来上がったら密かに公開したいと思います。造った人の情熱は植物から来場者に伝染することを実感し、勇気を得ました。それだけはあると思います。



今日の白河は雪。雪!? 5月も近いというのに。
写真は桜です。桜シャーベットですね。

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