特定非営利活動法人白河花里倶楽部れぽーと

東北の南端福島県白河市で活動するNPO法人。2017年10月より、動物関連はアメブロ「花里れぽーと」で更新致します。

モッコウ薔薇とグレース

2015-05-12 15:08:24 | 保健所抑留犬グレース親子
今、モッコウ薔薇が満開です。



棘もなく、とても丈夫なモッコウ薔薇。



昨年、大剪定をしましたが、良い感じで成長してくれました。



棘がないので、犬の遊び場のフェンスに這わせています。植えてから10年以上になります。



昨年の今頃は、グレースの仔犬たち4頭が、ここにいました。でも・・・薔薇を鑑賞する余裕もないほど仔犬育て支援で忙しい日々でした。

満開のモッコウ薔薇とグレースの動画を撮りましたので、ご覧ください。グレースがハアハアしてますが、自分から好んで日向に行きます。困ったものです。

モッコウ薔薇とグレース

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紫花菜の花壇とグレースのシッポ

2015-04-22 15:34:47 | 保健所抑留犬グレース親子
独り4頭の仔犬を育てていた母犬グレース・・・獣医さんによれば、仔犬はもっといたそうです。もっと数多くの犬に授乳していた形跡がお乳にあるそうです。20キロの犬であれば、通常は6頭位仔犬がいても不思議ではありませんので、多分、栄養が足りなくて死んでしまったのだと思います。残った4頭を、必死に育てていたグレースを愛しいと思います。



グレースは、短めの散歩でも文句ひとつ言いません。我慢することに慣れた犬は、多分、飼い主に甘える環境ではなかったのでしょう。厳しい飼い主だったのでしょう。



それでも、このベンチでの日向ぼっこは大好きで、「あそこのベンチ行こう♪」と目で言います。



巣立った仔犬たちのことを考えているのかしら?それとも、オヤツのこと??



花の写真を撮ろうとしたら、尻尾をフリフリするので撮れなくなりました。グレースの尻尾フリフリの動画です。

紫花菜の花壇とグレースのシッポ


保護犬たちは、小さな幸せを大きく感じながら、日々を過ごしています。生きるか死ぬかの苦労をしたから、今を大切に生きることができるのだと思います。

他の犬たちも同じです。殺処分は、ゼロにしなくてはイケマセン。簡単に命を消すことに慣れてはイケナイと思います。

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捨て犬グレース親子の保護から1年 ~グレース親子物語~

2015-04-09 17:18:31 | 保健所抑留犬グレース親子
昨年4月8日、白河市内農村部で1頭の母犬と4頭の仔犬が捕獲されました。通常は、抑留場に収容されます。老朽化した県南保健所抑留場では、授乳中であっても母子は離されるそうです。しかし、全頭引き取ると申し出ていましたので、担当職員さんのご配慮により、捕獲当日より、我が家に母犬仔犬を迎えることができました。あれから1年が経ちます。あの時のことを懐かしく思い出しています。



知人宅の納屋・・・納屋?昔住んでいた家を放置しているようです。知人も知らないい間に、母犬と仔犬4頭が住んでいました。母犬グレースは、前年末より放浪し、その後妊娠、この廃墟で独り子育てをしていたようです。



このベッドの下に仔犬を隠し、餌を求めて歩いていたようです。仔犬たちは、母犬の言いつけを守り、危険が迫った時以外は、ワン!とも言わず、おとなしくしていました。多分、帰るとベッドの上で、親子で寝ていたのでしょう。



昨年4月8日早朝より、県南保健所捕獲車と共に、担当の行政獣医師2名が捕獲に来ました。グレースは、人懐こい犬ですが、仔犬を育てているので非常に警戒心が強く、捕まえることができませんでした。



シッポを丸め、怖がりながらも餌を食べています。妊娠期と授乳期は、通常の何倍もの栄養を必要とします。きっと、近隣の方々の慈悲により、生き延びていたのだと思います。



仔犬がいるので、警戒しています。



保健所の獣医師が仔犬を保護。HPにアップするために写真を撮っています。



仔犬たちです。キャリーケースに4頭はいるほど小さかった仔犬たち。



仔犬が心配で吠えている母犬グレース。仔犬がいる限り、母犬は逃げません。しかし、仔犬を保護すれば、母犬も消えるでしょう。何としてでも、この日母犬と仔犬を捕まえなければなりませんでした。



賢いグレースは、捕獲器には入りません。職員さんたちは午後から別の仕事場へ



急遽、オリジナルの柵を作り、夕方まで粘って、やっと保護しました。どのような性格か不明なので、職員さんにSOS!無理して、噛まれた場合、噛み犬というレッテルがつきます。それを避けるのが、犬のためだと思いました。





夕方、職員さんが到着し、首輪をしていただきましたが、嫌がる気配もなく、本当に人懐こい犬です。



突如、大家族を迎え入れた我が家。ミニドッグランをグレース親子に使っていただきました。昼間は、座布団の上で日向ぼっこ。夜はハウスの中で一緒に寝ていました。もう少し発見が遅れたら、野犬になっていた可能性もあります。人に唸るようになれば、殺処分だったことでしょう。奇跡のような出来事でした。まだ不安そうな表情をしているグレース。



獣医さんによれば、グレースの仔犬は、もっといたようです。栄養不足で育たなかったのかもしれません。昨年は大雪もありました。その間、どうやって餌を調達していたのか?その時のグレースの気持ちを想えば、人間の苦労が小さく思えます。



コロスケ君(旧名ワトソン)



最後の最後までご指名をいただけなかったワトソン君。向こう側はゆずちゃん(旧メアリー)。



2匹が残り、メアリーが茨城県の大家族の一員となりました。



最後の最後、幸運が待っていました。



昨日、コロスケ君の現在のママさんより、写真とメールをいただきました。4月8日の記念日を覚えていてくださった本当にお優しいご家族です。



グレースは20キロ弱ですが、30キロの体格に成長したそうです。現在は、東京都世田谷区の一戸建て住宅で、室内犬として生活をしているコロスケ君です。ネットを通じてのご縁ですが、こんなに素敵なご縁もあるのですね。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。コロスケ君のご家族様、本当に有難うございます。



母犬グレースの今朝の日向ぼっこ風景。



年齢不詳ですが、白髪を見ると高齢出産だったのかもしれません。動画を撮りましたので、宜しければご覧ください。

母犬グレースの近況


今後とも宜しくお願い致します


コメント (2)
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幸せをつかんだ保健所抑留犬たち ~グレース親子のその後~

2014-08-04 13:57:00 | 保健所抑留犬グレース親子
4月8日、市内農村地区で捕獲し、保健所抑留犬扱いとなったメス犬と仔犬4頭。仔犬は、それぞれ譲渡先で可愛がられております。最近、お写真を送っていただきましたので、紹介させていただきます。

まずは、東京の世田谷でセレブな生活を送るコロ助(旧名ワトソン)です。



立派になって・・・



お顔は凛々しいけれど、座り方が・・・赤ちゃんですね



ご家族の皆様に可愛がられている様子が伝わってきます。N様、本当に有難うございます。コロ助君は、18キロに成長しているそうです。ママ犬グレースが約20キロです。本当に立派になって・・・感動しています。

これからも宜しくお願い致します。



こちらは、茨城県日立市在住のゆずちゃん(旧メアリー)です。動物大好き大家族の皆様に可愛がられています。



ものすごく弱虫で、1頭だけ顔も黒く、他の兄弟と違う行動をするので、虐められることもありましたが、大きく立派に成長しています。

1歳のお子さんがいらっしゃるご家庭なので心配しましたが、その1歳のお子さんがカリスマドッグトレーナーの素質をお持ちでした大らかなご家族の中で、弱虫だった仔犬も立派に育っているようです。

K様、本当に有難うございます。



こちらは、いわき市在住のエリちゃん(旧エリザベス)です。意外に気が強いのだそうです。一番身体が小さかったのですが・・・。



お邪魔した時は、破けていなかった障子・・・スイマセン。可愛がられているようですが、躾もシッカリとお願い致します。

S様、有難うございます。

あと1頭は、市内みさか地区在住ですが・・・写真が届きません。元気にしているようですが、写真を添付して送信するという技術的な問題?のようです。私が撮りに行った方が早いようですね

そして・・・ママ犬グレースの近況です。



番犬ではなく、愛玩犬を目指します!



昼間は、庭のドッグランで過ごします。



プール・・・には小さすぎましたが、水遊び用に容器を置いたのですが、水は苦手のようです。時々、自由に散策・・・というほどの広さではありませんが。



雨が降った時用に、小屋を置いています。一つは貸出用です。無事に不妊手術も終わり、怪我の治療も済ませ、身体も心も安定してきたようです。とても人懐こい性格です。夜は、室内のサークルで過ごしていますが、雷や花火が怖いらしく、興奮します。その都度、大きな体を抱きしめてあげています。こんなに怖がりなのに、一人で4頭の犬を育てていたグレース・・・立派なお母さんです。

4頭の新しい飼い主様、どうぞ仔犬たちを宜しくお願い致します。皆さまとのご縁に感謝しております。

5頭もの犬を保護し、譲渡先を探すまでの間、捕獲方法や健康面でのケアや・・・本当にお世話になった方がいます。



横浜ドッグレスキューの北浦様です。「幸せをつかんだ犬たち」の著者でもあります(図書館にあります)。長年、素晴らしい活動をされている北浦様の適切なアドバイスがなければ、無事に仔犬たちを送り出せたかどうか?大きくなった仔犬たちが今も我が家にいたのでは?と想像してしまいます。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。今後も、ご指導いただきたいと願っております。

有難うございました。





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