被災犬小次郎の旅立ち

　４月７日、被災犬小次郎は飼い主さんに引き取られていきました。この１週間、良い子にしてるといいですが。

　前日、引き取りの連絡をいただき、慌てて小次郎の大好物の大きなガムを買いに行きました。



　家では、他の犬もいるので、特別な日にだけ大きな骨ガムをあげていました。それ以外は、毎晩寝る前に細いガムをあげていたので、忘れてると「キューン」と催促の声が聞こえるようになってしまいました。ガムは食べるのに時間もかかるので、ストレス解消にも暇つぶしにもなり犬には良いようです。



　お別れの日は、近くの森林公園に仲良しの犬と一緒に散歩に行きました。猫も犬もダメだった小次郎ですが、犬友ができたんです。



　１年前と比べると明るい表情になりました。



　多分、小次郎はゴールデンレトリバーと日本犬の雑種だと思います。ゴールデンの人懐こさを感じます。何でもすぐに覚えるので、しつけもしやすい犬です。隣の先住犬はクールな表情してますが、いつも尻尾を振ってるフレンドリーな犬です。猫を見ても犬を見ても「大好き」という表情で尻尾をフリフリ。それが伝わったのか、小次郎も犬友をつくることができました。

　小次郎はある程度の被ばくをしていると思います。それでなくても、小さな動物はいつ何があるかわかりません。１０年生きることもあれば、そうでないこともあります。何が起きても後悔することのないように、いっぱい愛情を注いであげてください。

　少し前に、体調を崩し１週間ほど寝込んだことがありました。何とか回復し、１週間ぶりに小次郎のところへ行くと、満面の笑みでお迎えしてくれました。犬って優しいですね。その他、犬小屋が寒くないかのぞくと、大喜びで顔をペロペロ。多分「一緒にここで寝る？いいよ」と言っていたと思います。この人懐こさがゴールデンの魅力なんでしょうね。



　小次郎のいない庭は淋しいですが、飼い主さんと生活するのが一番幸せです。幸せにしてあげてください。そして・・・また爆発するようなことがあったら、今度は小次郎を連れて逃げてください。

　小次郎、幸せにね。

　動画も撮ったのに、この新しいＰＣには写真しか取り込まれていませんでした。仕方ないので、心の中に刻んでおきます。

小次郎（被災犬）の飼い主さん、早急にご連絡ください。

飼い主さんより連絡をいただきました。

福島原発被災犬小次郎、只今ダンスのレッスン中！

久しぶりの登場です。

３週間飲まず食わずで頑張った根性の犬、被災犬小次郎は元気です。





食いしん坊なのでジャーキーを見ると真剣な表情になります。




美味しかったようです


暇そうに思われる私ですが、意外に多忙なため、小次郎と遊んであげる時間がありません。時々、散歩やご飯以外にサークルに行くと、興奮して大変。遊んでもらえると思って大喜びします。

そんな小次郎ですが、最近は散歩の前にダンスのレッスンをしています。名付けて「ぴょんぴょんダンス」。そのうち動画で紹介できる・・・かもしれません

まず、散歩に行く時に「ぴょん　ぴょん　ぴょんぴょんぴょん」と言いながらサークルに入ります。そこでサッと手を出すと、小次郎はサッと立ちあがり私の手に手を重ねます。互いに手を取り合い、私のぴょんぴょんに合わせて飛びます。縄跳びする時のような感じです。

先日、小次郎が凄みのあるような真剣な表情をしていました。そして・・・４回連続ジャンプを披露してくれたんです　ちょっと感動しました。凄みと感じたのは「今日は、やるぞ」という気迫だったようです。

小次郎は踊れます


そして・・・ちょっと泣ける話

散歩していた時、小次郎のお姉さん（人間の）と同じ車種の車が通りました。すると小次郎は、立ち上がり、そのまま車の中をのぞいていました。車が消え去るまで、ずぅ～と立ったままでした。ジーンときてしまいました　

福島原発被災犬コジロウ サマースタイル

福島原発避難区域で３週間も飲まず食わずで頑張った小次郎君が一時預かりの我が家に来て２カ月が過ぎました。
　先日、飼い主さんが来て、小次郎君をトリミングに連れて行ってくれました。

　まるで別人（犬）

　体は猟犬。顔は・・・わさお？

福島原発被災犬コジロウ　サマースタイル



　いったん衰弱して痩せると、回復するには時間がかかるように思います。４年前に出会った家の犬は、最初は５キロ程度でした。ガリガリ。ものすごく食べるけど、ずぅ～とガリガリでした。でも今は約１０キロのデブ犬。ウエストが太くて、これでは体に悪いのでダイエットさせようと思っています。人間もすぐに痩せないように、犬も一瞬では太りません。飼い主さんは、痩せていることを心配されているようですが、食欲もあり元気で、ウンチもシッカリしているので問題ないと思います。
　といっても、放射能の影響については未知数です。全く想像できません。影響がないことを祈ります

「わさお」と呼ばれる被災犬小次郎

　福島県は、県ＨＰで原発２０キロ圏内で保護した犬猫の写真を公開しています。数日でたくさんの犬猫が保護されたようです。募金も集めているようですので、殺処分することはないと思いますが、念のため県議を通じ、方針を確認していただいています。


　さて、デジカメのトラブルがあり動画をアップできずにいましたが、やっと新しい動画をアップすることができます。元気すぎる小次郎です。


元気すぎる原発被災犬　in Fukushima



　小次郎と散歩していると「わさおに似てる」と言われ、中高年の女性に人気です。わさお君よりハンサムだと思いますが、声をかけていただけるのは嬉しいです。あまり遊んであげる時間がないのが残念ですが、虫を追いかけたり一人遊びが上手です。犬って本当に可愛いですね。私はどんな動物でも好きですが、犬は純粋だから可愛い。今、さまよっている犬たちも飼い主を恨んだりはしていないと思います。それどころか飼い主の身を案じ、自分が助けてあげたいと思っていることでしょう。優しい動物です。