特定非営利活動法人白河花里倶楽部れぽーと

東北の南端福島県白河市で活動するNPO法人。2017年10月より、動物関連はアメブロ「花里れぽーと」で更新致します。

福島県の自殺率全国ワースト8位!飲酒と貯蓄と自殺の関係

2013-02-14 14:03:29 | 生活困窮者支援
少し前の新聞記事に、自殺者の多い県と少ない県が掲載されていました。それを見た時に、貯蓄率の高い県・低い県と重なっているように思ったのですが・・・やはり関係があるようです。

人口10万人あたりの自殺死亡率が全国で最も低い奈良県では、「県民の適度な飲酒や世帯の貯蓄額などが、自殺が少ない要因の一つとなっているなどとする報告書を発表した」そうです。詳しくは、産経ニュースを。

これによれば、「酒類販売量が多い新潟、秋田、青森などで自殺死亡率が高く、販売量が少ない奈良、三重などは自殺死亡率が低い。」また、「世帯平均貯蓄額が少ない青森、秋田などと比べ、奈良や香川など貯蓄額が多い県は自殺死亡率が低い。」とあります。

福島県の自殺率は全国ワースト8位だそうです。詳しくは福島県HP『福島県の自殺の現状』を。

自殺の原因の多くは、健康と経済。経済=金が人間の生き死にまで影響を及ぼすということになります。

この結果から自殺を減らす方法を考えると、貯蓄率をアップさせ、飲酒量を減らせばいいとなります。飲酒量の多いロシアも自殺者が多いようです。寒い地方では、酒を大量に飲む傾向があるのでしょうか。飲み過ぎに注意しましょう。

世の中には、余暇=パチンコ・飲酒(スナック等の酒場通い)という選択肢しかない人もいます。どうして、読書や家庭菜園に喜びを見出せないのか?図書館は無料で利用できます。また、家庭菜園は、愉しい上に収穫という喜びまでついてきます。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

不法投棄をする人が報われない人生になってしまう理由

2012-11-14 15:14:05 | 生活困窮者支援
花里の花壇に、生ごみなどの生活ゴミを含めたゴミを捨てる人が時々います。花壇だけでなく、私の家の庭に投げ込む人もいますし、他の沿道などにも捨てられています。スーパーなどの袋に入ったゴミを不法投棄された場合、中を点検し、誰かわかるようなモノがあれば警察に届けています。実際に、給料明細などが入ったゴミが捨てられたことがあり、警察の人に注意に行っていただきました。「もうしません」と言ってたそうです。

空き缶やビール缶やタバコの吸い殻を捨てる行為にも驚きますが、生活ゴミの方は、遺棄犯の生活が見えるので、違った点で驚きますゴミから、その人の人生が見えるんです。本当ですよ

まず多いのは、酒缶・タバコの吸い殻・コンビニ弁当や総菜です。それに、納豆や豆腐などの安い食材(賞味期限切れ)、腐敗したいただきものらしい漬物(このような遺棄犯は自分で漬物を作らない)等など。もちろん、コンビニ弁当やパック入り惣菜の容器は洗っていません。洗って分別するという考えはないでしょう。
※豆腐・納豆・もやしは、安いので買う人が多いが、使わずに腐らせる場合も多い食材。

荒廃した生活が見えます。

経済的にも苦しいでしょう。人の生活が自分より良く見えるでしょう。荒んだ気持ちから腐敗した生ごみを花壇や人の家に放り込み、ニヤニヤしながら立ち去るのでしょうね。

このような人は、腐敗した生ゴミと一緒に、自分の運までも捨ててることに気付いていません。だから良いことが人生にないのです。

遺棄犯の上にも私の上にも雨は降ります。太陽も注がれるので、このPCも太陽光発電でしています。有難い。自然は寛大ですね。その恵みに感謝しましょう。

不法投棄犯さん・・・貴方が捨てた運は、私が拾っています。ゴミと一緒に。だから、私にはドンドン幸運が舞い込むでしょう。有難うございます 

もし、貴方が人生を変えたいと思うのなら、ゴミ拾いから始めてはどうでしょう?捨てた分だけ拾いましょう。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

派遣村入村者所持金30円

2010-03-03 23:09:32 | 生活困窮者支援
バンクーバーオリンピックに日本中が感動する中、先日NHKで湯浅誠氏の100日間を追った番組が放映されました。民主党政権になり、貧困問題を解決するためのポストに就任したわけですが、現在は離職を申し出て保留となっているそうです。新聞報道を見る限りでは「仕方ないなぁ」と思う人もいたでしょうけど、この100日間は壮絶な戦いであったようです。立派な事務所の床に服のままゴロンと寝る姿は、やはり湯浅さんは政治家肌ではなく、現場主義の学者肌なのかもしれないと実感させてくれました。

番組の中で、厚労省職員と話す場面がありましたが、ため息がでました。市役所、県担当課、厚労省、公務員はどこも同じですね。「当事者の身になれないものか」という湯浅さんの言葉が耳に残りましたが、なれないんですよね。同じ人間だし・・・と期待して失望したこと、あまりの驚きに熱を出したこと、様々なことが思い出されました。

どんなボランティアも最後は政治につながるのではないでしょうか。しかし、この湯浅さんのポストにしても国を動かすことはできない。「国ってもっと力があると思っていた」という言葉も印象的でした。縦割り行政の弊害。命の問題なのに、残業手当の話題になる滑稽さ。弱者は、どこまでいっても切り捨てられるだけなのでしょうか。

入村者に対して、面談が行われたようですが、本来は相談であるはずものが「調査」になっていたようです。これが行政。カーリングの解説者小林氏風に言うなら「これが行政!」ですね。何度も生保を申請し断られてきた人たちは、この調査ですべてを悟ったのではないでしょうか。殆ど警察状態に見えました。貧困は悪ですか。

その中で、所持金は30円という男性がいました。顔はわかりませんでしたが、若いように思えました。30円では電車に乗ることもできないしパンも買えない。自分なら・・・死を選ぶかもしれません。仕事も家も頼る者もなければ、一体何のために生きるのかと思う瞬間があって当然です。それを防ぐのは「誰かのため」「何かのため」「未来への希望」ではないでしょうか。実際、私自身両親も兄弟もいませんので、天涯孤独の状態が生きる希望を失くすことを知っています。私の場合は、辛い時に常に一緒にいてくれたペットのために生きようと思いました。もし病気になったら看病してくれる人はいないのでペットを安楽死させ、自分も死のうと決意し、それまで頑張ろうと思ったことを覚えています。

看病・・・というより入院するには保証人が必要です。そのために親類と付き合いをするなんてことがあるわけです。しかし、身寄りがない場合、または「こんな親戚に頭を下げるくらいなら死んでやる」という状況の場合、面倒なことになります。児童養護施設出身者の中で、施設で虐待を受けたり嫌な体験をした人は、同じように思うのではないでしょうか。このようなことから、天涯孤独状態で生きる児童養護施設出身者のために何かしたいと考え、現在に至り、結果として何もできていない現状があります。情けない限りです。

派遣村の中に、何人の児童養護施設出身者がいるのでしょう。所持金30円で生きる人を放り出す社会でいいのでしょうか。湯浅さんが「国を動かすのは民意だ」と言ってました。路上生活者支援を、政府が、各自治体がするためには、国民の意思が必要なのです。そのためには、この問題を特定の宗教色や政党色に染めてはいけない。それを強く強く申し上げます。

特定の政党色を強めることは、世間の反感を招くことになると思います。多くの人に訴えなければ問題は解決しない。湯浅さんは児童養護施設でボランティア活動をした経験があるそうです。路上生活者の中に施設出身者がいることもご存じだと思います。この現実を多くの人に伝え、根本的解決のために皆が協力することが大切です。施設は措置解除になれば終わり。困っても頼れないのが現状です。しかし、里親はどうでしょうか。多くの良心的な里親は、18歳を過ぎても実の子どものように付き合います。結婚式には親として参列し、子どもが望めば養子縁組する。そんな人たちがたくさんいるんです。また、多くの里親さんは家があり普通の暮らしをしています。養子縁組した場合は、家も相続できます。本来は、家より何より親の愛が大切です。しかし、実親に恵まれなかった場合、他人でも愛があれば人は救われます。里親さんは愛情があふれていますから。

最初は施設出身者のための自立援助ホームをつくりたいと考え、それには働く場が必要であり、地方にはないという現状にブチ当たり、雇用の創出をしなければとなりました。しかし、その後日本は大不況。身近にも失業者がたくさんいるような状況です。1人2人の雇用を生み出す程度ではどうにもならない。政治が動く必要があります。しかし、襖張りを習って何になりますか。その仕事をしていた人が失業している状況の中、それを習ったら生保を出すとは、何か間違っていませんか。職人は仕事がなく保障もなく本当に大変なんです。それを、もっと苦しめることになりはしませんか。言わなきゃわかりません。刑務所の中で作った家具が売れているようですが、一般の家具職人は新しい機械を購入することもできないのに、どうして皆の税金で機械を購入し材料を購入し、安価な価格で販売するのでしょう。間違いだらけだと感じています。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

飲酒と貧困 薬物依存と飲酒

2010-02-10 11:24:24 | 生活困窮者支援

 生活困窮者支援をする中で、「飲酒」の問題に直面することがあります。これは本当に深刻な問題です。「飲まなきゃ好い人なのに・・・」なんて言葉をよく耳にしますが、飲むんですよ。止められないんです。
 以前、生活困窮者支援をした際に、バザーやカンパなどで集めた資金(本当に大変な思いをして集めても少し)を財源に、参加者には納得していただき「有償ボランティア」という形で美化活動を行いました。お昼も送迎もボランティアで行います。もちろん、ボランティアは持ち出しはあっても無償です。そして、一日が終わり・・・「これから飲みに行く」という言葉を聞いた時の脱力感は忘れることができません(笑)。立場上、笑顔を固定しますが、引き攣った笑顔だったでしょう。
 生活困窮者が困窮から抜け出すにはアルコール依存症を克服する必要があります。貧困と飲酒で検索するとウィキペディアにこんな文章がありました。

飲酒と貧困 には、世界の貧困問題と不可分である。世界的に、学歴が低く、低所得、失業中などの人において飲酒率が高いことが多数の統計的研究によって裏付けられている。~ウキィペディアより

 信憑性は不明ですが、これは周知の事実だと思いますので引用させていただきました。
 貧困者支援をしていた救世軍も飲酒の問題に直面し、アルコール依存症の施設をつくっています。信者は飲酒を絶つそうです。ちなみに、私の父は救世軍の信者ではなかったのですが、山室軍平氏の思想に共感していたようで、お酒を飲めるのに飲みませんでした。父も母も全く飲みませんでした。ある日、台所で焼酎の文字を見た父は非情に驚き、「酒は諸悪の根源だ!」と叫び驚きました。「すべての過ちは酒から起こる」とか何とか言ってました。その後、山室軍平氏の活動と、お嬢さんの山室民子氏に父が信仰的に励まされていたことを知り、理解したのですが、当時は目が点状態でした。親と言うのは、子どもが理解できなくても言う必要があるのでしょう。

 なぜ貧困状態の者が飲酒に走るのでしょう。

 「時間があるから。暇だから。仕事があれば終わるまで飲まない。」そんな言い訳を耳にします。しかし、自分でコントロールできない人が多い。毎晩飲まなきゃいられない人が多い。これが問題です。世界的スターのマドンナは、飲酒どころか肉食も絶ち、ものすごい運動を自分に課しているそうです。食べる楽しみやお酒の楽しみよりも重要なものがあるからでしょう。スターでいることは彼女にとって飲酒などとは比べることができないほど重要なのだと思います。とすれば、酒以上に楽しいことや重要なことがない人たち・・・となりますが、どうでしょうか。
 私自身、シェーカーを自分で振るほどのお酒好きです。ですが、健康上の理由で(肝臓ではありません)お酒を止めようと決心したことがあります。その時、虚無感に襲われました。一日が終わらないような、楽しみを奪われたような、そんな感情です。もし健康上の理由でなければ・・・克服できなかったかもしれません。でも発作の痛みと飲酒の楽しみを比較した時、健康であることの方を選ぶ自分がいました(正解)。では、私はどうしたでしょう?

 まず、晩酌の時に飲酒をするのが習慣になり、それを一日の終わり=楽しみと自己設定していたことに気付きました。夜の楽しみを別なモノに設定することが必要なわけです。ということで、私はスカパーのミステリードラマを観るようになり、それを楽しみにするように自分を持っていきました。それを観ながら女性らしく編み物や縫物をしました。そして、寝る前の楽しみとしてココアを飲む習慣をつくりました。自分を説得し、それを楽しみにするようにコントロールするのです。結果は成功。女性らしい趣味を持つ自分が存在し、満足しています

 では、多くの人が私のように克服できないのはどうしてでしょうか?

貧困者のホビーの欠如

 だと思うのですが、どうでしょうか?
薬物依存リハビリ施設ダルクさんでは、入所者をとにかくアチコチ連れまわし気分転換させ、農作業や音楽などで得る高揚感を体験させるそうです。薬ではない高揚感を体験させることが重要なのでしょうか。動いて疲れればグッスリ眠る。この繰り返しで意識を薬物から離すのでしょう。
 飲酒も同様に酒以外楽しみやホビーが必要なのでは?また、飲酒が習慣となっていることが問題です。歯磨きのような習慣になっているケースが多い。お酒を飲んで楽しかった経験や嫌なことを忘れられた経験がインプットされ、お酒を飲めば・・と習慣にしているように思います。周囲のアルコール依存者を見ると、「お酒」以外に楽しみはないようです。女性も男性も、早い時間から飲んでいます。

 そして、何より飲酒により失うものの大きさ。支援していた方は、飲酒状態になると暴力的になるのですが、ある時あるイベント会場で私に殴りかかりました。警察官も入る大騒ぎ。その他、様々な問題行動があり、支援は打ち切りとなりました。支援よりも何よりも、信頼を失ったのです。私だけではなく、多くの人の信頼を失う行動がありました。昼間からお酒を飲む、金がないと騒いでも同情する人はいない。深刻な問題です。
 このようなアルコール依存症の方々が生活保護を受給したとしても、朝から酒を飲み体を壊すのではないでしょうか。事実、そのようなお店が市内にありました(今は閉店)。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

派遣村の飲酒と脱走について

2010-01-14 18:14:03 | 生活困窮者支援


派遣村で入村者が生活費2万円を渡された途端に逃げたという報道がありました。また、2万円を持って近くのコンビニに行き、ビールや焼き鳥を買っている者もいたそうです。

一昨年末、私たちは白河市にあるハローワーク前で仕事を探しに来た方々を対象にアンケート調査をしました。その時、ハローワークは休みでしたが、1時間ほどの間にたくさんの人が現れました。その中には、アパート暮らしという人も何人かいましたし、寮を出なければならないという人もいました。その方は、白河を出るという話をしていました。やはり都会へ向かう傾向があるようです。

花里は失業し生活が困窮した方を支援したことがあります。失業中という人の中にもいろいろなタイプがあります。派遣社員として働いていた方々と土木作業員などをしてきた方々とは少しタイプが違うかもしれませんね。
皆、同じ人間であり人は皆平等です。しかし、同じ対応や支援で良いのでしょうか。山谷で活動をする方々に聞きましたが、路上生活者には児童養護施設出身者が少なからずいるそうです。もし、施設で嫌な体験をしているとすれば施設的な場所は嫌でしょう。管理されることには抵抗があるでしょう。食事や宿を提供するからといって、人権がなくなるわけではないはずですが、「強制的」というイメージはあります。長年路上生活をしてきた人たちが一番苦手とすることではないでしょうか。

以前、段ボールハウスが強制撤去となり、収容施設への入居を勧められるというニュースをテレビで見ました。入居を拒んだ男性は、4匹の犬を連れ茫然としていました。今までは犬をつないで空き缶を拾う仕事をしていたそうですが、犬の居場所がなくなったしまったのです。公園などにつなげばすぐに保健所に捕獲されるでしょう。4匹と男性の姿に「福祉」の文字はかけらも見えなかった。本当に人間として扱うならば、連れていた「友」犬のことも相談に乗るでしょう。ボランティア団体に連絡するとか何とか考えるでしょう。「処分」して「入居」を突き付ける日本の福祉に非情を感じました。この何年か前の報道を今でも忘れることができません。

この寒空の中、空腹で路上に寝ている人を放置する国は心の貧しい国です。しかし、屋根と食事と2万円を与えればいいのでしょうか。逃げた人たちは、行政の無駄を嫌ったのかもしれません。行政側は、無駄でも形式通りに物事を進めます。ハローワークに通い、それがダメなら生保。それも家族や親族などについて聞かれる。実際、今の時期に仕事は探せないだろうと思う人にも「無駄」な行為をさせます。その間に心身共に疲れきる。何度も緊張し、何度も頭を下げ、何度も断られる。この繰り返しは誰でも心が折れるのではないでしょうか。派遣社員だった方々と土木作業員などの方は求める仕事も違うでしょう。土木作業員だった人は、履歴書も何もなく必要とされ働いてきた人が多いわけです。あ~だこ~だではなく、これやれる?と働けたら働く人もいるのではないでしょうか。このような事情から、花里は軽作業が必要だと考えています。コンクリートから人へ。コンクリートは要りませんが、緑はあってもいい。私たちは、バザーの収益金やカンパを財源として仕事を創ったので限界がありました。今、行政が同じ仕事を失業者を対象に行っています。行政も花里レベル?なんて笑いながら、財源があれば継続できたのにと悔やまれます。

支給された2万円でビールを買い、コンビニの裏で飲んでいた人たち。本当は、自分の労働で得たお金で堂々とお酒を飲みたいはずです。貧困と飲酒は密接な関係がありますので要注意ですが、寒い場所でコッソリ飲むビールの味は多くの国民が思う味とは違うのではないかと思います。彼らが堂々と暖かい場所でお酒を飲める世の中にしたいものです。








  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする