特定非営利活動法人白河花里倶楽部れぽーと

東北の南端福島県白河市で活動するNPO法人。2017年10月より、動物関連はアメブロ「花里れぽーと」で更新致します。

TNR耳カット猫の説明ポスター

2014-01-30 13:48:15 | 城下町白河の地域猫活動コミネコ
昨年秋より開始しましたTNR活動ですが、動物への意識が非常に遅れた地域である福島県では、TNRも知られてはいませんし、不妊去勢意識も全くない人が大勢いるという現実に驚くばかりです。先日は、長年餌付けをされている人と話をしましたが、途中から猫の繁殖自慢となり絶句しました。呆れるやら何やら。話を遮り、「今は法律で、飼い主は不妊去勢に努めることが義務となりました」と締めくくりました。

また、野良猫に対しての住民の意識の低さにも心から驚いています。「捕獲して全部殺せばいいんだ」「迷惑だから蹴飛ばしてる」等など。殺害や虐待が法律で禁止されていることを知りません。中には、猫には興味がなくとも、法律を順守した中での先進活動として認識をしてくださる知識人もいます。そのような方々は、「知る」ことにより、善悪の判断ができる方々です。誰も何もしなければ、野良猫は繁殖するだけです。殺せば懲役刑となるかもしれません。であれば、ボランティアがTNR活動をするのは、問題解決の1歩となりますので、何もしないよりは良いことです。この簡単なことを理解できない人が多い現実に驚いています。

そんな中、TNRを終えた猫たちが耳カットをしていることを住民にお知らせするのに良い方法はないものかと考えておりました。環境省の啓発ポスターには、誰も意見を言わないように、地方社会での行政の存在は絶対的のようです。また、都会の大きな団体や・・・豪華なポスターなどを見ると、妙に納得される方もいるので不思議です。

そこで、TNR活動に力を入れ、殺処分ぜロをミッションとして活動をする公益財団法人どうぶつ基金様に、無料の耳カット説明ポスターをお願い致しました。早速、発送してくださるとのことで、本当に感謝しております。届きましたら、花里花壇内看板等などに、貼らせていただきたいと考えております。ご協力に心より感謝致します。


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ご要望及びご意見に関し、当会の活動向上のための録音開始のお知らせ

2014-01-29 12:06:36 | 城下町白河の地域猫活動コミネコ
現在、様々なボランティア団体がありますが、ボランティアに関して、地方では大きな誤解をされている住民も多く存在します。まず、「どこかからお金を貰って何でもタダでやってくれる」という行政機関のような役割をする団体との誤解。実際に、莫大な助成金を受け、スタッフに報酬を支払うNPO団体も存在します。しかし、当団体のように、今現在は補助金助成金を受けておらず、全員が無償及び多額の自己負担を強いられる中でのボランティアもあります。当会は、大変に貧乏な団体ですので、専従の職員もいませんし、電話は個人宅の一般電話を登録していますが、留守もあり、お問い合わせに返答できる準備が備わってはおりません。しかし、一般企業の多くがコストカットのために、一般電話対応への制限や機械音声対応などを採用しています。現在は、問い合わせも殆どありませんが、今後は何か方策を考えたいと思います。

さて、当会は「何でもタダでやるボランティア団体」ではありません。できること・できないことがありますが、それを理解していただけない場合もあります。このような場合、どうすればいいのか?一般企業はどうしているのか?

電話の場合、メモをしながらであっても誤解や勘違いが生じることもあります。これを防ぐ努力が必要です。また、更なるサービスの向上のために、ご意見を参考に検討を繰り返す必要があります。そのため、多くの企業は、お問い合わせの内容を録音しているようです。

当会でも、活動の向上のために、ご要望・ご意見について、電話内容を録音させていただきたいと考えております。

私は電話が嫌いです。思ったことを上手に伝えることは難しいものです。その上、早口なもので、聞き取れないことも多々あるかと思います。ですので、できる限り電話には出たくありませんが、専従職員がいるような団体になるまでは無理。今後は、専用メールを設け・・・と思いますが、毎日PCを開かないので、今の時代には不向きですね。コマメに対応してくれる専従職員がいる団体になりたいものです

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TNR活動用、捕獲器9台追加の予定

2014-01-27 13:24:24 | 城下町白河の地域猫活動コミネコ
寒い日が続いておりますが、それでも春の気配を感じることもあります。春・・・待ち遠しいですね。

さて、新たに2か所、啓発看板を設置しました。






この看板は、少し前に作成したものですが、最近では改正後の数値に訂正されたポスターがあるようです。早速、それもダウンロードしたいと思います。また、耳カットした猫についての説明看板も作成したいと思います。啓発は重要です。

当会事務局が個人的に市内全域に新聞折込発行しているチラシに、動物愛護法に関する記事を掲載しておりますので、白河市内では啓発が進んでくることと思います。それも、新聞折込で2回も啓発しています。今後花里では、回覧版を使った啓発もしていきたいと考えております。

さて、花里が関わり、白河市内に51匹の耳カット猫コム・キャットが誕生しました。これは、地元動物病院とフクシマスペイクリニックを利用させていただいております。フクシマスペイクリニックの方は、連携する他県のボランティアのために開設した期間限定の病院だそうです。当会は、キャンセル枠などを利用させていただいておりましたが、白河市内の一般飼い主からの需要が多くなったということで、予約を入れるのが難しくなっているとクリニック運営団体代表様よりお知らせをいただきました。当会としては、一般白河市民の方々と競ってまで予約をすることは・・・できません。潔く、違う方法を選ぶことに致しました。

今までのご厚意に心より感謝致します。

さて、別の方法として・・・野良猫に対して、強く熱い想いを持つ獣医師が東京・神奈川にいることを知人から教えていただきました。また、全国にはNPO法人が不妊去勢手術を行う病院を開業しているケースもあるようです。まずは、主体的な活動を行うために、10台~20台の捕獲器を保有致します。必要であれば、福島県内で活動されている団体・個人ボラの方々に貸出することも可能になると思います
福島市の個人ボラさんは、以前より自宅で出張不妊去勢手術をされているようです。とても良い方法だと思います。

個人的には、「野良猫病院」と「野良猫ホスピス」の必要性・重要性を強く感じています。TNRを行うと、必ずリターンできない負傷猫が出てきます。これまで、野戦場のような中で過酷な野良生活をしてきた猫です。動けなくなった時には、静養する場が必要だと思います。現在は、個人的に3匹の負傷・重症猫を預かっております。

「野良猫病院」の方は、一般病院とは別の・・・野良猫のための病院が必要だと思います。このようなボランティアは、無報酬で行われている場合が多く、その多くは、莫大な自己負担を強いられています。それでも不幸な命をなくしたいという想いで活動するわけです。この想いを共有できる獣医師は少ないのが現状です。想いが共有できない場合、経済的な負担の前に、心が萎えてきます。しかし、想いを共有できた場合、この活動は大きく前進します。だからこそ、野良猫専門病院が必要だと思います。




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2014年初TNR活動、 8匹の不妊去勢手術

2014-01-21 14:18:13 | 城下町白河の地域猫活動コミネコ
先週末、今年初めてのTNR活動を行いました。昨年秋からお世話になっているスペイクリニックには、6匹の予約をしてありましたが、無理を言って8匹に増やしていただきました。ご協力に感謝致します。

今回は、良いこと・悪いこと・・・両方の出来事があり、勉強になりました。まず、良いことは、昨年のTNR以来餌付け場所提供のご協力をいただく住民様より、野良猫が立ち寄るお宅の情報をいただき、2匹の不妊手術を行うことができました。2匹のうち1匹は、尿道閉鎖のために尿が溜まり、手術時に出していただきました。猫を飼っている方はご存じだと思いますが、猫は結石などの病気にかかりやすく、放置すれば尿毒症で死んでしまいます。この猫は、あと1日遅れたら死んでいたそうです。本当に運の良い猫です。



約3歳のオス猫だそうです。とてもキレイな蜂蜜色の猫なので「ハニー」と名付けました。尿道閉鎖があるので、しばらく様子を見た方がいいと獣医の先生にアドバイスをいただき、我が家で保護しております。昨日は殆ど尿も出ず本当に心配しましたが、今朝になると大量の尿が出ていました。1週間ほど様子を見て、リターンさせたいと考えています。

ハニーが立ち寄るお宅の奥様とお話をさせていただきましたが、ご親戚が東京の超高級住宅街にお住まいだそうです。そのご親戚から東京の地域猫活動を聞き、偶然近所のお友達に「白河でもやるといいのにね」と話されたそうです。「あら!やってる人いるわよ」となり、紹介いただきました。紹介いただいても、ご協力できない場合が殆どですが、半径500Mプロジェクト内でしたので、早速TNRさせていただきました。

また、昨日は別の旧市内住民様より問い合わせをいただきました。やはり、東京在住のお友達との会話の中で地域猫活動のことを知ったそうです。「都会では野良猫の不妊去勢に補助金が出るそうですが白河はどうなんですか?」との質問をいただき、野良猫どころか飼い猫犬の不妊去勢にも補助は出ないという現状を説明させていただきました。しかし、大変に先進的な考えをお持ちの方で、ペットとして飼育されている猫は、完全室内飼育・不妊去勢済だそうです。その上、庭に立ち寄るメス猫の手術代を支払う考えをお持ちでしたので、当会で捕獲・搬送のお手伝いをさせていただくこととなりました。白河市にも先進的な考えをお持ちの方はいらっしゃいます。小さな活動ですが、思ったよりも反響が大きいと感じております。

その他、正月明けに地元動物病院に行った際には、会社周辺の野良猫の不妊去勢手術をされている女性がいました。長年お世話になっている西郷村の動物病院では、野良猫の不妊去勢を快く受けてくださいます。本当に有難いです。

さて、悪い話です。TNRをした中の5匹に関して・・・TNR後に野良猫ではなく、ここの住民が自ら貰ってきた猫だと判明しました。外国人の方で、日本語での会話が難しく、詳細を問いただすことができなかったことを深く反省しています。あと2匹のオス猫がいますが、これは自費で行っていただきたいと思います。また、この猫は、繁殖させた人から貰ったと弁明していましたが、貰って自宅に持ち帰ったら「飼い猫」でしょう。その上、自分も繁殖させていたら、他人を咎めることはできません。何度説明をしても、意思の疎通が難しい。ご家族は日本人ですが、複雑な事情があり協力していただけない。大変に劣悪な環境での飼育であり、多分、近隣に多大な迷惑を掛けていると推測します。問題を起こす家庭に多いのですが、猫が「可愛い」と言いながら、不妊去勢手術代も出せない。経済的に困難なのではない。現在、猫を入れてある物置のようなものには、猫のトイレはなく、猫を出すように言ってもダメ。大量の糞尿をまとめて片付けると言ってますが、砂も土もない室内のようです。どうして、猫が好きだと言いながら、このような劣悪な環境で飼育するのか?全く理解できません。

このお宅は、他にも猫に関しての問題があるため、このお宅に譲渡したという繁殖家庭2軒と共に、保健所に指導をお願いする予定です。

その他、合併後白河市となった旧村部と旧白河市の農村部で、飼い猫の不妊去勢を怠る家があり、繁殖した猫が野良化しているという情報をいただきます。保健所に持ち込まれる猫は、毎年減少しているそうですが、やはり旧村部からの持ち込みが多いそうです。農村部への啓発が今後の課題となるでしょう。

今回の8匹の不妊去勢により、当会が昨年9月より開始した野良猫等の不妊去勢は、計50匹となりました。小さな歩みですし、財源が全くないままではありますが、反響の大きさと必要性・重要性に驚いています。今後は、もっと多くの頭数を安い費用で・・・と摸索しています。これには、捕獲器が最低10台は必要です。今後は、広く多くの皆様に、ご支援をお願いしたいと考えております。




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東日本大震災から3年、2014年は心の復興を目指したい

2014-01-06 15:58:08 | 放射能問題・除染
新年明けましておめでとうございます

旧年中は大変お世話になりました

本年もよろしくお願い申し上げます



2014年が始まりました。今年は、東日本大震災から3年となります。3年・・・長かったと感じます。そして、震災の爪痕は残っており、まだ終わってはいないと感じています。その証拠に、地震により傾いた電柱が放置されています。道路沿いの大きなひび割れもそのままです。公園の片隅には、放射能汚染土を入れたフレキシブルバッグが置かれています。私の庭にも同様に大きな青いフレキシブルバッグがあります。これを運び出すのは・・・約1年後だそうです。まだまだ、私たちは原発事故と震災を忘れることなどできません。

しかし、過去よりも未来を想いたいものです。今年は、ポジティブにいきたいと思いますので、宜しくお願い申し上げます


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