![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/80/c99ef44f8ca70cfac4e070409cbadf3e.jpg)
レスパイト・ケアをご存じですか?
これは、児童を委託養育している里親のための制度だそうです。里親にレスパイト・ケアが必要になった場合に、委託児童を児童養護施設や他の里親(あらかじめ定めておく)に委託するもので、期間は年間7日間だそうです。ちょっと少ないですね。
里親に関しての暴言を何度か耳にしたことがあります。悲しいことに、児童福祉のプロと称される肩書きを持つ人からでした。「手当がでる」とか何とか言ってましたが、何も知らないことがわかり別の意味で驚きました。また、いまだに養子縁組目的だと思っている人も多いようです。
一般的に、里親さんはボランティアとして子どもを預かりますが、現在は虐待などで保護される子どもが多く、昔と違って養育も難しいようです。心の傷からくる問題行動もよく耳にしますが、里親さんたちは勉強会を開くなどしており、知識も豊富な方ばかりです。以前、児童福祉関係者数人に質問し、具体的な回答を得られなかったことについて、ある専門里親さんは即座に的確な回答をくださいました。その経験と知識は大変に貴重なものであると思います。これを社会は理解していないようですが。
里親には手当が支払われますが、多くの場合、子どもの塾代や進学費用の積立などに充てられると聞きます。実子同然に育てた場合、塾や習い事にも通わせたいでしょう。私立の学校を選択するケースもあるでしょう。このような場合、足りない部分は「持ち出し」だと聞きます。本当に人生をかけたボランティアです。
ボランティア・・・様々な分野のボランティアがあり、この世界にも権力闘争があることを知り驚きましたが、ボランティアをする人の中には「1円も出費したくない」人や「暇だから友達を探したい」人や「解雇され仕事がなくお弁当を食べれるので」という人など様々な人がいろんな思惑を持って参加することもあるようです。これと里親さんを一緒に考えた場合、理解不能となるでしょう。理解できないから除外する・・・これが現在の状態であると感じています。自分のお金を使ってまで、24時間他人の子どもを育てるなんて何のために?と理解できない人が殆どなのです。それには、宗教の違いもあるでしょう。日本は血縁を重んじますから。しかし、そんな日本にも社会貢献として里親をしている方々が存在します。この大変な社会貢献をする方々に、もっと休暇をあげてもいいのではと思います。行政も社会も政治家も、里親さんを「利用」「活用」するばかりではなく、もっと実情を知る必要があると思います。時々、「里親制度を活用する」という言葉を耳にし、心のない表現だと感じ悲しくなります。