特定非営利活動法人白河花里倶楽部れぽーと

東北の南端福島県白河市で活動するNPO法人。2017年10月より、動物関連はアメブロ「花里れぽーと」で更新致します。

東北地震から1週間 年間放射線数値をX線数値と比較する

2011-03-18 15:40:53 | 放射能問題・除染
 県南地方振興局が発表している環境放射線測定値ですが、本日3月18日15時の測定値は、2.6(県南振興局HPより)。確実に減少しています。
 また、本日から一日の平均数値も発表されました。

 
     3月11日 0.06  
     3月12日 0.05
     3月13日 0.06
     3月14日 0.06
     3月15日 2.8   
     3月16日 3.8   
     3月17日 3.2   


 国や県は、この数値は「直ちに」健康に害を及ぼす数値ではないとしています。また、安全を訴えるために、集団検診のX線写真の数値が1回で600であることを比較数値として出しています。
 発表数値は1時間の数値ですので、一日平均数値に24時間を掛けてみます。例えば、3月11日は、1時間の数値は0.06ですが、一日となると1.44。これが1年間続くと525.6となります。
私たちは、普通でも500程度の放射能を1年間に受けているようです。

 さて、3月17日の平均数値3.2に24時間掛けると76.8になります。もし、これが1年間続くとなると 28032になります。つまり、胃のレントゲンを1年間に47回受けた計算です。

 「直ちに」という表現。疑問です。10年後20年後はどうなのでしょうか?

 私たちは、この数値を厳しい目で見守る必要があると思います。白河は、南相馬市と同程度の数値です。国や県の方針を待たず、無駄な外出を控え、雨や雪には触れないようにし、外出する時にはマスクと帽子をする必要があると思います。また、専門家が言っているように、外出時に着用した衣服と靴はビニール袋に入れて密封する。外気を室内に入れないように、換気扇は使わない。このような努力をするべきであると思います。

 「直ちに」とか、毎日漂う中で1時間という小さな単位の放射線数値と、1年に1度しか受けないレントゲンなどの数値を比較するという手口に疑問を感じます。もし、1年間に47回レントゲンを撮った場合の健康被害を教えていただきたい。

 白河市の水質について、市議を通して市役所に検査を申し込んでいますが、まだ公表されていません。国や県からの指示待ちという行政体質を感じます。

 今は、日々下がるであろう放射線数値を見守り、第一原発で命をかけて仕事をされている自衛隊、消防、警察、東京電力社員の無事を祈ります。神に祈るような思いで見守る方々が多いことと思います。

 昨夜、一人暮らしの高齢者から電話をいただきました。大きな余震で目を覚まし、テレビで放射線の数値を見て不安になったそうです。もし避難となったら・・・大きな不安を抱え、それでも皆が励ましあって生活しています。地震から1週間。今も続く余震。悲しみと恐怖は終わりません。ここでは、放射能の恐怖に不安を抱える人が増えています。水道は、80%が通水されましたが、高台地区の通水が大幅に遅れています。外出後、放射線を洗い流したくても水が出ません。また、ガソリンも不足しているために、長時間歩くか自転車で給水場に行きます。私は、1週間ぶりにシャンプーをしました。それを知った知人がお風呂を貸してくださるそうです。人の親切が身にしみます。
コメント (2)
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