特定非営利活動法人白河花里倶楽部れぽーと

東北の南端福島県白河市で活動するNPO法人。2017年10月より、動物関連はアメブロ「花里れぽーと」で更新致します。

衰弱していた県南保健所収容犬カレン、出所後2カ月経ちました

2014-11-14 20:08:07 | 福島県県南保健所 出所動物
今年の9月1日に捕獲され、9月8日に県南保健所を出所した老犬カレン。出所時は、糞尿にまみれ、強烈な悪臭を放ち、ガタガタと震えていました。立つこともできず、不自由な身体で震え・・・本当に哀れでした。もしかすると、あと数日しか生きないかもしれないと思いました。糞尿にまみれ、蛆が湧いた身体で死ぬのではなく、家庭の犬として看取ってあげようと引き取ったのですが・・・



2カ月が過ぎた今も元気にしております。



聴力は衰えていますが、視力は大丈夫。私を見ると追いかけてきます。毎朝、もう1頭の保健所出所老犬ギスケとカレンをドッグランで徘徊運動させます。その間に、ドッグランの草むしりやウンコ拾いや落ち葉拾いをしますが、カレンが追いかけるので、逃げながらの仕事です。



ご支援いただいた美味しいオヤツを食べてご機嫌のカレンです。笑顔が可愛い



室内では、低反発キッチンマットと毛布を敷いた上でスヤスヤ寝ています。オムツ姿が可愛い

昼間は静かですが、夜中に徘徊運動をします。時々ガツーンバターンという音で目が覚めます。徘徊防止用のフェンスに頭突きをし、時には倒して、床の上に寝込んでいたりもします。このようなことが面倒で老犬を遺棄するのでしょうか。

一昨年まで、私の家には寝たきりで高度障害者の義母が同居していました。最後まで在宅介護でしたが、それから比べれば、可愛い物音です。カレンは可愛いお婆ちゃんです。オヤツを食べる時も、とても優しく食べます。不自由な身体で、必死に私を目で追い、トコトコを追いかけてきます。2か月前の姿を思えば、嘘のようです。老いた犬の命であっても、間違いなく一つの命です。

2頭の老犬は、全く吠えません。徘徊運動時間は、時がゆっくりと進みます。老犬にとっての1日は、貴重です。過去を補うことはできませんが、できるだけ幸せな思い出をつくってあげたいと思います。

年齢的に、犬を飼うことは無理だと考える方々の中で、社会貢献がしたいと考える方・・・保健所の老犬を引き取るという方法もあります。そんな人が増えることを願います。


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