hamutaro's BLOG

Brilliant Bollywood

チャンギ、ブギス

2005-02-17 08:32:53 | Asia アジアのこと
夕べ ディスカバリー チャンネルで「チャンギ捕虜収容所の思い出」という番組を見た。チャンギ刑務所は 日本人小学校チャンギ校の近くにあるかつてイギリスが刑務所として建てたもの。私も見学しに行ったことがある。それが近々壊される(もう壊された?)ということで、ここに日本軍占領時収容された白人たちが訪れて思いを語るというもの。当時10-20代だった男女は陽気な老人だが、みな突然顔をこわばらせたり泣き出したりする。「我々は幸い生き延びたが目の前で死んでいく友人、同僚のことをおもうと今も涙が止まらない」「戦争を楽しそうに言うやつは戦争に行ったことがないんだ」という。戦争の与える苦しみに国籍や人種は関係ないんだなあと思う。日本もしきりに戦争の悲劇を語り継ごうとしているけれど、ぜひ自国民の話ばかりでなく、このような人たちの話も紹介してほしいと思う。シンガポール製作の番組のようだった。

また今夜日本映画専門チャンネルで「サンダカン八番娼館 望郷」が放送される。在星時、上映されていたのを見逃したので見たいと思う。インドネシアのサンダカンにあった日本人娼館の話。
大正時代 世界の最貧国だった日本からだまされたり売られたりしてきたからゆきさんはシンガポールにもいた。在星時 オープンしたブギス ジャンクションのあるところ。以前は怪しい界隈だったところが今は西友が入るにぎやかなショッピングセンターになっている。よく見ると一部に娼館の名残を残した建物で、細い路地の名前もそのまま ひそかに記して残している。探してみてください。オープン時、少女を売らねばならなかった日本がいまや大企業を送り込んでいることをおもって、しばし口を開けてピカピカの建物をみあげていた。「サンダカン八番娼館」を書いた作者山崎朋子がシンガポールのからゆきさんのことも同書の中に書いている。