HALクリニックの診察室から

Human Active Life…新潟で心臓血管外科のクリニックを開設した医師のひとりごと

夏はレモンの酸味を効かせて… ^_^

2012-06-27 19:21:08 | グルメ
 蒸し暑いが続いています。
とすれば、サッパリとしているものが食べたくなります 





「真鯛のレモン風味」

真鯛はどんな料理にも、どんな味付けにも馴染みますが、
夏はレモンの酸味が効くと美味しいですね 

今日はサッパリとして一品で、お口の中がスッキリとさせましょう 

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脂質異常… L/H比をめぐって(続き)

2012-06-27 14:18:19 | 健康

 前回のブログ「脂質異常… L/H比」から時間があいてしまいました。

http://blog.goo.ne.jp/halclinic/e/fafdcba7801d925e5a14747fa51eb43a

 

 

 

悪玉コレステロール(LDLコレステロール)と善玉コレステロール(HDLコレステロール)

の比率が「L/H比」(悪玉が善玉の何倍あるか)です。

「悪玉が多くて、L/H比が高いと動脈硬化が起こりやすい」

ことがわかってきました。

 

 

 

動脈壁に悪玉コレステロールが溜まって、アテロームでできています。

昔は、このような状態になると元に戻らないと思われていました。

でも、最近の研究では「アテロームの退縮」が起こりうると 

 

 

まずは「悪玉コレステロールを下げる」ことが重要です。

どこまで下げればいいかは明らかではないですし、個人差もありますが、

悪玉コレステロールを下げることが必要です。

 

 

さらに、「L/H比を下げる」ことも重要であることが分かりました。

L/H比が2以下になると動脈硬化が進みにくく、1.5以下まで下がると

プラークが退縮する可能性があるというデータが報告されています。

 

つまり、「悪玉コレステロールを下げ、L/H比を下げる」を目指します。

この目標を達成するには、「食事療法」と「運動療法」で到達するのは難しく、

「スタチン」という「脂質異常症のお薬」が有効です。

最近では、脂質異常症の治療として一般的になっています。

 

でも、これで本当に動脈のプラークが退縮するのでしょうか?

当院も開院2年を過ぎて、経過をみている患者さんのなかには

頚動脈や冠動脈のプラークが退縮していることを確認できている患者さんが

いらっしゃいます。

 

 

 

積極的な「動脈硬化管理」を行うことで、動脈硬化の進行を阻止して、

心筋梗塞や脳梗塞を予防できればいいな~と思います。

 

 

でも、動脈硬化の成り立ちや進展は単純ではないため、

実際には理想通りにいかないことも多いのが正直なところです。

とはいえ、今できることから少しずつ始めて、元気で長生きする

「健康寿命」を伸ばしませんか?

 

 

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