老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

有料 老人ホーム

2017-03-21 09:53:47 | 俳句
  

2~3日前に、新しく建った「高齢者複合施設」の内覧会があったので見学に行く。
安心、安全を詰め込んだ高齢者複合施設というのが、うたい文句になっている。

高齢者施設とは思えない立派なホテル並の玄関。
最新の福祉機器がそろえられている。
ベットのまま入れる浴槽、に看護師の常駐など、まあ尽くされた設備になっている。
超高齢者にとっては。


      

最上階のラウンジのような食堂を見学する。
八栗山、市役所、海 小豆島が見える。
隅に介護ベッドが置かれている。


そして四方の窓からは、いつもの散歩コースが俯瞰できる。
我が家の二階から見るのと大した差はないけれど、細部にわたり散歩をしている、露地の奧、径が見える。

夕暮れ時の我が家の方向も窺うことができた。

美しい立派な外観の中の建物内部は 可も無く不可も無く 全き 高齢者の施設である。

淋しくなった。

施設内において、介護サービス計画に基づいて (食事 排泄 入浴)機能訓練のサービスが受けられることになっている。

「明日あると思うこころの 、、、、、、 」
と親鸞上人の歌の詞ではないけれど、
強がりを言っている私が、いつ何時 このような サービスのお世話にならなくてはいけないとかと考えてしまう。

        

JRの駅まで7~8分 高速のバス停留所まで10分ほどの  ロケーションにこの施設は建っている。
スタッフが云うには、家族が来るには便利なようにとりはからっています。
田舎だけでは賄えない入寮者を都会に焦点を当てているらしい。

これも又 悲しいことだ。
姥捨て山じゃないんですよ。

    
     ⚘     菜の花やまなうらにいつも母のゐて 

     ⚘     野に立ちて領巾振る春の夢ん中 
コメント
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