老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

近所の散歩径

2016-09-25 00:04:17 | 俳句

ため池の土手の裾に咲いた彼岸花。
池の水を使用して稲作を作る農家が何軒かで管理をしている。
春の草焼き。夏草を刈る。この方達の管理と手いれで池の堤は、私にとって気持ちの良い散歩径である。

暑い夏の間は病気がちで、とんとこの径にはご無沙汰をしていて今日は久しぶりに歩いた。
彼岸花に目を奪われた。
近づいて写真を撮る。
釣鐘人参がぽ、ぽ と紫の鐘を風に揺らしている。
少し行くと、吾亦紅が咲いている。
どちらも生い茂った草むらの中。
咲き初めた風情で、ほんのわずかであるが、見つけた時の う。れ。し。さ。今に沢山、咲くに違いない。

振り向けば海。
今日の海は碧くああ、綺麗と声が出た。なのに、空の色はどんよりとした鉛色。
この海と空の色の違いはなんだろう。こんなことも初めてだ。
沖を行く白い巨船を撮ったのだが、望遠レンズが今日は上手くはたらかずピンボケだった。

       

彼岸花が終わると芒が風になびき出すだろう。

「おーい」
と声をかけて手を振ってくれる人がいる。

       

近所の御夫婦が、実りかけた田圃の向うにいる。

      🍒    顔を見に稲刈る頃に帰国すと

娘さんが、アメリカに嫁いでいる。
旦那さまが日本贔屓の方で田植と稲刈時分にはいつも、帰国をしている。
嬉しそうな御夫婦。

      🍒    釣鐘人参いつか鐘の音聞かせてよ

      🍒    吾亦紅堤に小さき石仏

      🍒    閼伽桶にあふれさせあり曼珠沙華

      🍒    この里に棲むでよかつた吾亦紅


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袋  (NO 8)

2016-09-24 11:03:00 | 俳句
        

自分でもあきれる。
次から、次と、袋を沢山に作ったものだ。
本屋で手芸の本を見つけると片っ端から求める。
これぞと思う袋のページを繰る。手持ちの生地が目まぐるしく頭に入ってくる。
あるある、手持ちの中にこの袋に適した布がとなると一刻もおしまず手芸タイムに。
(これ、作ろ)と決めると、持ってゆくあてもないのに製作にかかる。

     大島紬を繋いだポシェト。

          

色違いの布を繋いだだけ。簡単で軽い。
素材が良いから十分にかっこよい。買物の時にお財布とスマホと鍵がはいれば結構、結構なポシェト。

二、三日は家に籠もっていた。
手芸で肩を凝らさぬ程度にチクチクと針を動かす。



「俳句自在」の中から気になった言葉。
たとえ形が整ってい、意味は通じても単なる記録や報告は駄目である。
この手の句がじつに多い。
つまり、よくある俳句の形、さらには発想をまねてよしとしている。
自分の実感を大事にするように心がけよ。
既成の形や発想に陥らないためには、自分の心の動きに敏感でなければならぬ。
自分がいま何を感じ、どう考えているか。わかっているつもりの人は多いが、わかっている人は数えるほどしかいない。
これがわかれば、あとは俳句形式との格闘ということになる。

     🐢    忘るなよ終の朝餉の寒卵   蚊張清一

     🐢    まだ生きて七草粥の箸二膳    山田歌子

     🐢    素うどんに宝珠を一つ寒卵    木下まこと

この月の巻頭句 三句

小池劇場にうつつを抜かしている時ではない。
散歩に出よっと!

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露草

2016-09-23 11:02:38 | 俳句

       
         東山魁夷  露草


朝から、おかしい空模様。
豊洲市場の問題と同じおかしさ。晴れたり曇ったり。

「天くだり」ありきの問題だと思うが、まだコメンテーターも、都民もわかっているけれど、口には出さない。
主役は、幕の後ろで、出番が近い?槍玉にあがることを恐れつつ、お控えなすっている、、、って感じ。

我々観衆は小池劇場の舞台を意地悪な野次馬の如く主役の登場をいつかいつかと待っている。

親方は日の丸と
上司の目顔を見て仕事をやっている小物役人が、現在寝られない日が続いているだろう。
サラリーマン(都庁職員)は気楽な稼業とちんたら、ちんたらお日さまが西へしずむのを待っていたけれど、こんな時は詰め腹を切らされて一件落着、、、か?都民が黙っていまいよ。高い税金を払っているもんな~。その上司が一週間に二回しか登庁しなかたり、子供をヘリコプタ-に乗せて視察に行った「石原」と漫画を税金で買う「舛添」だから、やる気起らないよな~!
何とか洲会病院から5000万円もらった知事もいた。
普通のサラリーマンは5000万円もの大金は一生働いても退職金としても貰えないよ。「なあ猪瀬君」

税金が、預金通帳に残高を確かめなていないで、落ちなかった時、督促状が来て、督促代と利子がついている。
こんなことが、、、以前、銀振りにしていなかった時、督促状がきた。
え、え、え、、、銀行の受け取の控えが有ったので役所へ「おかしいですぞ」と調べてもらたったら、未だ先の月に記入をして、督促状を送ってきた。
こんな間違いは日常茶飯事。記入すべき月を飛ばしているのだ。
役所へ行って見てご覧。楊枝咥えて、サンダル履きで仕事をしている。
夏は楽しいよ。最近、制服が無いから、女性はアッパッパの胸が大きく開いた服や、Tシャツでいるから、男性市民は目の保養ができるよ。街を歩いているギャルが市民窓口を闊歩しているみたい~。

最近も高齢者の健康保険の件で市役所に行く。
支所やらとがあって、「本庁では解りません、支所へ行って下さい」と夫はたらい回しにされた。平成の大合併でこんなことになっているのだと思うけれど、住民のことより職員の身分の確保で課を本庁だ支所だと、何か所にも散らしているとしか思えぬ。
車持っていない老人はどうするの。

(全ての吏員がそうではないです。真面目な人が大半だと思いますが、中にはこんな吏員がいるってことです。)


      ☆    露草の露ひかりいづまことかな   石田波郷   

      ☆    鎌の刃は露草の花つけてをり    長谷川櫂  

二句とも優しい眼差しがゆきとどいている。
細部を捉えて句に詠いあげる力。二人とも好きな俳人の筆頭。


露の世の中。
目まぐるしく世は変遷をしている。
小池劇場もいつか、人の口端にのぼらなくなり、過去の出来事に。。。。
そう遠くもないだろう。



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2016-09-22 10:25:06 | 俳句
       

  読売新聞 「 四季 」 より

       大岡 信

            だれにも見えない馬を

            ぼくは空地に飼っている

 詩「ことばことば」の最初の二行。

            ときどき手綱をにぎって 

            十二世紀の禅坊主に逢いにゆく 

と、続く。禅坊主はとうに肉体を失い、言葉に昇華している。
ならば「馬」は時空を超える名馬、想像力だろう。(自選大岡 信 詩集から)
                                  長谷川 櫂
 
   


   

今日は秋のお中日。
台風やら、天候の関係で、故郷の父祖のお墓参りができなかった。
少し雨が残っている。
夫が一人でお参りに行った。
私も一緒にと云ったのだけれど、私の風邪の予後の健康を心配をして、留守をしていろと一人で出かけて行った。

「四季」の切りぬきから、この詩を見つけた。
わずか、四行だけでも、心にしみ入る詩である。
もう少し、詳しく読みたいと、ネットで調べたが、残念なことに、後のつづきは無かった。

写真の馬は、詩の馬とおおきくイメージは離れているが。。。

この二、三日はもやもやとした今日の雨のような気分であった。
世間の読者は、大岡信の詩は抑圧からの解放、精神が浄化されるとも評をする。私も大きな宙に抱かれる何かわからぬ、いつもの何かを感じる。上手く表現ができないが洗われたような気持ちになっている。


雨が激しくなった。
故郷の空が気にかかる。
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台風一過

2016-09-21 11:38:25 | 俳句


台風一過。
知り合いに、台風見舞いの電話をかけたり、かかってきたり。
ずいぶんと日本列島に傷あとを残して行った。
おかげさまでここ、讃岐は被害が無かった。又故郷も。

涼しくなったから、少し休んでいた、お裁縫を本格的に。
暇な時、パッチで炬燵かけにでもと、挑戦をしていた作品を仕上げなければ。
暑い時は、綿を入れた作品は、持て余す。
涼しくなった今からが本番だ。

縦、横 2メートル。

      

木綿生地を集めて、配色よくパッチした。
白を土台にしたなが、ちょっと失敗かな。汚れが目立つ。
      
チクチクと縫っている時は俳句も世の憂さも全て忘れている。

      

今日はブログのねたも無い。

拙いブログを、どこの誰だかしらぬ人が読んでいる。
まあ、考えると、恐いことだ。ただ、好きで書いているが、学問も俳句も極めていない。
良い人ばかりが目を通してくれていると思っているけれど、中には知り合いが 粗を探して、こんな事を平気で書いて恥さらしが、、、と笑っているかもね。

自己顕示欲が強くなくては、下手な俳句を作って、発表して平気ではいられぬ。

日頃、思っていることを吐露したら、少し気が晴れた。

     

姫 が邪魔しに来た。
「母さん ナニシテル ニャーン」

          

「もう、もう、邪魔をしないで 姫 降りなさい」

          

さあー 今日から、タペストリー?炬燵の上掛け?の仕上げを、、、。
頑張ってやろう。

 
      🍒    爽やかや良き句を選ぶ良き眼

      🍒    茣蓙敷いて花野に母と遊ぶ夢

下手なブログを最後まで読んでくださってありがとう。
今日も下手な俳句を載せました。







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