老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

   酔芙蓉

2020-09-16 23:58:48 | シニア
 


酔芙蓉を見に行く。
誰が名付けたか粋の名前だと思う。

      

結願時へあと一里くらいの街道筋に咲いている。
少し遅かったのか散りかけ萎んだ花が多い。

     ☆     酔芙蓉記憶どうりの山の辺に 

         


狭い二車線道路に沿うて24~5メートル咲いている。
車を降りて写真を撮る。連れ合いの車は、ここに止めておけぬから、ずーと先で待っている。

      ☆    酔芙蓉悪年よりにはなるまいぞ

 
       
  

天気予報どおりに雨粒が落ちてくる。
たいした降りにはなりそうでない。安心する。

     ☆    酔芙蓉雨の気配のしてきたる

      

自転車に荷物を積んだお遍路が遠ざかる。
健脚らしく坂道をすいすいと登ってゆく。
太い太股。日焼けをしている。
何日かけて八十八ケ所をまわるのだろう。そんな、いつもの事を思いながら見送った。

     ☆    芙蓉咲く刃物研師が来る頃ぞ

     ☆    酔芙蓉駄句が名句になればなあ

     ☆    蕎麦の畑けぶりてをりぬ山の雨

     ☆    萩月の火の見櫓と天文台

        


一人で吟行。
今日は作れずとも、ふっと記憶に残っていて句が生まれることが多々ある。

コメント
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