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老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

    記憶にございません !

2018-03-13 10:46:31 | 俳句

         

散歩の帰り、花屋さんの前を通りかかる。
苧環の鉢植が。
品種改良をされた、紅色の苧環。花びらも八重になっており、派手な色目の花だ。
我が家に咲く、紫色の花びらの苧環とは大いに違っている。
嫌いな花は無いけれど、伝統と現代に分れる俳句のようだとふっと思った。

義経が愛した静御前が、
   「しずやしずしずのおだまき繰り返しむかしを今になすよしもがな」
と詠ん花だ。
紫色の苧環からはこの歌の感じが伝わるが、この品種改良をされた苧環からは、わびさびの一かけらも感じない。
花に罪はございません。

   

これを書きながら、花の名前を家に帰り着くまでは憶えていたのに、今朝になると忘れている。
メモか、カメラにでも収めていなければ、記憶に残っていない。今さらながら、哀しい。

「記憶にございません」
昭恵さんに、贈ります。
よもや証人喚問で国会に呼ばれることはないでしょうが、憶えておくと便利な言葉ですよ。


     ☆    流れたる花屋の水の氷りけり    河東碧梧桐

     ☆    燕の子花屋の始終見てそだつ    石原英子

     ☆    花屋の荷花をこぼすは雪柳    大谷碧雲居



      🍒    春灯やおしゃべりしてる花舗の花

      🍒    雛段のやうなる花舗の棚なりぬ

      🍒    楉して甕に枝垂れる白き梅