
散歩の帰り、花屋さんの前を通りかかる。
苧環の鉢植が。
品種改良をされた、紅色の苧環。花びらも八重になっており、派手な色目の花だ。
我が家に咲く、紫色の花びらの苧環とは大いに違っている。
嫌いな花は無いけれど、伝統と現代に分れる俳句のようだとふっと思った。
義経が愛した静御前が、
「しずやしずしずのおだまき繰り返しむかしを今になすよしもがな」
と詠ん花だ。
紫色の苧環からはこの歌の感じが伝わるが、この品種改良をされた苧環からは、わびさびの一かけらも感じない。
花に罪はございません。

これを書きながら、花の名前を家に帰り着くまでは憶えていたのに、今朝になると忘れている。
メモか、カメラにでも収めていなければ、記憶に残っていない。今さらながら、哀しい。

昭恵さんに、贈ります。
よもや証人喚問で国会に呼ばれることはないでしょうが、憶えておくと便利な言葉ですよ。
☆ 流れたる花屋の水の氷りけり 河東碧梧桐
☆ 燕の子花屋の始終見てそだつ 石原英子
☆ 花屋の荷花をこぼすは雪柳 大谷碧雲居
🍒 春灯やおしゃべりしてる花舗の花
🍒 雛段のやうなる花舗の棚なりぬ
🍒 楉して甕に枝垂れる白き梅