4月5日(木曜日)十日目
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勝手に、本当に勝手に、「この点滴でおしまいですからね」と言われたら、それで、もう、退院だと思い込んでしまっていた単純さ。ところが、朝一番に、「点滴の交換ですよ。もう、これでおしまい・・。明日の朝まで大丈夫・・・」と、看護師さんが、大きなバッグを持ってきた。
「明日の朝??」・・・妙なことを言うなぁと聞き逃していたのだけれど。今度は、日浦Dr がやってきて、「どうですか。点滴はこれでおしまい・・。後はお薬で対処しましょね・・」と言い残して消えた。
ところが、お昼が来ても、「退院」だと書類も何も回ってこない。そこで、看護師さんを捕まえて、「私の退院はどうなってるの・・・」というと、「そんなこと、聞いてません・・」と、つれない返事。そら、ドクターからの指示がないと何も出来ない看護師である。
そこで、「ドクターに明日、お仕事が入っているので、今日中に退院させてもらわないと・・と言ってきてくれ」と、乱暴な患者である。日浦Drはすぐにやってきて、「点滴は今日でおしまい。明日からはお薬で対処。そう、言いましたよね。退院なんて一言も言ってませんよ。」
あと・・・、云々があって、「じゃぁ、外泊にしましょう」ということで、木・金・土・日と外泊になった。点滴がないのならば、家で薬を飲んでいればいいじゃないか・・という論理だが、Drにすれば、また、胸水がたまるかも、また、おしっこが出ないかも・・・と、不安はいっぱい、あるわけで。
「あんた、医者と掛け合って、無理を押し通すなんて、すごいなぁ」と、同室のおじさんがあきれていたが、「無理を通せば、道理が引っ込む」。ま、これが、凶と出るか吉と出るかはやってみなけれりゃわからない。
看護師さんから外泊願いを受け取ったら、もう、糸の切れた凧みたいなもんだ。スーパーで今夜の食材を買い込んだら、我が家へと一目散。我が家では、更新切れになっているブログの追加更新に追われた。入院していた40日間を更新するのだから大変だ。
本文は病室で書きためた日記集である。それに画像を重ね合わせながらの作業ながら、1日分が1時間以上かかってしまう。そうこうしている内に、オシッコの量が激減しはじめた。昨日はあんなに勢いよく出ていたものが今日は病院から少なくなってしまった。
今日の掲示板はこれ。「るす寺に せい出して咲く 桜かな」という小林一茶の俳句から。こういう句もあった。「いざゝらば 死(しに)げいこせん 花の陰」 見事な桜の花を見て日本人はどういうわけか死を連想するようである。お釈迦様の入滅が2月15日(涅槃会)ということに関係しているのかも知れない。こんな句もあった。「ちる花を屁とも思はぬ御顔哉」、「ちる花や土の西行もうかれ顔」、「大川へ 吹なぐられし 桜哉」、「ちる桜 けふもむちゃくちゃ くらしけり」、「日本は 這入口から さくらかな」、「桜花 何が不足で 散りいそぐ」、「なまけるな いろはにほへと 散桜」・・・。まだまだ、たんとあるらしい。
じゃぁ、また、明日、会えたら、いいね。