まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

アイリスを 抱いて微笑む 六地蔵

2015年05月13日 | 今日はすっかりとアートの世界

 さぬき市地方は、高気圧に覆われて晴れている。気温は12度から27度!!、湿度は56%から29%!!、風は2mから4mの東の風が気持ちよかった。明日の14日は、引き続き、高気圧に覆われて晴れる見込みらしい。

 

 台風一過、今日は天気が良くなったもので、少しばかり遠出をして、丸亀市にある丸亀城内にやってきた。ここは、丸亀市立資料館。

 

 ここで、「丸亀六代藩主京極高朗展」をやっているので、これを見るためにやってきた。京極高朗は江戸時代後期に丸亀藩を治めた六代目の藩主で、歴代の丸亀藩主の中で名君として称えられる人物である。在任期間には、藩の財政難、鳥居耀蔵の預かりなど様々な問題に直面したが、苦労を重ねてそれらに対処し、数々の業績を残している。

 

 毎年、丸亀お城まつりにあわせて、南条町にある京極家の菩提寺玄要寺では、高朗の遺徳を偲び京極高朗公の墓前祭が行われている。平成8年より始まり、本年は20回目の節目を迎えたので、これを記念して丸亀市立資料館蔵の資料を中心に、高朗の業績と生涯をたどる展覧会を開催しているのだという。
 
 
 
 これが、肖像画の衣装らしい。
 
 
 
 次に向かったのが、仲多度郡多度津町にある「多度津町立資料館」。ここでは、「写真展・たどつ今昔 懐かしの町並み・風景」という写真展である。明治期には、四国の近代産業発祥の地として近代化を牽引していった多度津町の懐かしい町並みや風景の移り変わりを見てもらう目的で、昭和初期の写真を中心に展示をしているのだという。
 
 
 
 こうした子供たちの様子を写したものが懐かしいと思った。町の風景は見てもよくわからない・・・・。
 
 
 
 こういうものは、町民が見れば「あ・・・」と思うのだろうが、私には何がなんだか、よくわからない。
 
 
 
 続いてやってきたのは、高松市亀水町(たるみちょう)にある、「瀬戸内海歴史民俗資料館」である。ここも拝観料は無料である。
 
 
 
 ここには船や漁業に関するものが多く展示されているのだが、今回は少し趣向が違っていて、「人形」というシンプルな企画展。サブタイトルが、--呪術・信仰から祀り・芸能・玩具まで--というもので、
 
 
 
 今回は、土偶や人形(ひとがた)・流し雛、身代わり人型、身代わりサル・雛人形・八朔人形・嫁入り人形などから、この「リョースケサン」という人形や阿波デコのヨベッサンやふなだま」さんという漁船に乗せる人形も展示されている。
 
 
 
 これがフナダマ(船霊)サマの中に納める「ひとがた」である。阿波でこ(木偶)が瀬戸内海では漁師の井神様になっていた。そして、祭りと人形、見世物からおもちゃ、フィギュアから消しゴムまでが展示されていた。
 
 
 
 次にやってきたのが、高松市牟礼町牟礼にある、「高松市石の民俗資料館」である。さすがに、ここではすっかりと飽きてきてしまった。それでも、勇気をふりしぼって、長い石段を昇って行った。
 
 
 
 石の民俗資料館だけあって、さまざまな石のオブジェが並んでいる。これもその一つ。手前が、「アン・ツーゴの家内」で、奥にいるのが、「アン・ツーゴ」だという。盛岡量基さんの作品で、来年には子供が生まれるのだそうだ。
 
 
 
 ここでは、張り子作家の「宮内フサ展」をやっている。「奉公さん」に代表される郷土玩具・高松張子の作者として、宮内フサさんは全国に知られ、その手業は、子へ孫へと、現在まで引き継がれている。今回、宮内家をはじめとする、多くの方々の御厚意によって、「子へ孫へ」と大切に受け継がれてきた、宮内フサさんの郷土玩具や手紙等をまとめて紹介している。
 
 
 
 これが、代表的な「ホーコー(奉公)さん」。わが家にもフサさん84歳の時のホーコ-さんがいたが、台風で流されてしまったことである。
 
 
 
 今は、娘のマサエさんや、お孫さんたちが、この「高松張り子」を受け継いで継承している。
 
 
 
 今日の掲示板はこれ。「人間は耳が二つに口一つ 多くを聞いて少し言うため」というもの。しかしのかかし、会議や集会などを見ていると、やはり日本人は議論が苦手なのかな、と実感する。何が欠けているのだろう。それは「聞くこと」である。おしゃべりな人は議論ができない。では何をしているのか。一方的な「発表会」である。自分の思いを伝えることにご執心のあまり、他人の言葉が耳に入らないのだ。結局人間が他者や異文化を理解できない根本は、自らの耳元と口先に問題があるのかもしれない。
 
 
 
じゃぁ、また、明日、会えるといいね。


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