まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

佛を信ず 麦の穂の 青きしんじつ

2008年04月08日 | 自然
 朝方は曇っていて肌寒かったのですが、お昼前からは暖かくなってきて・・暑いくらいに・・・。気温も19度を超えていたような・・・。でも・・風は若干・・・強かったような・・・。

 

 桜の花も・・ほぼ満開状態・・・。早いところでは・・・桜吹雪寸前状態・・。ハラハラと花弁が舞う程度・・・。週末までもつでしょうかね・・・。

 今日は・・・花まつり・・。お釈迦さまの生まれた日です。あの有名な・・・

 七歩歩いて・・・「天上天下唯我独尊」とおっしゃったという日・・。

 たとえ話で、いくらお釈迦さまが偉くとも、生まれた瞬間に七歩も歩いたりはできません。幼稚園などでは・・白い象さんの人形を引いて歩いておりました。

 

 右手を上に、左手を下にした・・・お釈迦様の子供の像に、甘茶をかける儀式を「灌佛会:かんぶつえ」ともいったりします。お釈迦様の誕生を・・・天上天下のあらゆるものが喜び・・・歓喜の雨を降らせたのでしょうね・・・。それを象徴しておるのでしょうね・・。

 でも・・そういう光景も見かけることはなくなりました。やってるお寺さんはいくらもあるのでしょうけれど・・。

 

 そろそろと・・・桜の花も散り始めて・・・「花むしろ」「花いかだ」が見られるようになる頃です・・・。

 「散るさくら 残るさくらも 散るさくら」・・・ご法話の題材になるお話です。

 「この私も・・・あの桜のように・・・散っていく桜であるし、たとえ、いっとき、残ったとしても・・・いずれは散ってゆかねばならないこの身だからね・・」

 後生の一大事に早くに気づいて・・・この人生を大切にしなさいよ・・というお話に・・。
 
 

 四月に入って・・・早くも八日。ようやくに決済とか契約とかが動き出して・・・、新年度が動き出したようです。二月上旬から停止していた作業が、これから一気に動き出すのです・・・。やれやれ・・・というか、これからだというものか。

 

 そう言えば・・・少し前、昨日だか、おとといだかに、「放哉忌」を小豆島でやっていたような・・・。自由律俳句の尾崎放哉が小豆島の土庄町、南郷庵で亡くなったのが今頃であったのでしょうか・・。

 その師匠である・・荻原井泉水・・・が詠んだ…俳句。

 「佛を信ず 麦の穂の 青きしんじつ」

 「佛を信ず」に思い至らす麦の穂の青さ。季感の把握が的確。一粒の麦から育ち、青い穂に幾多の実を結ぶ。麦の穂の、先ずは形となっと青さに佛の一途さを見たのであろうか。麦の穂の青さが訴える強い印象に佛性が象徴される。

 という句は・・・なぜか、私のこころを離れない・・・。俳句らしいところは何もない。これでも俳句なのか・・と思うのに・・・この句は・・・私を離れない。

 じゃぁ、また。 

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