昨日載せたヒオドシチョウがいたのと同じ場所で同じ日に見掛けたミヤマセセリ。蛾のように見えるがセセリチョウの仲間だ。♀と♂で翅の色模様に違いがあり、いつも翅を開いて留まるから雌雄の識別は分かりやすい。これは前翅に白い帯模様があり、後翅の淡黄色の斑点模様がはっきりしているから♀だろう。幼虫の食樹はクヌギやコナラなどで、早春に年1回だけ羽化し、成虫が幼虫の植樹の葉裏に卵を産み、卵が孵化した後は5月頃から翌年まで幼虫で過ごすという。棲息数がそれほど多くない希少種だから、絶滅危惧種に指定している県もいくつかある。直ぐに飛び立ってしまったから、残念ながら画像はこの1枚だけしか撮れなかった。

