角岸's blog (Kadogishi s' blog)

酒、酒&映画・・時事問題?

昨日の続き。ある意味凄い映画「ギャラクシー街道」。・・・なんと言ったらいいか・・・ 

2015-11-25 16:20:02 | 映画

 映画ネタ久しぶりっす。 ぶっちゃけ更新してないだけで、ちょくちょく映画は見てるんですが、レビューサボってました。 

で、最近面白かったのが「ジョン・ウィック」

それから、ちょっと前のフランス映画「ボヴァリー婦人とパン屋」もなかなかよかったです。

 ダントツすごかったのが「キングズマン」

 今年はスパイ映画の当たり年みたいで、夏には「ミッションインポッシブル」の最新作あり(これもなかなか良かった)、冬12月には「007/スペクター」上映されますが、秋のこの映画はすごかった!!
シュールな笑いとキレキレのアクションで物凄いの一言に尽きます(DVD出たら必見)!!
----------------------------------------------------------------------

 さて・・・さてなんですが

 えー、ちょっと訳あって、ひょんなことから観賞することになった、三谷幸喜監督作品の最新作「ギャラクシー街道」。ジャンルで言ったら、コメディ群像劇なんですが、はっきり言って笑えません。

 まぁ、一言でいってドン引きします!!

 「キングズマン」のシュールさは、悪趣味に落ちる一歩手前の崖っぷちで踏みとどまり、見るものをうならせますが・・・こっちはもう、奈落の底に落ちちゃってます。

「お前は、このシュールな笑いのセンスがないだけだよ」と言われればそれまでなのですが、小生は「マルちゃん正麺」役所広司さんのごとく「嘘だと思うなら見てみてください!」と断言できます。
 
 小生は基本、自分が是非お勧めしたい映画を紹介することにしており、貶すようなマネはしたくありません。映画批評家でもない素人の小生がとやかく理屈こねて作品に難癖つけるようなことはちょっと抵抗があるからっす(なので、酷いと思う映画はこのブログではスルー)・・・しかし、しかしこりゃぁアンマリじゃあないでしょうか。
 
 今日び、休日でも行事などでスケジュールに追われる現代人の時間を2時間使い、1700円いただいて活動写真見せるんですから。
 配給の東宝と制作のフジTVさんは、ホント公開にあたってちゃん試写ちゃんとしたんでしょうか?
 そこで、何にも意見出なかったのか、本当に不思議です。

 数々の三谷作品のファンである自分には残念というかショックというか、ほんとにガッカリ。
 断っておきますが、期待していたのに裏切られたというわけではありません。むしろ上映前、チープでシュールなこの作品のチラシ見た時、嫌な予感はしてたのですが・・・

 ・・・・中身はその期待(不安?)を上回る酷さ!!

 あの数々の映画作品の舞台劇を映像化したかのような群像劇の名手はどうなっちゃったんでしょうか? 映画見たことない人でもTVドラマ「古畑任三郎」くらいは見たことあるでしょう。巧みに張られた伏線がラストに一気に見事なオチでカタルシスを迎える見事な三谷脚本に、皆さんも舌を巻いたはず。(一方、本映画は伏線もなければ、ラストへ向かってまとまるそぶりも見せず、話がバラバラのまま、ホントオチも無く終わっちまいます)

 で、この作品のどこが酷いかなんていちいち書きたくありませんが・・・・
 
 例えば例えば・・・

 宇宙人娼婦の斡旋屋とその女を買う真面目医者のエピソードの下品さ加減と言ったら、もう赤面なんてもんじゃありません。
 
 その娼婦は特定のアジア国を思わせるデリヘル嬢で、もう下ネタ満載(もろ嗚咽をあげる)の卑猥な悪趣味な演出。

 さらには妊娠する男宇宙人の出産にあたって、雄叫びを上げる「妊夫」の股ぐらを全員で、凝視しながら一喜一憂する胸くその悪くなるシーン・・・

 知的障害者を思わせる中年女性店員に向かい「バカ」「バカ」と罵る主人公店長の差別的な不愉快な演出・・・等々まだまだ書いたらきりがありません。

 全編ほっぺた引きつりっぱなしっす、小生。

 現に、前に座っていた、小学生の男の子を連れて見に来ていたお母さん、後ろに座っていた同じくご家族の皆さん、とても笑い声などありませんでした。(斜め前にいた中年の男女は、失礼ながら卑猥な笑い声を立てていましたがね)

 そうなんです、これをほのぼのしたファミリームービーと勘違いして、家族で鑑賞したらエライことになっちゃうんです。お父さんもお母さんも氷つくに違いありません。
 もし、この冬休み、家族でこの映画を見ることを計画していたとしたなら、是非その前に一人で鑑賞して、小生が言ってることが嘘なのかホントなのかを確かめて頂きたいと強く進言いたします。

-----------------------------------------------------------------------------------------------

 さて、様々書きましたが、三谷幸喜さんは日本を代表する脚本・演出家であることは間違いありません。なので、今回はちょっとした前衛的実験上の悪ふざけだっただけかもしれません。

 年明けからは、戦国時代一の花のある武将、真田幸村を描くHNK大河ドラマ「真田丸」が三谷脚本で始まります。

 かつて池波正太郎先生の大傑作「真田太平記」がNHKでドラマ化されたことがありますが、それ以来の本格的な真田物で小生は大いに期待しています。

 三谷先生には、体を御自愛なさって、是非、いい本を書いて頂きたいものです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿