まなびの途中

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色々な出会いがありました。
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学んだことを書いてまいります。

誰が、過去の総決算をやってくれるのかしら?

2007年07月25日 | 政治
【主張】天下り聴聞拒否 官僚はそこまで偉いのか

  国家公務員の天下り根絶策を検討する政府の有識者懇談会が行った公開ヒアリ
  ングに、出席を求められた中央官庁の事務次官OB7人全員が欠席していた。
  官僚の傲慢(ごうまん)ぶりも、ここに極まったというほかない。

  しかも、事務を取り仕切る行政改革推進本部事務局と次官OBの各出身省が、
  いわば合意の上で、本人に連絡すらしていなかったという。
  ある財務省幹部は「先輩に対し、公開ヒアリングという官邸のパフォーマンス
  に出てこい、といえるわけがない」と言い放ったという。公務員としての立場
  を忘れた許し難い暴言といわざるを得ない。

  懇談会の議論を実りあるものとするには、官邸の強力な後押しが不可欠だ。安
  倍晋三首相の強いリーダーシップが求められている。

道路公団の時でもそうであった。
官僚が、かなりの抵抗をみせるという事例。
今まで、嫌というほど見せ付けられる。
社会保険庁のときでもそう。
歴代長官に、退職金を含めた「拠出」を願い出ても、結果が出なかった。

こういった官僚の存在自体を「問う」色々な試みは、
過去、何度も取り上げられ、俎上にあげつつも、
いつもなし崩しにあってきた。
また、この問題が、きっかけで、政治生命を絶たれた議員もいる。

各新聞は、こういう時には、「官邸の強力な後押しが必要」とコメントしているが
その他の案件では、
強力になった官邸の「力」に警戒を強める。

結局のところ、天下りがどうのこうのというのではなく、
結果責任を問わなくてOKという組織が、そもそも「前例主義」という
官僚の実態であって、
それを今さら、過去のことを、
俺のせいみたいに、説明責任を果たさなければならないと言うこと自体、
どういうことなんだ、
というのが、彼らの、簡単なロジック。

このことは、大騒ぎしなくったって、自明のことであり、
そもそもヒアリングなんかしなくったって、
誰もが、実態なんか、知っているはず。
まるで、聴聞会を、「公開」で開くこと自体、
何かのパフォーマンスにとられるかもしれない。

そもそも、最近言われている「国家権力」って、
何を指しているんだ?
政治家が、こうやって、官僚に適当にあしらわれているのを見ると、
国家権力って、「行政」のことなのか?って、
何も知らない人が見たらそう思う。

ここぞとばかりに、メディアも野党も、安倍政権を叩いているが、
今、問題になっている案件は、
安倍総理が政権時代に行った「政策」「行政管理」ではないはず。
まさに安倍さんが言っている、
戦後レジウムの脱却に他ならない。

ということは、いまだかって、どのメディアも野党も
問題にしてこなかったが、
まず、税収40兆円とかいう「予算」で、
この日本が、果たして、運営できるのか、という「検証」である。

そうなれば、この国の運営を「委託」できる「政権」という目で、
初めて考えられるんではないか?
その官僚の「あり方」ですら、
もう、嫌というほど問題にされている「公益法人」を含めて、
予算から降りて、問題レベルを整頓すれば、

あれだ、郵政民営化だって、天下りだって、
別の問題の仕方があったんじゃないのか?
政治資金管理法だって、
各政治家に「決算」をさせろ!
って、当然なるはずなんだが、
なんで、こういう視点から、突っ込んだ問題にしないのかしら?

官僚を「傲慢」に「見せている」のは、
実は、メディアだったり、政治家だったり、あげく国民だったり。
いまさら、そういう言い方をしても、だめでしょ。