まなびの途中

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四国の窮状を訴える参議院議員候補。

2007年07月21日 | 政治
「美しい国」馬鹿にされた気がする 自民候補が首相批判

  参院選高知選挙区(改選数1)で3選をめざす自民党現職の田村公平氏(6
  0)=津島派=が16日、高知市内で開いた演説会で、安倍首相が掲げるスロ
  ーガン「美しい国」について「意味がよく分からない。高知は明日の飯をどう
  やって食うかという追いつめられた状況にある。絵に描いた『美しい国、日
  本』で応援に来られて適当なことばかり言われたら、馬鹿にされたような気が
  する」と痛烈に批判した。

  田村氏は「美しい国って何でしょう」と前置き。「(首相が)私の選挙を心配
  するなら銭を持ってきてほしい。南海地震対策を政府の責任で5000億円ぐ
  らいやったら、高知は地震や台風に耐えられる県になる」と訴えた後、首相の
  スローガンを批判し、「そういう思いをだれかが言わないといけない」と語っ
  た。

えー、自分までもがこれに食いついて、何のメリットがあるのかわかりませんが、
メディアを中心に、かなりの盛り上がりを見せているようです。
個人的には、その、四国の状況を存じ上げておりません。
色々と見てみますと、
2チャンネルに掲示されていた、

  高知は公共事業費が10年前の3割まで落ち込み、地元大手ゼネコンの「御三
  家」といわれる、大旺建設(元防衛庁トップ中谷元の実家)、香長建設(ここ
  の社長は高知県建設協会の会長)、四国土建(県最大手)が、なんとこの1年
  で全部倒産して、地域経済は壊滅状態。土建だけで喰ってる県だからさ、はっ
  きり言って公共事業を引っ張ってこれない議員なんて存在価値ゼロなわけだ。

なんとなく、これに集約されているのではないかと、
それに頷いてしまう自分をお許しください。

というのは、衆議院の先生方が、こういう地域への利益誘導を
そもそもの選挙公約にしていることは、当たり前のように存じておりました。
選挙の仕組みがそういうものですから、
地域の方々に「愛されなければ」当選もしないでしょうし、
支持もされない。

地域の代表者として、国会に「出陣」するという、
昔からの伝統があったように思います。
個人的には、そのポジショニングは、「嫌い」なんですが、
だって、そういう方々が、国家のことを果たして論じれるか、
結構、疑問に思ってしまうからです。

だったら、県議会、区議会、市議会、村議会。
これだけ末端まであわせたら、地域経済を考えていく「政治家」、
どんだけいたら「気が済むの?」
と思ってしまうからです。

よって、この田村さんのような
「私の選挙を心配するなら銭を持ってきてほしい。」
まことに、ストレートなものの言い方。
特に、参議院の先生に
言ってほしくありませんでした。

時の政治において、
政策なり、立法化された、または、されかかっている法案について、
高名な見地から、検証ならびに、法案作成する。
その良識の府といわれて久しい、参議院議員。

これでは、衆議院の先生達と、変わりもしませんし、
その四国の衆議院議員の先生。
高知には中谷元議員、愛媛には、あの塩崎さんもいらっしゃいます。
いやいや、20名以上もの衆議院議員さんがいらっしゃいます。
国務大臣担当もおられます。

田村さんは、どうやら、個人的に物足りない。
そうお考えなんでしょうか?
色々と、他県のことを申し上げても、大きなお世話かもしれません。
失礼に当たることかもしれませんが、
政策でも、法案でもない。
まさに四国の「窮状を」訴えるか如しの内容。

四国の県知事さんは、どのようにお考えなんでしょうか?
安倍総理を引き合いに、美しい国を引き合いにして、果たして
メディアに語りかける内容なんでしょうか?
でも、大いに、受けましたね。