まなびの途中

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学んだことを書いてまいります。

車が売れないで困っているようです。

2007年01月05日 | 社会的全般
景気に取り残される車、国内市場は07年も前年割れへ-競争力に危機も

  国内の景気拡大が戦後最長記録を更新する中、自動車はその波に取り残されて
  いる。今年の新車販売は1986年以来の580万台割れ、来年はさらに570
  万台も下回って85年以来の低水準になることが見込まれているほどだ。

  85年(実績555万6878台)以来の570万台割れという状況にメーカー首脳
  も困惑している。マツダの井巻久一社長は「正直言って分からない」と本音を
  漏らす。
  またホンダの福井威夫社長は「近所を歩いてみると、これまで2台持っていた
  ところが1台に減っているところが目につく」としたうえで、「ガソリン高や
  道路事情など車が使いにくくなっている。それに車自体が良くなっているので
  買い換える必要がなくなっているのではないか」と話す。

  トヨタ自動車の一丸陽一郎専務は「薄型テレビや住宅などとの競合で、車を買
  う優先順位が下がっている。それに車本来が持つ、乗る楽しさや走る楽しさが
  少なくなったこともある」と反省する。

                      12月30日(ブルームバーグ)引用

海外、そして輸出では、過去最高にもなるトヨタです。
「景気」がいい、と、さんざん政府なり、マスコミも垂れ流しておりますが、
一番、実情を把握できているのは、案外、こういう業界の方々かもしれません。

設備投資が伸びた、とか、消費が上向きになったとか言っておりますが、
そもそもGDP自体、1%とか2%なんて、完全に「のり代」状態な数字。
昔で言う、5%だとか7%だとか、有無を言わさぬ上げ率とは違います。

企業や金融が一段落つけた「不良債権処理」。
個人レベルの「不良債権」で苦しんでいる中高年や、職そのものを失った
方々が、いまだ、五万といる世の中です。

クラウンだセルシオだ、とにかく、中高年のおじさんは、そういう車が
今でもダイスキデス。
この層が、日本の行く末に「確固たる」安心を得ていなければ、
昔で言う「好景気」なんて、望むべくもありません。

もっとも、20年弱前に、「金で買えない物は無い」と豪語していたのも、
実は、今の50、60代であったのは、記憶に新しいところです。
ホリエモンに嫌悪感をもったのは、意外にも、
若い世代なのかもしれません。
案外、熱狂的な「購買欲」というものが、この世代には、無いのかもしれない。

それよりも、賃金抑えて、株価上げているからって、
「正直わからない」なんて、知っているくせに。
「薄型テレビと車」なんて比較してしまうあたり、
トヨタさんのマーケティングも深刻そうです。

ニートさんが60万人?
当然ながら、親と同居ですから、間違いなく、自己所有の車なんてありません。
さらに、フリーターなんて、採用するか!
とのたまっている経団連出身企業が多いのも、車屋さんです。

高年者がなかなか買えない。
若者も、高年者より、将来に漠然とした不安を持っている。
おまけに、賃金、上がってないんですけど。
裕福な団塊世代やら、その上の世代は、とっとと海外へ移住。

えーと、自分も、13年ものの中古を乗っています。
10年目から1年車検を取りやめたことも、案外、影響があるのかもしれません。
「えっつ?毎年車検なの?」
とか、若い頃、蔑みの言葉を、かけられた口でしたから、
「いつかは、新車を!」と燃えたのも事実です。
今は、全然、気になりません。

ええそうですよ、うすがた、薄型テレビの方が、気になりますよ。!
ガソリン高いしね、道路事情も悪いしね!
おまけに、車が本来持つ、乗る楽しさや走る楽しさなんて、
ぜんぜん、わかりませんわよ!

最近のマンションは、必ず戸数分の駐車場はついております。
さらに言うと、いまだ、道路は、果てしなく作られております。
薄型テレビも、10万円前後のものも出ております。
さて、何が、問題なんでしょうか?

景気がよくないんだよ。まだ、全体的に。