マキノ病院小児科ブログ

小児科からのお知らせです

麻疹(はしか)

2011年05月06日 | 診療
毎年恒例の春先の麻疹の流行。

毎年毎年首都圏を中心に報道されます。
それ以外でも愛知県や広島県などでの流行も確認されていましたね。

当初、麻疹および風疹ワクチンは1回だけの接種でした。
それが、そのワクチンの効果が切れた(もしくは最初からまったくなかった)
10代後半以降の麻疹患者が問題となります。

そのため、保育園・幼稚園の年長相当の年に2回目を接種することとなり、
移行期間の間は、中学1年と高校3年生もそれぞれ接種の対象となったわけです。

が、とくに高校3年生、そして中学1年生の接種率が悪い。
せめて全国で90%以上にしたいところだそうですが、現実的には程遠いようです。
(去年もちらっと言ったようですが、高島市は全体としてはまだマシなほうなんだとか)

いくら無料で接種できると言われても、クラブだなんだとなかなか病院に行けないんでしょうけどね。

大学などの入学や就職の際に、麻疹・風疹のワクチン接種済みであるか、抗体価がしっかりあるかを
調べないとダメとするところも増えてきています。

ちなみに、ある程度抗体のある場合は修飾麻疹と言って、典型的な症状が出ないので、診断にも困ります。
なんだろね?な間に周囲にばらまいてしまいます。
本人はあまりしんどくないこともあるかもしれませんが、
その人が感染源となって、まだ麻疹風疹ワクチンを接種できない乳児、
麻疹風疹ワクチンを接種していない1歳児にうつるのが大問題なんですね。

対象の方々は、みなさんお誘い合わせの上?早めの接種をお願いしますね。

参考までに去年のです。
麻疹風疹ワクチン(MRワクチン)

ついでに小学6年生のDT(二種混合)もお忘れなく。
コメント (4)
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