傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

周囲への怒り

2006年05月09日 | 在宅ホスピス
大きな病気になったら、周りの人がいつもとかわらない日々を過ごしていることが怒りに感じる、といいます。

「モリー先生との火曜日」にも病気のことを知ったときの気持ちを書いたくだりがありました。


~~~外では日が燦々と照り、人々が忙しそうに行き来していた。

パーキングメーターにコインを入れている女性、食料品を抱えている人。

いつに変わらぬ周囲の営みにただただ呆然としていた。

世界よ止まれ!私の身に起こったことがわからないのか?

しかし世界は止まらない。鼻もひっかけない。

力なく車のドアを開けたモリーは、深い穴の中に落ちていく思いがした。~~~


この文章は印象的なのでメモをして、この心境は忘れまいと思っています。

周囲の人は自分の病気とは関係なく動いているのが、腹立たしいのはなんとなくわかります。

病院では医師や看護師が忙しく立ち働いているのを見るとまた腹立たしく思えるとか。


だからそんなナーバスな状態を前にすると、とても緊張します。

あまり共感しすぎず、関係ないわとするでもなく。。。

まだまだ修行が足りないようです。


⇒メディカルケアプランニング ウェブサイトはこちら