傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

私から素直に

2010年07月06日 | 在宅ホスピス
「それは不安ですよね。大変ですよね」と問いかけると

「そうじゃない。そんなことはない。」

患者さんやご家族の傾聴をしていて時々こういった答えをする人がいるんです。

自分が辛い思いをしていると否定する、不安に思ってると否定する…

そのたびに私は、素直になれば良いのにとか、あるいは違ったこと言ってしまったかな、と思います。

でも本日気付いたことがありました。


私もそんな言葉かけをしてもらうと、同じように答えていたことに。

相手に素直になれと言う前に、自分がまず素直にならないといけないよな。

少し反省。

でもね、私の域値は高いんです。滅多なことでないと、辛いとか大変とか思わない訳で。

と言ってるのが否定している訳で、素直さが足りないのか、はたまた鈍いのか…。


そして仮に、その言葉かけが間違っていても別に悪い気はしないなとも思いました。

もし私がほんとに気分を害するのであれば何か別の理由が潜んでいそうな気がします。


人の心は七変化ですね。

改めて傾聴の難しさを思い知らされました。

さいたま 市民と語り合う会 の報告

2010年06月14日 | 薬剤師
さて、先日6月12日(土)は「がんの痛みで苦しまないために -がんの痛みの治療と緩和ケア-」市民と語り合う会 にて講演してまいりました。

人数はわかりませんが、100人くらいの人が集まってくれました。

内容は

私はこんな人です。Hospice of Hiloでのホスピスボランティア体験を交えて自己紹介

がんの痛みがでたら末期なのですか?いいえ、がんの痛みを抱えて何年も生きる人の声をお届け

がん家族支援活動って何だろう?コミュニケーションを蜜にとることで良い医療と良いケアを

緩和ケア病棟にて傾聴ボランティアって何をするの?失敗し、悩んで傾聴に磨きをかける

がん患者さんへの言葉かけ:傾聴をしましょう!

自ら患者になった時の心構え:自分の気持ちに正直に、素直になって伝えましょう!

といった感じです。

熱心に聴いてくれて嬉しく思いました。

普段は人の話を聴くことが多い私にとって、講演する1時間半は、何日分にも相当する話時間です。

疲れましたが心地よいものでした。

ありがとうございます

「がんの痛みで苦しまないために -がんの痛みの治療と緩和ケア-」市民と語り合う会2

2010年06月08日 | 緩和ケア
先日お伝えした表記の市民と語り合う会の日時と場所は以下です。

日時:平成22年6月12日(土)15:00~17:00
場所 JA共済埼玉ビル 3階大会議室 さいたま市大宮区土手町1-2
参加費 1000円 (会場費等です。)

地元の人々による講演 午後3:00~
 座長 儀賀 理暁(埼玉医科大学総合医療センター 医師)
  
講演1 樋口 和美(埼玉医科大学総合医療センター 看護師)
   「私たちの身の回りにある緩和ケアについて」

講演2 澤田 理恵(埼玉医科大学総合医療センター 看護師)
   「自宅だからこそ出来ること~」

講演3 五十嵐 友里(埼玉医科大学総合医療センター 臨床心理士)
   「心と体に素敵な笑顔を~緩和ケアにおけるリラクゼーション法のご紹介~」


特別講演 午後4:00~
 座長 宮尾 秀樹(埼玉医科大学総合医療センター 麻酔科 教授)

【特別講師】 メディカルケアプランニング代表、薬剤師、社会福祉士 石田 有紀
 「お見舞い会話講座~がん患者さんへの言葉かけ・自ら患者になった時の心構え~」

主催 埼玉がん緩和ケア研究会 埼玉県病院薬剤師会 埼玉県看護協会 塩野義製薬(株)
後援 埼玉県医師会       

窓からの景色

2010年06月06日 | たわいもないこと
私は窓から外を見るのが大好きです。
最近近所に引越ししました。

今は窓から建設中の東京スカイツリーが見えます。
見晴らしがいいです♪

末期の病気になると家で過ごす時間がうんと増えます。
末期の病気になると寝ている時間がうんと増えます。


そこで大事になるのは、天井がきれいなことと窓からの景色が良いこと、ですよね。
患者さんはよく窓からの景色の話をします。
だから見晴らしが良いとか、緑がたくさん見えるとか、少しでも好きになる要素があると、
その場所も好きになるんだと思います。

気付きをくれる

2010年06月05日 | 在宅ホスピス
実はこの東京スカイツリー、教えてもらったのは傾聴ボランティアをした患者さん。

「散歩する度あの東京スカイツリーを見てるの。」

へぇ。それまでは全く気にしていなかった。あまり興味もなかった。

それから私も東京スカイツリーを気にして見るようになりました。そしてそれを見ると、その方を思い出すのです。

私は普段、周りの変化などを見る余裕がないのですが、そんな風に気づかせてくれるのは患者さんであることが多いです。

ありがたいです。

「がんの痛みで苦しまないために -がんの痛みの治療と緩和ケア-」市民と語り合う会

2010年05月30日 | 緩和ケア
お見舞いに来た人に言われた一言で「傷ついた」「腹が立った」と感じ、その人だけでなく全てのお見舞いの人を断る、という患者さんは、けっこういます。

思いやりから出た言葉が人を傷つけてしまうなんて、悪くもないのに双方にとって悲しい出来事です。

どういう会話をしたらいいのか、がん患者さんの傾聴や相談に乗っている経験からお話します。


主催:埼玉がん緩和ケア研究会 埼玉県病院薬剤師会 埼玉県看護協会 塩野義製薬(株) 後援:埼玉県医師会

お久しぶりです

2010年05月29日 | たわいもないこと
しばらくお休みしていました。
ご無沙汰しております。

写真は現在建設中の東京スカイツリーです。
これからどれくらいのびて行くのが楽しみで、携帯カメラですが、プチ定点撮影をすることにしました。
真ん中のビル左に建っている棒に見えるものがそうです。


関西で続けていた傾聴ボランティアを東京でも1月から開始しました。

経営者からボランティアに活動を変え、あわせて力を抜いて日々雑感とスカイツリーをぼちぼちアップしていきます。

気が向いたらのぞいて下さい。

よろしくお願いします。

これだけは知っておきたい!女性特有のがん(乳がん・子宮がん)予防

2009年11月25日 | 医療関連
私がちょこっとスタッフとしてお手伝いしているがん患者支援ボランティア「リレー・フォー・ライフ(RFL)」が共催したセミナーに参加しました。

タイトルは
これだけは知っておきたい!女性特有のがん(乳がん・子宮がん)予防
主催は市立芦屋病院です。

タイトルのように女性向けでしたが、男性も多く散見されました。

まあ、RFLのスタッフが多かったのですが。。。


セミナーを受けて、思ったこと。

私は今年、乳がん検診も子宮がん検診も受けましたが、これから忘れず受けようと思いました。

みなさんは検診行っていますか?

行ったことがない人は是非いきましょう。


ところで話は変わりますが、RFLのメインカラーはです。

紫は夜明けの空の色をイメージしています。

明けない夜はない。そういう思いをこめた色なんです。


Tシャツも、バンダナも紫。そしてリストバンドも紫です。

プロゴルファーの石川遼くんもRFLの活動を理解してくれて、
RFLのバンドを9月以降ずっと試合でつけてくれています。

あのバンドを見るたび、「私も頑張らないと!」って気持ちが引き締まるのです。



検診を受けることはご自身のためではありません。

あなたの家族のためでもあるのです。

ヒトゴトとは思わずに検診受けてくださいね!

一人の経験はきっと誰かの役に立つ~あなたの想いが介護を変える~

2009年11月24日 | 緩和ケア
セミナー・講演会のお知らせ

私の友人で、よき相談者である看護師上本こづえさんがこの土曜日に講演をしますので、お知らせします。

病院から在宅までの幅広い看護経験と、そしてご自身のご経験からいろんな話が飛び出すことと思います。

お時間のある方は是非お話を聞いてください。

もやもやしていた人は、帰り道の足取りが軽くなるかもしれません。


詳細は以下の通りです。


市民講座「一人の経験はきっと誰かの役に立つ~あなたの想いが介護を変える~」

日時:2009年11月28日(土)14:00~16:00

場所:カメリアプラザ5階 JR総武線 亀戸駅 北口 徒歩1分

内容:
トンネルのなかの家族 演者 上本こづえ ナースの森代表

自宅のリビングルームで夫を看取って 演者 近藤 慧子 セラピスト

母の闘病に寄り添って考えたこと 演者 竹本 美恵子 株式会社アドボケア代表取締役

看護師が患者の家族になった時 演者 八木 京子 株式会社アイナース代表取締役

主催:「納得のできる介護を考える研究会」

上本こづえさんは、私ががん家族の相談を受ける中、迷った時に相談します。

その時の回答は、すばやく的を得ている。頼れる相談者です。

ご自身もナースの森という活動をしています。

素敵な看護師さんです。お時間のある方はどうぞお運びください!

講演の詳細はこちらのページへどうぞ

「お見舞いマナー講座」

2009年11月13日 | 医療関連
講演報告第三弾です。

この講演後すぐに台風がきて、上郡の町を襲いました。
受講していただいた方々は無事だったのだろうかと、心配しています。

高齢者大学千種川学園一般教養講座
受講生:高齢者大学千種川学園1年生・2年生・大学院生 約300名

日時:平成21年8月6日(木)10:00~11:30

場所:上郡町生涯学習支援センター大ホール

演題:「お見舞いマナー講座」~病気を患った人への心配り~

演者:石田有紀 がん家族支援 メディカルケアプランニング代表

■傾聴(けいちょう)とは

■お見舞いのマナー
(1)お見舞いの前に準備のマナー

(2)視線のマナー

(3)思いやりのマナー
・病気になったらどんな気持ちになるか擬似体験

(4)聴き方のマナー
 ①辛抱強く聴く聴き方

 ②共感する聴き方
  お見舞いに行ったときのシミュレーションをワークショップ形式で(1)

 ③尊重する聴き方

 ④否定しない聴き方
  お見舞いに行ったときのシミュレーションをワークショップ形式で(2)

 ⑤不便や不安を聴く聴き方

■お見舞いのマナーまとめ