あれにしようかこれにしようか色々悩んだ末に今朝の孤独のグルメは、水分過剰で炊きあがってしまったご飯の残りにちりめんじゃこ、刻んだ燻りがっこ、それに小松菜,油揚げを入れたオジヤ,味噌汁は豆腐と葱、それにオカズは焼き鮭とトマトスライスということで、まぁそれなりに満足。今日は4時に乃木坂時代の最年少スタッフだったL ちゃんが来ることになっているので、買い物に行ったスーバーでオヤツとしてロールケーキやチョコレートを買い込んで帰宅して彼女を待つが。2時45分から再放送していた竹之内豊主演の「イチケイのカラス」を見ている内に、Lちゃんように買ったお菓子を全部食べてしまっただけじゃ足りず、明日の朝食ように買った食パンがあまりにおいしくて六枚全部をブルサンガーリックチーズをつけて知らない間に食べてしまっていて、L ちゃんが来た頃にはお腹が一杯で、彼女がお土産に持って来てくれたケーキ類に手が伸びず、呆れられる。それでも6時過ぎになれば二人ともお腹がすいて、今日もまたDからトンカツ定食をデリバリーしてもらい食べる。短い時間の間にそれだけの食べ物を胃袋に入れてしまう俺の食欲がすごいとLちゃんは言う。そしてまだまだ死なないね、私より長生きしてねと彼女は言うけど、まだ35歳の彼女にそんなこと言われても、そりゃ無理無理と笑うしかないけど、その笑いは哄笑ではなく唯々苦笑。
土曜日に妹夫婦と焼鳥屋で待ち合わせして帰る時から「その病」は始まっていた。足が浮腫んでしまってどう足掻いても靴が履けないのだ。一日置けば大丈夫だろと高をくくっていたら今朝になっても足は浮腫んだままで、部屋にあるすべての靴を履いて見ようとしたが、紐を解いて見ても何をしても履ける靴がない。出かける時間が近づくにつれ焦る。今日は半年ぶりに茅場町にあるデンタルクリニックに行く予約を入れてあるのに、唯でさえ歩くのに不自由で、駅の階段を下りたり上ったりするのが不安なのに、おまけに外は道が滑りやすい雨。更に靴がはけないなんて。でも、文句を言っていても始まらない。去年入院していた室内履きをつっかけて出かけることにしたのだけど、行きは歯科医院と言えども医療施設だから特別劣等感に落ち込むことはなかったけど、問題は帰りだ。よりによってミッドタウン日比谷にあるTOHOシネマズ日比谷で公開中の「そして僕は途方に暮れる」(脚本監督・三浦大輔)を見に行ってしまったのだ。映画館の中でオシャレなファッションをまとった人々に囲まれていると、ここは俺なんかがいる場所じゃないという内心の声が聞こえ続けて、映画どころではなかった。
息子のAは殆どの場合突然やって来る。新年になってから体調が悪いので、回復したら顔を出しますとメールをくれただけで,今日,それも朝の七時すぎ、俺が孤独のグルメの用意をしている時にブザーも鳴らすことなく、ドアを乱暴に開けて入って来たりすると, 一瞬強盗かと白菜漬けを刻んでいた包丁を手に身構えていた。でもAは夕べ俺が出かけている間にも来て、メールで頼んでおいた電球の取替作業をやってくれたみたいで、今日はやり残した作業をやりに来たとのこと。それにさっきメールしたんだけどと言われて,携帯をチェックしてみればなるほど。でも,最近耳が遠くなったお前の父親はメールの着信音程度じゃ気づかないことが多いから、用があったら電話をかけて俺がでるまで鳴らし続けろと余計な説教をしたりする。でも、折角だし、朝ご飯食べるかと聞くとウンと言うもんだから、孤独のグルメはその瞬間「父と息子のグルメ」に変身。焼鯖とトマトスライス、昨日Sさんに貰ったいぶりガッコ、某テレビ局の女性ブロデューサーのI さんが送ってくれた京都土産のちりめん、白菜漬け、海苔、かぶの味噌汁で朝のひとときを過ごす。食後、息子が仕事に出かけるまで、ふたりの間に横たわるかなり面倒くさい諸々の問題を話し合う。かなり面倒な故に短い時間で解決策が出るわけもなく、また近いうちに話そうと別れる。午後は1時から電話業者、3時から訪問看護、4時からリハビリの作業療法士のTさん来訪した為、買い物に出かけられず,夕方の孤独のグルメは,再放送の「孤独のグルメ・馬場のミャンマー料理店」を見ながら,冷蔵庫に残っていた食材で味噌煮込みうどんを作って食べる。でも今日も息子を始め何人かの人たちが俺の体調を気にかけてくれていたと思うと俺は幸せ者なり。
今日の孤独のグルメは, 俺の胃袋の好き嫌いとは無関係に、夕べ残して持ち帰りした焼鳥(5本)にトマトスライスにベビーリーフとスクランブルエッグのワンブレート、それにクラッカーとインスタントボテトスーブ。夕べから今日にかけてかなりの食べすぎであることは否定出来ず,昼はバスして午後はソファに横たわっていた為、夕方までに体調は回復。6時に女性歯科医のSさんと待ち合わせして近くのてんぶら屋で食事した後、店に戻ってアルコールなしで10時頃までおしゃべり。
昨日から今日にかけて色々な人に会って食事している。ということで、俺の日々は決して「孤独のグルメ」ではなかったのだけど、ここは記録の為に会った人と食べた物を記しておきたい。昨日、某銀行で不愉快な対応をされた後、たまらなくラーメンが食べたくなる。不愉快なことがあると塩分と脂肪と炭水化物でできた体に悪いものを食べたくなるものなのか?帰宅後、女優のYさんが連絡もなしに来訪。近くの制作会社にオーディションにきたとか。彼女の好きな瓶入りのコーラがなかったのでオレンジジュースで一時間程のおしゃべり.彼女と入れ違いに訪問看護師のAさんが来て、人工尿道のチェック。週に二度、まだ三十代の彼女が俺の排尿を司る器官を無造作に洗浄してくれるたびに、どこか哀しく切ない気持ちになるのは致し方ないことか?8時過ぎ、某芸能事務所のFさんが焼き立ての餃子を土産に来店。もう縁遠くなってしまったテレビ局の人事事情を聴きつつ、餃子をビールでいただく。そして今日は月見うどんを食べた後、1時半から五反田のマンションの会議室へ。もう何十年も建て替え計画が右往左往している建て替え準備委員会に久しぶりに顔を出す。俺が出席しない間に計画が進んでいるかと思いきや、二年前と殆ど変わらずで愕然とする。終了後、理事長のKさんに詳しい事情を聞く.このままだと今のマンションの取り壊し工事が始まるのは五年後だし、新しいマンションが完成するのは更に二年後。俺が死んだ場合の遺産相続、今部屋を借りて貰っているLさんにはいつ立ち退いて貰うべきか?こんな状態だと管理料含めて3万弱の支出を賄うためにもわずかの家賃でも借りていて貰った方が得策か?さらには取り壊し工事が始まるまでにはルーフバルコニーに母が作った作業部屋を撤去しなくてはいけないし(工事業者の話では300万前後の費用がかかるとか)K さんに五反田駅前で焼き肉を食べながら愚痴り、今後も助力をお願いする。そして牛の次は鳥。今日は亡くなった母の誕生日ということもあり、妹夫婦と以前母とも行ったことのあるプラチナ通り入り口にある鳥ともでの偲ぶ会。でも、集まったのはこの三人だけ。こうしていつしか母のことは忘れ去られて行くのだと思うと複雑な気持ちになる。この後、肉まんでも食べれば牛、鳥、豚の揃い踏み?になったが、さすがに疲れて豚まで胃袋に収める元気はなく、洒落た靴に浮腫んでしまった足が入りきらず、たった信号二つの場所なのに足を引きずりながら這う這うの体で自宅帰還。
今, 電球が四階のカウンタ―の中と五階のトイレの3ツの内2ツの電球が切れている。予備の電球はあるし、すぐに変えようとして踏み台の椅子に乗ろうとした途端、バランスを崩して倒れかかってしまったもんだから,取り換え作業は即中止。足腰がすっかり弱っているのを忘れていたのだ. 危ない,危ない,あやうくまた額をぶつけて血だらけになるところだった。孤独のグルメ(鰈の煮つけ、トマトとクレソンのサラダ,古びた白菜漬けのごま油炒め、納豆、かぶの味噌汁)を終えてから一休みして、聖心女子大裏門先にある美容室のPへ。母が生存中は時間を塗って出張美容に来てくれていたが、俺一人の為に一日の仕事を終えた後ウチに来てもらうのは悪いので自分で店ヘ行くことにしたのだけど、聖心女子大前の通りはかなりの坂道だし、Pのビルには階段に手すりがついていないもんだから、足腰が弱っている俺にはちょっとした難事業だ。でも、慎重が上にも慎重に足を移動。なんとか無事に店に到着し、数か月ぶりにめでたく髪の毛を切ってもらうことができた。でも、めでたしと思っていたのは店を出て交差点にある銀行にいくまでで、店内に入ろうドアを開けようとした途端、急いだのがいけなかったのか、危うく路上に転倒しそうになってしまった。そんな俺を見ていた女子行員がいつもなら「大丈夫ですか」と心配して歩み寄って来るのに、今日は無視。見てなかったのか?だったらそれで仕方ない。俺が「源泉徴収税を払いにきました」というと、「は?」と聞き直す。仕方なく「源泉徴収税を」と言い直すと「源泉所得税ですね」と俺の間違いをただす。転倒しかかったことも関係してか俺はその言い方にカチンと来た。更に税金を納めるのに必要な書類を手にしたその女子行員は「こちらの書類はすでにお書きになっておられますか?」と馬鹿丁寧な問いかけをされた瞬間、 俺の中で何かが爆発した。「今俺が転びそうになって入ってきたのを真正面から見ていただろ?だったらそんな書類を書く暇なんかないことは分かるだろ」と大声を上げてしまっていた。するとその女子行員は「何をおっしゃっているのかわかりません。とにかく税金を収めるならこちらの書類に記入していただかないと…」「だったらもういい」彼女の言葉を遮った俺は近くにある別の銀行に行くことにした。足腰が弱くなるといろいろなことがある。
先日買ったbaconと卵とうどんは賞味期限が切れてしまっているのを知っているけど、このまま廃棄処分にするのは気が咎めるし、これが原因で下痢になっても消費者責任を受ければいいのだろと、白菜漬けを最初にごま油で炒めて焼うどんにしてしまう。大きなお皿にベビーリーフと昨日半分残しておいたトマトを細切れにして敷きしめ、そこに焼うどんを乗せると恰好がつく。鰹節があれば散らしてもOKだけど、今日は切れているので刻み海苔に代役を務めてもらう。スープはお茶漬けの素に代役を務めてもらう。気づいてみれば海苔もお茶漬けの素も暮れに息子のHが暮れたものだ。感謝。午後からリハビリ。作業療法士のTさんの指導でビルの階段の四階と五階を何度か行ったり来たり。もう殆ど彼女がいなくても大丈夫だけど、油断は禁物.夕方の孤独のグルメは、ソティした豚のロース肉に昨日余ったので取っておいたトマトソースを絡めた一品、それにアボカドサラダと市販のインスタントじゃがいもスープ。同じお皿に盛ったご飯をトマトソースに絡めると、美味にいただけて満足。10時過ぎにベッドイン。タモリさんの本を読んでいる内に、都内には「暗闇坂」が三つか四つあると書いてあり、そういえば昔「タモリ倶楽部」でどの暗闇坂が一番暗いか競っていたのを思い出す。
夕べタイマー調節しておいたご飯は一昨日程ではなかったけど、矢張り今日も炊きあがりが緩やかすぎて、今いち食欲がわかない。でも、そんな時は副菜と味噌汁で頑張る.味噌汁は温泉水99に煮干しと昆布で出汁をとって、具は京たんうかしあげと泥ネギ。鱈の麴みそ焼に大根おろしをつけて、そのおろし汁は味噌汁に入れて出汁に深みを加える。それに白菜漬け.食欲の沸かないご飯を美味しく食べるために納豆卵かけご飯にする。更に明太子なめたけと海苔を代打要員としてベンチ入りさせておく。これで今朝の孤独のグルメは赤点にならずに済んだけど、起きた時からお腹の調子はイマイチで,午前中に三度もトイレに駆け込む。お昼に妹が日曜日に麻布十番でご飯を食べた時の俺の服装がイマイチだったと思ったみたいで、男物のコートやジャケットやセーターや襟巻を買い揃えて持ってきてくれたと言うのに 今にもお尻は爆発寸前.。ファッションセンスに優れた女優がコーディネイトのやり方を色々教えてくれていたのに、途中でお尻が限界点をオーバーしてしまった兄は,妹に「ゴメン!」と言い残してトイレに駆け込んでしまう。下痢欲望はァッションセンスを打ち負かす。でも、騒ぎはぞれだけで終わらなかった。突然衣装持ちになった俺がほかにも持ち込まれた寝具などの収納の方法を探っている内に、それまで七宝作家としての母の作品や展覧会を映した写真のアルバムとばかり思って放置して置いた段ボールの中に、ズッと行方不明だった母の子供の頃の写真や結婚式の写真が大量に出て来たもんだから,孤独のグルメ(アラビアータ)を食べるのを忘れて見続けてしまうことになった。この後,壮絶な人生が待ち構えているとは知らずに朗らかそうに笑みをたたえる母の顔に俺は思わず涙してしまう。
昨日、Xさんとランチして「興奮」したのがいけなかったのか、夜眠れなくなって録画してあった本物の「孤独のグルメ」を見始めてしまった。大阪の生野編。松重豊は実に美味しそうに食べ物を口に運ぶ。でも彼は口で美味さを表現しない。目だ。彼が物を食べている時の微妙な目の変化は実にそのものの美味さを表している。美味しそうに物を食べる男は実にセクシーだ。去年亡くなった母が松重さんのファンだった謎が解明する。でもその副作用?は俺の胃袋にも及ぶ。松重さんの目の動きに誘われた俺は、明日の朝に食べようと買って置いた三枚入りメゾンカイザーの食PANを一枚かじり、二枚かじり、そして最後の一枚もかじってしまう。さすがメゾンカイザーのPAN だ。美味…と唸っている内はよかったが、俺の胃袋に火がついて棚にあったCUP ヌードルカレー味まで食べてしまったもんだから,今朝の孤独のグルメは食欲が全くわかず、お昼に買い物に出た時にSUPERでうどんとかき揚げ、それにネギを山盛り乗せて食べるのが精一杯になってしまった。大いに反省。食後、税理事務所から求められていた去年の従業員(うちの場合イベントの俳優スタッフ)の給料と源泉の合計を纏めてメールで送るが、こんなことはまだ経理事務の序の口で、去年は入院騒ぎもあって記帳事務をサボっていたので、これから一月中は十両級の経理事務が待っていると思うと、ぞっとする。こんな時はとんかつでも食べに行こうかと思ったけど、数日前に水を入れすぎてお粥状になったお米が冷蔵庫に残っているのを思い出し、とんかつはやめて、お粥を溶いた卵に混ぜ合わせて、お好み焼き風にして、さらにそこに昼間買った豚のばら肉ともやしとニラを乗せたりして PORTGAL風孤独のグルメを作って食べる。十時前、昨日タモリさんの「坂」と一緒に買い求めた「地形で見る江戸・東京発展史」(鈴木浩三 著)を読みつつ眠る。
昨日も麻布十番の干物専門店で鯖を食べたのに,今朝の孤独のグルメもまた鯖の干物にしてしまった。若い頃はあんなに鯖嫌いだったのに後期高齢者の今、こんなに鯖好きになってしまった。勿論,鯖以外に卵焼きと海苔と納豆と白菜漬けに春菊の味噌汁を並べたので不満がないどころか大満足だ。お昼に広尾駅前でXさんと待ち合せしているので、その前にいつもの本屋でタモリさんが撮影し文章を寄せた「お江戸・東京 (坂)タモリ 港区編」を買い求め、Xさんを待つ間、三光坂や暗闇坂をはじめとする港区にある87坂の歴史や「日本坂道学会」副会長であるタモリさんの蘊蓄を「聞く」。願わくは俺も坂道学会に入れて貰いたいけど、彼とかなり親しい有名タレントKも断わられたらしいし、あきらめるしかない。12時にXさん来。以前から一度入ろうと思っていたアラビア料理の店でランチ。1500円でラムの足の煮込みはリーズナブルでおいしい。本当だったらXさんとどんなお喋りをしながらランチしたのか書きたいところだけど、俺の周りではかなり有名な人妻なので、「密会」自体がばれるのが不味いので断念。2時間程で彼女と別れて部屋に戻リ訪問看護婦の診察を受ける。特別の注意なし。彼女が帰った後、タモリ氏の本を見ながら6時ごろまで仮眠。夜の孤独のグルメは、数日前に開けた鯖缶の残りをオニオンスライスと一緒にサンドイッチにして食べる。気づいて見ればまたSABAなり。旨かったけど、こう続くとちょっと問題ありか?